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最前線  作者: TF
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医療班代表 団長 視点

会場から出て、向かう場所は決まっている医療班と言えばここ!!

私としては、公園のハンモックがある場所が一番おちつくけど、皆の事を考えるとここになっちゃった。


病棟の休憩室に集まり、話し合いが始まる…っと思ったら。

作成会議が始まる事も無く、まったりとお茶をすすりながら


「医療班も運動音痴だという事を姫様はわかってくれてないよねー」

「そうだよなー!全員がー団長みたいに運動も出来て頭もいいってそういうわけじゃないって事ですよねー」

「そうそう!私達が勝てるわけないっての!」


私と共に選抜された代表二名の様子を見る限り、やる気がない様子だった…んー、私だけだったのかなぁ?やる気出してたの?


「だから、具体的な作戦何てかんがえる」

その言葉にムカついてしまい、つい、力強くバンっと机を叩くと、二人ともビクっと体を震わせ驚いている

「やるからには勝つ!お世話になった先輩に!楽しい思い出を作ってあげようよ!」

熱を込めて声を出してみると

「だ、団長?よくよく考えてみてくださいよ、俺達が全員一斉に、その豪華ホテルに同時にいけないんですよ?持ち回りがありますし、空席とするわけにはいかないですし」

「そうですよ!私だって賞品は欲しいですけど、私達が勝てる相手じゃないですよ」

むぅ、二人が何を言いたいのか、わからないわけじゃない、私だってみんなと一緒に!全員そろって!遊びたいって気持ちはわかっちゃう。

確かになぁ~参加する、あのメンツを見れば勝てるとは思えれないっか~。圧倒的に身体能力に差がありすぎる~…

「そうだよね、二人が言う事も当然だよね…勝てたとしても、休みは分けてとることになるし、挑んだとしても私達が勝てるとは……ん、ぅ、でも…」

やるからには勝ちたいし、大先輩に恩を返したいし、代表者権限でお母さんを招待してあげたいんだけど…なぁ…

皆がやる気ないのなら、私一人頑張っても…寂しいだけだし、から回るのは嫌だ。

「ですので、私達は消極的でもわた」「そうですよ、明日も仕事なんですから、程々に挑めれば良いと思いませんか?」

…そうだよね、二人は今日じゃなくて明日を考えている、体力を温存したいんだよね、過酷だよね、医療班って…やる気がない人を強引にやらせても…っとなると、私一人頑張っても。勝てる程、参加者は弱くない。


ほら、私がこうやって悩んで、悲しんでるのに…二人で肘を小突きあってるし、二人って仲悪かったのかな?だから、一緒に行動したくないのかな?

「もう!言葉を遮らないで!…ちなみに、団長は…優勝したいんですか?」

上目遣いで瞳を潤ませてる、せっかく皆から代表に選ばれたのに、無理してついて来てくれたのかな?

私は、これを機会に…皆ともっともっと、親睦を深めてさ…姫様以外の友達が欲しいのに…上下関係とか関係なく心から一緒に居れる人、探したいのに…新しい恋もしたいのに…

結局それって、自分都合だよねそれって…押し付けてるだけだもんなぁ、団長権限で…はぁ、だから、私は皆に好かれないんだろうなぁ…でも、気持ちだけは伝えよう…

「ぇ、うん、皆と一緒にご飯食べたりしたいし、遊びたいよ?あそこって、プールっていう泳ぐ場所もあるし、大きな大浴場もあるし、姫様が用意したアクティビティが色々と用意されているから…私…(友達いないから)遊びたかったなぁ」

テンションが下がってしまって、甘える様な感じで本音を溢してしまう、もういい年齢だから、気を引き締めて上に立つ人として振舞わないといけないのに、私ってダメだなぁ、女性に近づいてから弱くなっちゃったのかな?ぅぅ、ここで泣いたらダメ…最後まで泣かない!

