sinθ≒0.191
自分は神様なのだろうか。今の心模様と空模様があまりにも一致しているからそう思ったが、ほんとに神様ならきっと今頃快晴になるはずだ。くだらない事しか考えられなくなっている。
体育祭2日間が無事終わり、今日は振替休日。ベッドに寝転がり何をする訳でもなくネットサーフィンをしていた。窓から覗く空は、今にも雨が降り出しそうなほど暗い。サッカーの決勝は…まぁ結論から言うと負けたんだ。思い出したくもない。俺の作戦は完全にたつ兄に読まれ、カウンターで一点を失い…あとは想像通りだ。2日目の記憶は無いが表彰式でずっとたつ兄が登壇してた記憶が微かにあるから多分全部優勝したんだろう。何が悪かったのか反省していたら、とても嫌な予感がした。これはきっとあいつだな…
どんどんどん…と階段を駆け上がる音がする。
「りんくん!!おはっ
「断る!!!」
俺は今から寝るんだ。そして、起きたらまた寝るんだ。邪魔をするな!
「なに、不貞腐れてるんじゃないよ。たつ兄に勝つなんて100万光年早いんだから!」
光年は距離の単位だ。そんでなんだ、何の用だ。
「来週から林間学校があるからたつ兄に会えなくなるじゃん?一緒に連れてく写真を選んで欲しくて…」
そんなことのために…
でも、そうかもうそんな時期か。陸奥第三高校は2年の夏休み前に林間学校に行くイベントがある。まぁ気晴らしにはちょうどいいだろう。ん??林間学校??
「琴葉。そんなことしてる暇あるのか??林間学校の持ち物準備は終わってるのか??」
「もちろん!!」
自分の持ち物と比べて確認した。
琴葉は事前レポートやっていなかった。
体育祭編終わり!!
林間学校編に入るぜ!!!
そんなことより、一般的な作品だと林間学校っていうけど、僕の地域は少年自然の家っていう施設に行ってたから、あまり親近感がないというか…




