sinθ≒0.358
我らが陸奥第三高校の夏休みはおよそ1ヶ月ほどある。その年によって多少はズレるがまぁ大体1ヶ月って感じ。7月の最終週から8月一杯は夏休みであるが、お盆休みに入る8月の1周目までは、あくまで自主的ではあるが、学校にて勉強会が開かれる。午前中に勉強会に参加し、午後は各々部活動を行う感じだ。活動のない部活動の生徒は、そのまま学校で宿題をやったり、主要駅まで行って友達と遊んだり、人それぞれの過ごし方をする。
陸奥第三高校の生徒会に入っている俺とたつ兄は夏休み明けに行われる文化祭の準備をするためとても忙しいのだが、
「りんくん〜。たつ兄〜。私駅前の新しい喫茶店行ってスペシャルデラックスパフェ食べたい〜」
一人で行ってろ!生徒会に入っていない琴葉は夏休みの間とても暇なので、ことある事に俺やたつ兄の元へ来るが、俺たちは忙しいので構ってやる時間は無い。
たつ兄は、
「りん。お前影分身してもう1人の自分琴葉に渡せばいいんじゃないか?」
などと暑さで頭がおかしくなってしまったみたいである。俺の影分身は離れると消えるからなぁとか。え、影分身出来るの?しかし、このままでは毎日毎日琴葉を振り切るのに疲れてしまう。俺は何か策はないかと悩んでいると
「そうだ。琴葉。お前美術部だよな?文化祭の看板とかポスターのデザインやってくれ。」
琴葉の頭には?????と何個か浮かべたあと、ビックリマークが出た。
いやいや、まぁそう見えただけなんだけど。
「私に出来る?」
うん出来るよ。大丈夫。とたつ兄は後押しして、それならまぁやってみる。と答えていた。
俺はとても不安である。だってこいつ。アニメの絵しか書けないんだよ…
昨日忘年会でした。
おかげでこの時間になりました。
申し訳ない。
なんて思う訳もなく。




