ナーロッパ世界観の作品における「処女性の重視」は必然である
最近文句エッセイばっか書いてんな。
自覚があります。
さて私は読んだ作品の感想欄は出来るだけ見ています。
そして短編読みなのでサクッと本編を読みサクッと感想欄を見ているわけです。
そこで、異世界恋愛の婚約破棄モノで、
「ヒロインちゃん()が処女を喪失し、それを追及されるシーン」
があった場合に、必ずある感想を見かけます。
男尊女卑だ、と。
科学の概念さえ怪しい中世で処女性重視しただけで男尊女卑とな?
ここに反論させてください。
社会的観念・貴族の在りようによって重視されているのであり、男尊女卑の結果処女性を求められているわけではない、と。
処女性を重んじる最大の理由は、「妊娠した場合、父親が誰か特定できる状況である」 これです。
不特定多数の異性と、避妊もせずに合体しまくった結果妊娠したとして、現代ならDNA鑑定がありますね?
では中世はどうでしょう?
はい、ありません。
生まれた子供の目の色や髪の色、肌の色や顔立ちなど、要するに見た目でしか判断がつかないことがほとんどです。ファンタジー世界で魔法やスキルが必ず継承されるという特徴があれば話は別ですが、それは一度置いてください。
問題点は、「父親の特定が可能か否か」 ここです。
これで貞淑な女性が、夫となった人と初夜で結ばれ、その時に処女を喪失しているなら、妊娠した際の父親は夫です。貞操を守り抜けた女性なのですから、その後もよっぽどのアクシデントで無理矢理…ということがなければ、体の関係があるのは夫だけですからね。
では、婚姻前に処女を喪失している貴族女性の場合はどうでしょう?
特に、婚約破棄モノにおいては、この貴族女性、婚約者でもない男に処女を捧げていますよね。
つまり不貞をする素養がある女性です。
信頼度は大きく落ち込みます。
純愛の結果?本当に純愛なら何がなんでも婚約できるようにするか、一生愛を貫いて出家でもすりゃいいんですよ。
それが出来ない、どころか他所の男に股を開いた貴族女性の妊娠は、はてさて「どちらの種の子」でしょう?
貴族の結婚とは血の継承、家の存続のためのものです。
そして大抵は男性が主体として家を継ぎ、その血を継いだ息子にまた家を引き渡し、と、繰り返していきます。
ではその息子がよその家の血に挿げ替えられたら?
大変なことになるでしょう。事実上のお家乗っ取りです。
そのためにも貴族女性には処女性を求められます。
当主の種を受け取り、次代を妊娠する義務があると言うべきでしょうか?
これは女性側の義務で、男性には妻を妊娠させ、血を残す義務があると言っていいのです。
双方にきちんと義務があります。
で、血の継承のために処女性、要するに夫以外の種を受け取らないと判断された女性が求められるのはご理解いただけたと思いたいのですが、まだ納得いかないという方いらっしゃると思います。
男性側にも純潔を求めるべきだ、と。
そりゃごもっともです。
でも男性がどこで種ばらまいたとしても、よっぽど特徴的でなきゃ、相手の子は私生児、父なし子で終わるんですよ。
血は流出したことにはなりますが、子供が多くなりすぎて除籍したりだとか、商家などに嫁や婿に出す場合でも家から血は出ていきます。それと大体一緒だと思うと別段問題ありません。
創作の場合、避妊薬だの堕胎薬だのが都合よく存在したりもしてますが、処女かどうかよりも「ヨソの種(血)で子作りに励むような女イラネーッ!!」これに尽きるかと。
DNA鑑定ないんですから妊娠した胎児が真実誰の子かとか分からないんです。繰り返しになりますけど。
疑惑の事態を引き起こした場合、女性側が責められる対象になるのは、「今までも適当な種をもらってたなら今後ももらいまくってくるだろうし、子供も誰の子か分からない」と認識されるからです。そして、誰もそれを否定できないのです。
現代なら性行為を最近したかどうか等の確認ができるそうですが、中世の科学力では無理じゃないでしょうか?
これなぜか周知されてませんが、処女膜って言っても、ホントに膜張ってるわけじゃないそうですよ。
なので、下品な話になりますが、よっぽど使い込まれてない限り目視で未経験かどうかを確かめるのは難しいんじゃないですかね。知らんけど。医者の人、目視で確認出来る場合、教えてください。
結論だけで言うと「男尊女卑で喚きたいフェミ系の人、落ち着け。その時代の貴族は血統のために結婚してるから現代とは考え方も価値観も違うんじゃよ」 以上です。
ナーロッパな中世でもDNA鑑定あって妊娠段階から子供の父親特定できるならビッチでも許されると思うよ