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最前線  作者: TF
77/694

とある人物が歩んできた道 ~ Ze ro ~

暫くの間は、21時に公開予定の小説は内容が非常にみるのも辛い内容で。

感情移入しやすい人はご注意を、


精神にくるものがあります。

読まなくても本筋を理解できるようにする予定ですので、興味のある方だけお読みください。

燃える、燃えてなくなっていく、どんどん形が崩れてなくなっていく

もうやだ、みたくない、でも、みないと、あの人がこの世界に生きた全てを私は目に、耳に、肌に、脳にやきつけないとだめなの


どんな瞬間でも愛し続けた人を見続けるのが私の務めでしょ?辛くても見届けないと…


涙がとまらない、ずっとずっととまらないの。だれもわたしのなみだをぬぐってくれない

やさしくかたりかけてくれない

だきしめてくれない

ふれてくれない


だって、私の最愛の人は死んでしまったから、亡くなってしまったから、月の裏側に連れ去られてしまったから!!!!


私達はあれから、騎士様のおかげで敵を倒し、命からがら逃げるように逃げ帰ってきた、私の我儘で騎士様の死体だけはこの街に持ち帰ってこれた。

他にも亡くなった人は数多くいるのに、私の我儘をみんな静かに聞いてくれた…


だってだって、あんな場所に野ざらしにしていい人じゃないの、ちゃんと供養してあげたいの、ちゃんと弔ってあげたいの・・・・


今回の遠征で亡くなった人達を合同で弔ってあげているのだけれど、


亡くなった人達が並ぶ場所に偉大なる戦士長の姿をみたこの街に住む人たち全員が絶望し発狂していた。


この街で一番強くて気高くて紳士でいつだってどんな状況でも真摯に受け止めて、誰にも負けないくらい優しくて、誰からも死を望まれない


絶対に生きて欲しい人物。


まだまだ若くてこれからもっともっと活躍して優秀な遺伝子を残して世界を救ってみせる勇者になりれる人だと

街のみんなが確信を持てていたのに、もしかしたら始祖様の再誕じゃないかって噂されるような人になるんじゃないかって期待もされていた…


ご家族には騎士様の愛刀である片手剣と訃報だけ送られたみたい。


順番に、順番に、亡くなった人達を燃やしていく。

一番最後に、騎士様を燃やすみたいで


街の人達がどんどん集まってくる


この場に居る全員が泣いている、先輩も奥様も涙を流し続けている

この壮絶なる光景に発狂して狂いそうになっている人もいる、不安と絶望に心が襲われてしまっているのだとおもう

そう、あれがフィアー


私があの時、感じていたのはフィアーじゃない…


きっと神からのお告げだったんだとおもう、あの場で引き返せば、騎士様の命は助かるから下がれって何を置いても引き返すべきだと神からの啓示だったんだと思う。


燃やしている間もずっとずっと坊やが歌を謡っているわ、ふふ、それは弔いの歌じゃないのよ?それは戦士達が無事に帰ってくるように祈りを込めて謡う歌で、

無事帰って来た時に歌う、謡う、祝言とかでも歌われる祝福の歌よ。。。いまじゃないのよ?いまじゃないの!!おねがいそのうたをやめて!!!その呪いの歌をやめて!!!!


かみは、かみを


かみはすくわない…いや、ちがうわ、救おうとした!!でも、私が、わたしがいたらないから、私じゃだめなの、私じゃ聖女になれないの…


だって私の心はどす黒く濁っていくのがわかる、暗いくらいかんじょうが感情がこころのさけびが叫びがとまらないの


殺せ


ころせ!



コロセエ!!


あのシナリオを、筋書きを、策略を!謀略を!!非人道的な作戦を描いたやつを殺せ!!!!



火が消えていく、騎士様を包んでいた火が消えていく

騎士様の遺体があった場所にゆっくりと近づく…骨をみんなでひろって骨壺にいれていく

私もつかんでいれていく、さいあいのひとだもの、ちゃんとしないとちゃ・・・ちゃんと・・・


離れたくない、はなれたくない、ハナレタクナイ!!!どんな姿に変わり果てようと離れたくない!!!!!!!!!!


みんなに最後の我儘を言わせてもらった

騎士様の遺骨は私がご家族に責任をもって届けるので一晩だけ二人っきりにして欲しいと


騎士様の遺骨を受け取り、静かにお辞儀をして、自室に戻っていく


自室の中心にいき遺骨を抱きしめる


ころす


ころす!


