表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
最前線  作者: TF
711/719

Cadenza 想いを背負って空気に熱を 2

誰が一番最初に口を開くのかと前方から此方を見つめ続けている幹部達、その誰にも目を合わせないようにして口を閉じ静かに待ち続けていると、以外にも静寂な一時は直ぐに破られた

説明を終えた直後、この静寂を打ち破ってくれたのは戦士としての最年長、戦士達一同からおそれ…頼られている姉御肌!いよ!待ってました女将さん!

「なるほど、ねぇ?あたいは作戦もくそもねぇ、目の前にいる敵全員潰してやらぁ!!ってね、そう思っていたさぁね。ボスなんざいねぇあたいらの大切な人を奪っていきやがった二足歩行を全て潰してお終い!攻めてくる敵ぜーんぶ全部!!倒して~…終わり!!ってな、そう言う感じで思ってたんだけどねぇ違ってたんだねぇ…」

うん、殲滅作戦は土台無理な話、敵の数何て把握しきれていないし、そもそも?

生産工場を抑えれてない時点で千日戦争になっちゃう恐れがある。

そうなると…残された命が足りない、私達にはリミットがある。

悠長に長期戦何て構えれないんだよね。

この状態で何年も何十年も生きれるのだったら選択肢としては…いや、無いかな。

そうなると…スピカが戦場に出ないといけなくなる、お姉ちゃんとしてはさせたくない、かな。

っま、その前に私の命がもたねぇってーの。


女将の言葉に全員が静かに耳を傾けている。

「この作戦ってーかよ、あたい達の最終目的ってのが、あれだろ?デッドラインを超えた先にある、かなり高いとこからなら見える死の大地の端っこの端。そこにある大穴、そこが目標って、ことで間違いない…ね?」「あそこを潰せば全てが終わるので、あるな?」

女将が確認するように言い終わるとベテランさんも同じように確認してくる。


先にも伝えた最終目標地点に間違いがないのか確認だね。

直ぐにでも、そうだって、言いたいんだけれどね…その前に、私の中でまずは確認しないといけない部分がある。


そもそも、あの大穴が何だって話だよね、死の大地に長年居る人達もあの大穴が何かなんて知らないんだもん。

だからこそ、この部屋にいる全員が疑問に感じるのもごもっとってはなし。


何年もあの大穴を監視し続けていても、あそこから何か巨大で得体のしれないモノが出てくるのを観測したことが無い、だからこそ、戦士達もあの大穴の存在を把握していても前へ進もう、デッドラインを超えて調査しようなんて誰も言わなかった、提案しなかった。

…そうだよね?今代の記憶。


─ そう、巧妙に隠しているのか、あの大穴からは何も観測できていない。あの大穴は存在こそ私達も知っているけれど、中に何があるのか不透明。さらにはそこまで調べに行くのが現状では不可能な場所。

そもそも、あの大穴を観測できるようになったのは、ここ最近、確か、5年ほど前付近、それまでは、始祖様が築いてくださった人類を守護する壁、そのてっ辺からでも観測ができていなかった。

では、どうして今まで観測できなかったのか?理由単純、私達の技術力が向上したことによってあの大穴を発見することが出来、観測できるようになった。

これも技術班達がより良いモノを生み出してくれたから、私達の技術の発展によって、観測できるようになった。

けれども、観測できるようになってからといってもあの大穴を常に誰かが監視しているわけでもない。

さらには、何時からあの大穴があるのかは私達は誰も知らない。以上。


技術が発展したことによって唐突に見つけてしまった大穴、誰しもがあの大穴の存在が何なのか、気にはなるけれども調査に出向くことが出来ない。

念のために定期的に望遠鏡を覗き込んで様子を見るが、何かが出てくる様子も無い、常に見張ってるなんて無理な話だよね。

始祖様の壁が最もっと高かったら、たぶん、幼い頃の私でも裸眼で見つけることが出来たんだろうけれど…そもそも、私って敵に興味が無さ過ぎたから死の大地を観測するなんて無駄な時間作らなかったかも?どの道、発見は遅れていただろうね。


それにさ、発見して気になるつっても、大穴の位置がデッドラインの向こう側ってのが厄介極まれりってこと。

現場に向かって調査するなんて絶対に不可能、何人犠牲になるんだってーの…

あの大穴は見えてはいるけれども、手の出しようがない場所ってわけ。


研究塔の皆も術式班も、時折口に出したりするくらい、誰しもが薄っすらとあそこには、何かあるのだと感じている。されど、観測を続けていても何一つ確証を得ることが出来ない不可思議で目立つ場所。


如何にもな雰囲気を醸し出していても何年も何の手掛かりが得られないのであれば、自然と人々は脅威ではなくただの大きな凹みだろうって結論に至っちゃってるってわ~け。

町の皆は、他にもやることが一杯あるから、あったから…目に見えていても調べるリスクを考えれば何もしない、現時点で脅威でないのならおのずとね、自然と皆の意識から逸れていく…


今代の私もあそこに何かがあるとわかっていてもリスクが高すぎて何も出来なかったんじゃないかな?…それもこれも、幾たびも私達があいつらに負け続けてきたせいだろうね。


でもね、私は…感じているよ、確証なんてないけれど、確信できるんだよね。

そこがどう考えても敵の本拠地であり本陣だってね…


大将が踏ん反り返って此方を悠々自適と此方を眺めているであろう本丸。


そこに何が巣くうのか、そこにいる敵の王は誰なのか…

私の中にある敵の総大将…あれ以外に有り得ないと思っている。

確証なんてないよ?けれども、幾重にも殺され続け、何度も闘い、何度も敗北した。

だからこそ、確証はないが、確信している。


敵の親玉はドラゴンだと…


じゃぁあいつはなんだ?って愛する旦那は疑問に思うだろうね。

そう、私達を罠にはめにはめて…先生たちを、死者の魂を弄んでいるあいつは何だというのか。ってことだよね?


