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最前線  作者: TF


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- side B - 砦の中で保護された村人


近隣の村が滅んだと知らせが来た、最近、音沙汰がねぇなぁって噂していたら、本当に音がなくなっていた。

村長が全員に身支度をしろという、昼には村を離れるぞっと唐突に村全体に御触れをだした。


明日の畑とか色々とやることがいっぺぇあるってのに、村長は勝手だなぁっとみんなで文句を言いながら身支度をして

昼になるまえには全員がそろって一斉に村を離れてる。


年老いたものは、村に残ると言い張り、動かなかったので村長も「時間がない、付いてこれるやつだけでもついてこい!」っと非常にも見捨てていった。

まぁ、何もなければじっさんやばっさんが村の事してくれるだろ、こげな何もない場所、野党や盗賊なんざもうじっさまの時代よりも前からもずっとずっと見てきていねぇべ


わいらは、久しぶりの村の外ってことで少し浮かれていた


夕暮れになるまで歩いていくと、少し離れた場所に、他の村の連中も歩いているのが見える

どうやら、わいらの村と一緒で早々に村から離れて、えっと、ああ、んだな、村長がいっていた砦にいくんだったな、みんな砦に向かってるんだろ


なーも、せん砦だ、んだってばな、わりーことするやつなんて、殆どいない善良な村ばっかりで事件もなーもあらん、平和な地域だでな


そんな場所にある無駄飯ぐらいで有名な砦、そこに向かっているんだったな


隣村の牛飼いが居たので声を掛けると牛飼いは顔が真っ青だった、これはいげねぇっと持ってきた牛の胃で作った革製の水筒を渡してやると一気に中を飲み干す。

感謝の言葉を涙ながらにいうなんて、大げさな奴だなぁっと笑っていると顔は真っ青のまま

「おでの村は滅んだ、みだごとねぇ生き物に村のやつ、ほとんど殺されちまった」

その言葉が信じられなかった、だって、おめ、まわりの…まわりの?誰だこいつら?


良く見ると、一緒に歩いている一団は隣村の人達じゃなく、見知らぬ人達ばっかりだった


「おでは、村に唯一ある、おでが育ててた馬さのって逃げた、村のみんなが襲われているのに、おで、おでだけにげた」

だが、こいつは今、自分の足であるいている、嘘はいけねぇぞ?

「馬は倒れる限界まではじっでもらっただ、途中でもうあるげなくなったから、その場において、おで、おでだけ、逃げてきただ」

大粒の涙を流しながら「もうええだろ、ほっどいてぐれ、水はありがどな」離れて歩いていく


その言葉の迫力にその場で立ち止まってしまった…


すると後ろの方から悲鳴がきこえできただ

振り返り耳を澄ませると「にげて!きてる!近くまで足の速いやつがきてる!ごえ」

最後の断末魔のような悲鳴にわいはこわぐなってその場から全速力で前に向かってはしっで村長にその事を伝えると

「いそぐぞ!追いつかれる前に、なんとしても逃げ切るぞ!!!」


わいらの村人、全員が一斉に走り出すと近くまでいた合流した人たちでまだ、走れる余力のある人は一斉にかけだすが


もう、歩くのが精いっぱいの人は走れずに、命がけで走ろうとしているがおせぇ、あれじゃだずがらん


すまねぇ、わい、わいには、おめぇを助ける方法がねぇんだ!!うらまねぇでくんろ!!



後ろを振り返ることなく走り続ける、後ろからは人生で一度も聞いたことがないような声や音が聞こえてくる

それがもう怖くて怖くて、気が付くと漏らしてしまっていた


それでも、立ち止まることなく夜もずっとずっと走り続けた、牛飼いに貴重な水を上げたのを悔やんだ、喉がカラカラで焼けきれそうだった


その牛飼いもいつの間にかいなくなっていた、死ぬのなら水を上げるんじゃなかったと心の底から後悔した


走って走って朝方になると砦が見えてくる

でも、後ろからはドンドン何かが走って近づいてくる音が聞こえる


あと少し、もう少しって近くまで来ているのが音でわかる、ああ、これもうだめだ、わいはここで死ぬんだと諦めかけた

「飛べ!」声が聞こえただ、わいはその声の通りに前に飛ぶ、飛んだあとはごろごろと野を転がるとわいの上を鎧を着た兵士達が駆け抜けて

わいを襲おうと今か今かと迫ってきた化け物を食い止めてくれるでねぇが!!


「走れ!!」その言葉に、最後の勇気と体力を振り絞って全力で砦に向かって行けただ、兵士達がその後どうなったのかはしらねぇ…

生きていたら絶対に、うめぇ野菜を届けてやるんだと誓っただ、わいは覚えたしっかりと、兜の後ろ側にお月様のような丸い円が書かれていた、わいは覚えた!命の恩人を!!



砦に辿り着いた瞬間に意識がなくなって倒れぢまっでな、目が覚めたら夜だった

村長が生き残った人達が誰が居るのか確認してただ、凄く悲しそうな顔をしていた…きっと、多くの家族を失ったのだとその顔から伝わってくるべ。


砦の中で数日過ごすと、門の奥にみだごとねぇでっけぇえ噂に聞く魔道具、車ってやつが止まっているのだと噂になってたから見で見ると

わいの村で一番でっけぇ牛よりもでかそうでびっぐりしただぁ…


そこから、更に、わいの村にある一番でっげぇえ大木よりもでかそうな漢がでてくるからおどれぇたぁ…

噂で近くの村に、ものすっごい力持ちでおおぎな女子がいるっでぇ話をきーたごとがあるー!きっとそれよりもでっけぇぞぉ!!