殺す!!


殺しつくす!!毒殺してやる!暗殺してやる!刺して殺す!縊り殺す!焼殺してやる!砕き殺してやる!

殺す!!ころす!!コロス!!ころす!!!!殺す!!!何があろうと殺してやる!!コロス殺すころす殺す殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺コロス殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺ころす殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺す殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺ころす殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺ス殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺す殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺





私は人類を救わない

私は誰も助けない

私は許せない

私は愛せない

私は


あれ、ああ、懐かしいな


世界から色がもうみえないや、灰色じゃない真っ白だ


線と白しかない


でも、騎士様も白いからいっか、真っ白、ぜんぶまっしろ


いろなんていらない


きしさまのいないせかいにようがあるの?



っふふ、あるわけないじゃない



いこう、騎士様が待ってる


いきましょう、騎士様が待ってる


いまいきます、騎士様


独りにしないで、一人にしないわ、愛する妻がいま追いかけていきます


いつのまにか手には、するどいするどいナイフがある


いろがなくてもわかるわ


どこを刺しても血の色はない…感情も無い…色も無い…だから、このナイフを首に、腹に、胸に、何処を貫いてしまっても…痛みは無い




いろのないせかい



さようなら




すくいのないせかい





さようなら






あくいのあるせかいよ







さようなら







かみさまごめんなさいわたしはせいじょになれませんなりたくありませんせかいをすくいたくありません






さようなら、騎士様のいない世界は私が居る場所じゃない、騎士様がいる月の裏側に導いてください始祖様、今、向かいます。

ナイフの切っ先を肋骨の隙間にしっかりと合わせる、私の清き尊き行いを邪魔されないように心臓を貫くためにきっちりとナイフの向きを合わせる

医学の知識がこんな場所で役に立つなんて、なんて皮肉、先輩が見てたら怒るかもね、だから何だって話。


さぁ、いきますね、幸いにも今日のお月さまは真丸。今死んだらきっと迷うことなく導いてくれますね。


服を貫きゆっくりとナイフが私の体に近づき切っ先が触れた瞬間だった


「ぇ?」


声が聞こえた


聞き覚えのある声、あのとき、私を導いてくれた声?

かみさま?どうして今になって声をかけてくるの?助けてくれなかったのに、どうして、今になって声をかけてくるの?


声に耳を傾ける


信じられない言葉が聞こえる啓示だ、これは天からのまごう事なき神からの啓示


そんなことが可能なのですか?わたしに出来るのですか?今は無理でも、出来るようになるんですね?



それが本当なら、私は生きます、うん、そうよね、そうだよね、騎士様に、愛する人にあえるのなら何でもする、なんでもするわ

はい、誓います、私は神の使徒、聖女のように心清らかになれませんが、目的の為ならなんだって利用するわ、例えあなたでもね。


「ぁは、あHa、AぁhaハaはハハHAHAHAHAHAははははは」


狂ったように笑いが笑みが喜びが体の底から溢れ出てくる

まるいまぁるい月をみながら狂ったようにこえをあげる

私は今、祝福された神に愛されてしまったの、だから、私がする全ての行いは神の意志なの、たとえ


人の理に反しても、人の条理に反しても、人が築いた定理も全て関係ない


私は神の理でいきる!人の理など関係ない!私の意志が神だ…



騎士様、すこしだけお待ちくださいね。きっと貴方を迎えに行きますからね。何があろうと神の啓示の通りに道は続いていますの



貴方は死んでいない、少しだけちょっとの間、休息を得ただけですわ。


嗚呼、愛する騎士様、嗚呼、愛する神様、嗚呼、愛する始祖様


感謝の言葉が途切れません、私の願いを聞き入れてくださりありがとうございます。

何があろうと、私は教えていただいた方法を実行します。


愛する人をこの手に抱きしめるまで…教えてください、感謝の言葉しか出てきません…




この話は、ある人物が愛の為に進み続ける物語…

まだ、物語は続いていく、彼女の心に宿る狂気の火が消えるまで続いていく…


彼女の心に平穏が訪れることはあるのでしょうか?


神とはなにか?彼女が聞いた声は何か?ただの狂気による幻なのか?


物語が進んでいけば、いずれ、答えに辿り着けるのかもしれませんね…




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