敵の正体なんてね、わかりはしないよ、でも、一つだけはっきりと断定できる。

あれは…親玉じゃない、敵の王ではない。


あいつは王としての資質なんて持ち合わせていない。

それにあいつの言葉の中に自分を王だという言葉なんて無かったし、誰かを敬う様子が見られたってのが大きな理由でもあるんだよね。


資質?どう見極めたのかって?あいつと直接、対峙したからこそ、命を賭けて戦ったからこそ…わかる。


アイツの戦い方は卑劣なタイプ。

戦い方が獣っという枠組みであれば絶対的な力をもって王!そんな先行的なイメージに囚われているのではないかって言われるとそうかもって思うけれども…

アイツの振舞い方はとても統率者としての器とは思えれない、あれを王とは呼べない。


あいつは…他の人型よりも強固に作られているのにもかかわらず、戦う術を持っているのに何故か搦め手で戦うっという選択肢を選ぶ。


そう、自身が持ち合わせている能力が非常に高く、私達では勝てるかどうかも怪しい程に強いのにもかかわらずね。


それってさ、おかしいと思わない?

あいつがもつポテンシャルだけでも私達を圧倒する程の強者であるにもかかわらず、あいつは搦め手で戦ってきた。


どうして?って疑問が出てくる。


考えられること、としては…あいつは自分の強さを知らないのでは?っという仮説が出てくる。

アイツの身近にもっと強い存在があるから、己の力量に自信が無いっていう仮説が立てられる。


あれ程の強者よりも更なる絶対的な力を持つ存在


私は…その存在を知っている。

全てが終わりを告げ人類の明日は無く朝日を二度と迎えることが無い終焉。


破滅の瞬間のみにあいつは何処からともなくやってくる。


まるで、勝利を確信したかのように我が物顔で人里に下りてくる獣


そう、何時だって終わりはアイツだ、ドラゴンだよ、あの糞ドラゴン!

私を食いちぎり、ううん、私の大切な人達も食いちぎった糞ドラゴン!!

私の全力が一切通じない…まるで自分こそが絶対的な王者であるという風格を見せつけようとしてくる糞ドラゴン!!


糞ドラゴンと死霊使い、何方が根本的に強いのかと問われたら私は絶対にこういう。

糞ドラゴンの方が強いと


理由?もちろんあるよ。

あいつ、先生の魂を悪用している死霊使いはね、確かに脅威だよ?強いよ?でもね…

あの糞ドラゴンに比べたらね、まだ、真正面からぶつかって戦う正攻法でも勝てる!っという自信が私には、あるし勝てるビジョンも見えてる。


でもね…

糞ドラゴンに関しては正攻法で勝てるとは…


正直に言って思えれないし真正面からぶつかっても勝てるビジョンが思い描けれない。

希望的観測ってやつ?っでいうなら愛と友情と努力の力で?皆の全力が合わさればもしも、って…ところ、かな?…はは、私らしくない考え。

皆には悪いけれど正攻法で勝てる相手じゃないんだよなぁ。

だからこその…

そっと指先が胸骨に埋め込んだ切り札に触れてしまう。

切り札を埋め込んである、これを…使えばきっと、勝てる。


っと、いけない、思考が逸れた。

敵のボスが誰かって部分だよね。


死霊使いと糞ドラゴン、この二つと戦う上で大きな違いがある。

それはね先も言ったけれど正面から戦って勝てるかどうか。


死霊使いそのものはね魔道具を抜きにして搦め手なしって考えると、ぶっちゃけ脅威と感じてはいない、無限の魔力を得た彼らなら易々とはいかなくても人数差と彼らの経験によって相手どれない相手ではない。


そもそも?死霊使いはね、私の術が通じるんだもん。

これだけで脅威じゃないってこと。


糞ドラゴンのように私の術式が通じないのであればさ、真っ先に私の魔道具を壊す必要なんてないじゃん?脅威だって感じているからこそ私の魔道具を真っ先に壊したんでしょ?

眼前にいる大きな剣を持ち多くの人型を屠ってきた愛する旦那でもなく、術者である私を真っ先に真っすぐに狙いすまして攻撃してきた。

私を優先して罠に嵌めてきたってことはさ、単純明快、あいつにとって脅威たりえる存在は私ってことでしょ?死霊使いからすれば何が最も脅威なのかってね。


そう、あいつは私を最も警戒していたってことになるよね?

死霊使いは、魔力さえあれば私でも倒すことが出来る。


ただ、糞ドラゴンに関しては違う。

私が魔力を込めようが歯牙にもかけないあの糞ドラゴン!

高まっていく魔力に対して一瞥すらしなかった!


私の最大が、全力が…命を魔力へと変換したとしても一切通じないし動じないなかった。

そんな糞ドラゴンと死霊使いを比べてみるとね、そりゃぁ、死霊使いの方が全てにおいて大きく劣るってね、思っちゃうわ~け。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