世の中はひれーんだなぁ、あんな巨体がこの世にゴロゴロいるんだろーなーって見ていたら

車から出てきたのは普通のめんこい女子(おなご)ばっかりで拍子抜けしただなぁ…車にのっているのはみんな、でけぇ男ばっかりだとつい、おもっじまったがらなぁ。


兵士が一人の白髪の人をつれていくけんど、ばっさまか?あれ?近くに来てようやく、顔が見れたので年端のいかなそうなわげぇ女の子だった

ほえー王都にいる女子(おなご)ってのは髪そめるってきーだごとあっけど、白もいいものだなーめんごかったなぁ…


それから兵士達が色々と準備しっでなぁって思ったらどんどん周りの門がしまってくるでねぇが

そのうえ、砦に居る村人たちを一か所に集めるようにいいだす、なんじゃ?わいらを生贄でもささげるんか?っと疑っていたら

ある場所の真ん中に丸い球体の台座と繋がっている変な物がおかれてるでねぇが、それに、なんだこれ?変な真っ黒い紐が台座に繋がってて外の門に続いてる?


なんだろうなこれーっと見でいたら「おではこれ知ってるぞ、教会にある祈りの像だ」すっと隣で死んだとおもっでいだ牛飼いが表れて驚いただ、いきてたんかおめぇ

「教会?」わいの村にはそんなしゃれたもんなんかねぇ、村の中央にあるせいじょさまの像だけだ


「昼にな、仕事おえだやつから、教会さ、いって、このまーるいお月さまの像にむかっで祈りさ、ささげんだよ、始祖だっけが?それにむがっでだ」

自慢気に説明してくれであんがとな、水の代金分ぐらいはそれでゆるしたる

「おめーの村はすすんでんなぁ」「祈りの作法もおしえでやんよ、水のお礼だ」

牛飼いの言うとおりに膝さついて、おでこにおや指さ、つけて祈りを捧げる


気が付くと兵士様も一緒に膝をついて祈りを捧げている


祈りを捧げているだけなのに、どうしでかわがんねーが、心なしか疲れてくる

こういうものなのか?っと牛飼いに言うと「こういうものだ、おでの村にある、この像に祈り捧げると、ちょっと疲れる、んでもな、悪い気が抜けて健やかになるっで神官様がおしえてくれた、それにな祈りを捧げるとちょっとだけお小遣いくれんだ、それをためて一杯やるのがおでの楽しみだった」

あんだってぇ?祈り捧げるだけでお小遣いくれんだか!?そんちょーそういっだの早く村にもつぐってくれよー

何回も、うちの村は聖女様派だっつって、教会建てようとしねーんだもん。


ずっとずっと祈りを捧げていると大きな大きな叫び声がきこえるなぁって思っていたら、急に門が動き始めただと思ったら、像を兵士がどっかにもっていっただ

祈りを長いこと続けていたから疲れすぎちまってついつい、その場で横になる


長いこと横になっていると空に白い線のようなものがみえでな、なんじゃあれ?目にゴミでもはいっだがな?っと目をこすって、もっがいみるとまだ、あってな

起き上がって白い線の先を見ると、さっきまでわいらが祈りを捧げていた神聖な像に向かってて、像がみだごともねぇほどまぶしくひか


「うぎゃぁ、眩しい!!」


目がつぶれるかと思うくらいまぶしかっただぁ、周りにいるみんなも叫んでた

光ったと思ったら、その後は何もなくて、静かな時間がすぎていくと


また、大きな叫ぶ声が聞こえてきたので、声の方にいくど、色んな人が抱き合って叫んでいただ

どういう状況なのか近くで大の大人だってぇのに涙流している兵士にきぐと

「すべて、終わったんです、敵を倒したんですよ!!あの大群を!!」

その言葉を聞いてわいもつい叫んでしまっただ、村のみんなの仇を取ってくれた嬉しさと生き残れたことへの感謝を声にして叫び倒しただ


その後はもう、大宴会!みんなで飲めや歌えや大宴会が始まっただ!!村でもこんな祭りながったからたのしくてたのしくてしょうがなかっただ!

死んでしまったみんなにはわるいけど、わいは、みんなの分も生きるからな!!


外から兵士達も帰ってきたみたいで、兜に丸が書かれている兵士さんがいるか探すがいなかった

きっと、まだ外に居るのだろう


わいは、薄情なやつじゃねぇがらな、助けてくれた人の分までしっかりと酒と食い物もって、門の前で待つとするか!!



日が暮れて、夜になって、朝になっても



誰も門を渡る人はいねがった…そっか、わいらを助けるために…


砦の中央に戻ると亡くなった人の遺品がおいであったので、兜を探す


あっただ、兜のてっ辺の部分が凹んじまったけど、丸い、丸い印がついた兜があっただ、その兜の前に取っといた酒と食い物を置いて、深々と両手両足を地面につけてお辞儀をする


ありがとう、おめぇのおかげでわいらは死なずに生きていける、無駄飯ぐらいだって言って悪かった、おめぇは、おめぇは立派な兵士さんだった…


こうして、わいらの長い長い逃走劇は終わりを迎えた



そう思っていた、まさか、この後、はぁ、生きる為だ、しかたあんめぇ…




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