「…ぇ?勝ったとしても姫様達と行動を共にし続けたりするんじゃないんですか?何時もみたいに。あの、もしかしなくても、勝てば…我々と…共に過ごしていただけるのですか?」

…?どういう意味だろう?私って、そんなに姫様といっしょ…だった気がする。でも、今回は姫様を誘う気はないかな?誘わなくても来たかったら勝手に来るだろうし。

「ううん、優勝したら、皆と一緒だよ?姫様を誘わないよ?合同行事じゃないんだから」

二人で目を合わせてどうしたの?

「泳ぐ場所は…噂に聞く水着と言うやつですか?」「お風呂はどっちにはいるんですか?」

間髪入れずに鼻息荒くしてるけど?二人同時に質問してこないでよ、聞き取りにくい。

「ぅ、泳ぐ場所は確かね、水着を貸し出してくれたりするよ?買ってもいいし…あ、勿論経費として姫様が全額負担してくれると思うよ?向こうでお金の心配はしなくてもいい、の…かな?お風呂は…出来れば女性の方が、いいなぁ…駄目だって言うなら男の方いくよ?」

二人とも何処を見ているのか、焦点があっていないよ?どうして天井を見るの?どうして机を眺めているの?


小さな沈黙が続く…何か、間違えてしまったのかな?


「「勝ちましょう!!!ええ、是非とも勝ちましょう!!!」」

っうわ!?どうしたの急に?って!?鼻血が出てるよ!?急に大きな声出したから!?キーゼルバッハ部位だっけ!?姫様が鼻血が出やすいの此処って教えてくれたような!?そこ切れちゃった!?

「俺は」「私は」

二人同時に椅子から立ち上がり、熱く握手を交わしながら

「「絶対に勝つ!!」」

声を荒げる様に叫び始めたんだけど!?

…どうしたんだろう?急に?

…ぁ、そっか、泳ぐって私達の習慣にないから、泳いでみたいのかな?他にも皆で楽しめる場所も多いし、あそこは本当に上流貴族しか入れない格式高い所だし…

うんうん、なるほど?…そういう意味、かな?


そんなに泳ぎたいのなら、姫様に伝えて…ぁ、駄目か、姫様が前にプールをこっちでも作っても良いんだけど、管理しきれないって言ってたなぁ。

理由があって、作らなかったんだよね。


その後は、やる気が漲り、元気と言わんばかりに熱意があふれ、全力全開で勝つための会議が始まっていく。

最初は二人の豹変ぶりに圧倒されたけれど、かつてない程のやる気に私の冷めてきた心がドンドン熱をもっていき、この情っ強が楽しくなり、嬉しくなってくる。


会議で話しあう内容が、ルールを再確認したり、行動するときのフォーメーションを考えたり、術式の使用も許可が下りているので、私が使えれる中で何が使えれるのか相談していく。


話し合いで決まったのが、

軸としては、正面衝突なら身体強化が出来る私が表に立って、私メインで戦う、優勝するのであれば、一人になっては絶望的に不利になって勝てない!

敵同士が戦っていれば、その隙を突いて両者一斉に倒す、これが、考えられる私達の勝ち筋!


なので、水風船ってやつが、どの程度の衝撃で割れるのかわからないけれど!

あれが、風船であるのであれば、尖った石でも投げてぶつけたら割れる。よね?人に対して直接攻撃じゃないから有り、だよね?


っと言う閃きを戦術として提案をしてみると、作戦として固まっていく。

敵の視線を誘導するために、何かで誘導してからそれに視線を釘づけにする、続いて敵の虚を突く様に悟られない様に、上空に投げた水風船を小石で割る!

上手いこといけば、水風船の中身が、雨のように降らせるのはどうかという案が採用された。やった!

私は気が付かなかったけれど、デモンストレーションで姫様が投げた液体は的にへばりついていたから、粘着性があるから降り注げばべっちゃり染めれる可能性が高いかもって!

