sinθ≒0.259
まずは深呼吸。何が起きたのかを整理して、りんくんに正しく伝えなければ。
「まずね、」
と、話始める。
「女子の建物は大浴場なんたけど、りんくんのところもでしょ?だから、部屋によって入浴時間が決まってたの。私たちの部屋は20時から20時30分までに入るようにって言われてたんだよ。私たちは長く入りたいよねって話してたから20時には浴場に向かったの。その時部屋にはちゃんと鍵をかけてたんだよね。普通にお風呂に入って、戻ってきたら私の持ってきてたぬいぐるみのひとつが…ボロボロになってたの…。お風呂から上がったのは部屋のメンバーでは私がいちばん早かったし、鍵もかけてたから絶対幽霊の仕業だよ!!」
建物を目にした時は怖かったけど、今はもう怖くないの。ちゃんと準備してきたからね!
「大丈夫!りんくん!」
大きなバッグを持って、トイレに入る。準備してきたものに着替えて、手には大きな柳の葉を。
「琴葉。お前…。その大きな荷物って。馬鹿なの?」
何かバカなの!!!幽霊に対する準備はしっかりしてきたんだから!見てよ。友達に頼んでいまキャンプファイヤーの準備を…
痛い!叩くな!
「いいから落ち着け。これは人間の犯人がいる。確実に。俺に任せて、とりあえずお前は着替えてこい。」
そんな…。こんな美少女の巫女服を見て何も思わないの?
そんなことより、犯人?人間の仕業ってことなの??
私の大切な白猫ちゃんの仇…!絶対に討ってみせる!
で?誰が犯人??
巫女服琴葉に、実は周りの男子たちは大盛り上がりしており、こっそり盗撮されてます。




