sinθ≒0.242
肉じゃが事件(仮)はあったものの、一日目が無事終わろうとしていた。複数の建物に別れ、それぞれの班では寝静まろうかと言うところだ。そんな訳はないか。一般的な高校生は、こういうお泊まりイベントで早寝するような健全な育ち方しているはずもなく、施設の備品を壊すような枕投げみたいなものは行わないにしても、各部屋それぞれ恋バナなりゲームなりで盛り上がっているだろう。
俺たちの班は、ボードゲームをしていた。アホな班員…まぁAでいいか。Aが様々な種類のボードゲームを持ってきていたのでそれで遊んでいた。まぁ小さいものは分かるが、カ○ンとかどうやって持ってきたんだよ。割とでかいだろそれ。窓からは隣の建物が見え、まだどの部屋にもあかりが付いているのがわかる。ターン待ちの間に、窓の外を眺めていると、急に悲鳴が聞こえた。女子の声だ。建物が違うと言えど、古い建物、近い距離だから声は届く。他の班員もなんだなんだと窓に近寄る。ある建物の入口に女子数人が出てきた。きっと、あの建物だろう。その集団の中には琴葉の姿もあった。もしかして…と嫌な予感がしたので、すぐに外に出て琴葉に事情を聞いた。
「助けて…」
と消え入るような声でその姿は、全身が解像度が低くなるほど震えていた。ほかの女子も解像度が低くはならないが、怖がっているようで先生たちも何があったのかと直ぐに駆けつけていた。何があったのかを先生が聞いてもとても動揺しており、何が何だか状況が分からない。
とりあえず、琴葉含む女子たちを落ち着かせて詳しく話を聞くことにした。
建物は大体3~4棟で男子と女子は違う建物に、
女子の建物には女性の先生
男子の建物には男性の先生が配置されている。
というイメージで読んでください。
書くのはちょっとね、蛇足かなと。