作戦が一つ決まると、勝利に向かって近づいていくみたいで凄く楽しい。


後…会議が始まってから、少しずつ、膨らんできて、ずっと、引っかかっていることがある。

私達のような不利な陣営がいるのが、姫様なら、わかっているのに、ルールの軸は私達に寄り添っていないっという疑問を二人に伝えると

「…それについて私の考えで良ければ、姫様は、私達が徒党を組んで戦士達に立ち向かえと言う意味で、こういうルールにしたのだと捉えていたのですが?団長はどう、姫様の意図を捉えられたのですか?」

確かに、その可能性もある、敵対陣営を取り込んで、最後まで残るかどうかの瀬戸際で裏切る姿を見たいとか、姫様なら言いそう。でも、もしかしたら。

「…私はね…水風船の種類が一つじゃないって部分が引っかかるっている、直接的な攻撃が出来ないものなら…こっそりと、用意されている気がする、そうでもしないと私達、後方支援組が不利すぎるから。それにね共闘するとしても、姪っ子ちゃんはともかくさ、メイドちゃんを此方側に引き抜くのは…難しいよ?相談しに近寄ったら水風船を押し付けられて割られるかもしれないと思わない?メイドちゃんは抜け目がないから…」

二人ともピンっと来ていないのか、不思議そうに此方を見ている。これは…どっちの方だろう?前半かな?後半かな?メイドちゃんって多くの人と関りを持っていないから、メイドちゃんの狡賢い所は、みんな知らないのかも?


まぁいいや、取り合えず、説明を続けよう。

「もしかしたらね、水風船の大きさも決まってないかもしれない、小さすぎると女将さんは何気づらいし、大きすぎると私達が投げづらい。だから、大小さまざまに用意されているとみていいだろうし、中身に外れが用意されているってことは、当たりも用意されているって考えるべきだと思わない?」

この言葉に二人が何かに気が付いたのか、表情が変わる。

「そうですよ!」「それだ!」

「「姫様なら一撃で逆転できる何かを用意してる!更には、予想外!想定外の出来事で意外な結果になるのを姫様は望んでいる!!」」

二人の意見を聞いて、私が感じていた違和感を肯定してくれる!そうだよ!思惑通りに進んで、その思惑が外れた時に見せる表情を姫様は笑って楽しむ人だよ!!


一縷の望みとして何かを用意して、イベントを盛り上げるエンターティナーな姫様が当たりを用意していると考えるべき!だったら!最初っから当たりを探せばいい!!

私達は、姫様が用意している、当たりが入った木箱を置きそうな場所を推理していく!簡易的な地図を描いて、どの辺りに置くのか姫様の思考を探っていく。


私達が正面から挑んでも勝てるわけもない相手の動きを考え…

混戦乱戦状態を狙うとしても、それを狙う私達の後ろを取られたら終わりという危険性も考え…

姪っ子ちゃんは絶対に、認識阻害の魔道具を持ちだしてくるっといのも推測していく…

彼らの行動真理を紐解いて、姫様ならどういう状況になるのを望む?


そこから導き出した推理をある程度まとめ、この辺り…姫様なら隠しそうっというある程度の予測を立てる、後は、各陣営で何を気をつければよいのか話し合おうとすると

「お時間になります、広場にお集まりくださいって伝言ですよ、お姉さま!!」

ここ~んっと軽快なノック音と共に、三つ編みちゃんが部屋に入ってきて知らせてくれる。


三人、目を合わせ部屋から出ていくと、三つ編みちゃんがお姉さまに賭けました!旅行楽しみにしています!っと、ガッツポーズで送り出してくれた。

可愛らしい仕草にほっこりとしながら、病棟から外に出ると…多くの医療班が集まっていて、多くの声援に包まれながら広場へと向かっていく。


皆の熱い声援を全身に浴びながら進むのって気持ちいいかも?姫様の気持ちがちょっとわかっちゃった。えへへ。

…声援によって、私の胸が熱くなってくる。


広場が見えてくる手前でパンパンっと頬を叩き、私の中にある男の部分を奮い立たせる。

さぁ!いくよ!!





広場には、各陣営がほぼ同時に到着し、各々が、決められた位置に陣取り、集中力を高めているのが伝わってくる。

ピリ着くような緊張感、うんうん、戦場って感じがする!!

だんだんと、心の感覚が死の大地での外勤務、医療テントの中で勤務するときと同じような感覚に切り替わっていく。


広場に全員が集まると、姫様がどの陣営が一番人気があったのか、オッズ?っという物を教えてくれる。


ふぅん?私達は真ん中か、まぁそうだろう。冷静に考えたら私達は不利。投票してくれたのも医療班達だろう。

そう考えるのが妥当!上等!やってやる!!


興奮し昂る感情が抑えきれていないのか、とんとんっと腰辺りを指でつつかれ

「抑えて団長」「そうですよ、気迫が相手に伝わりますよ?」

二人からの発言によって、湧き上がり荒ぶる衝動を落ち着かせてくれる。


うん、いけない。男の部分を呼び覚ましすぎちゃった。

せっかく、体が女性に近づいたのに、男の部分を前面に出すのは良くない!姫様が教えてくれたんだよね、男性ホルモンが出過ぎて、体型が男になるよ?って…

これ以上、肩幅広くなりたくない!お父さんみたいにゴツイ体になるのは嫌!


脳の奥で誰かがため息をついたような気がしたのは、きっと男の感情かな?


そんなやり取りをしていると最後の説明と、各場所に審判、観客、木箱が設置されたみたいなので、各陣営、各々に移動して良いということに。

これから、10分後に姫様が合図を出してくれるのでその、合図をもって開始っとなるっか、OKOK、いいよ。平等だ。


全員がどう動くのか、見守る。

お爺ちゃんは仁王立ちで動かない?…いや、他の二人が急いで走っていった?っと言うことは、ここを戦場とし、向かってくる奴を各個撃破する、かかってこいスタイル。

一対一であれば負ける気はない、自分の実力が相手よりも上であると自負しているからこそ出来る強者の選択。

うん、お爺ちゃんは最後に相手しよう、誰かが脱落したら笛の音が聞こえる、その数を聞いて凡その展開を読む。こういうのはな、そこそこ得意なんだ。


お爺ちゃんに気を取られている間に、各陣営の姿が見えない、二人に確認すると凡その進行方向がわかる。

お爺ちゃんに手を振ると、うんうんっと優しい微笑みで返してくれる。


さぁ、まずは第一手!!

姫様の思考を読み解く!彼女なら、何処に隠すのか!長い付き合いだ読めるさ。


周囲に見られない様に気配を探りながら進んでいく。

幸いにして、私達が目指す先には誰も向かっていない。

つまり!誰も当たりがあると読んでいない!僥倖とは、こういう事を言うのか!


まず第一に向かった先。

そう、建物の中では、闘ってはいけないが、建物の陰に入るのは禁止されていない!

っというか、エリア外に入った瞬間に笛を吹かれて退場されるリスクもあるが!向かう先はここ!!


観戦する人が多くいる、寮の近く!ギリギリのギリ!

確か、ここまでは範囲内…この意味深なモノは、範囲内だけど…うん、白線がひかれている、これ以上外に出たら即失格っという意味合いだろう。

審判も…後ろから付いてきている。心配そうに此方を…見ていない、私達が白線を跨ぐとは思っていないのだろう。審判の表情から状況を読み解くなと言う制限はない!


どうして、この場所に白線がひかれているのか…白線ギリギリの先には、非常階段がある!

寮の建物から人、一人分が通れるくらいの間隔が離されている白線を超えないように気をつけながら非常階段に到着すると、非常階段の所よりも奥へと白線が伸びている。

それを超えないように気をつけながら階段の裏へ回ると

「おお!」「っわ!流石です団長!!」

あると思った!!姫様ならこういう危険な場所に何かを用意している!

こんな袋小路、狙われたら絶対に勝てない場所にちょっとした何かを用意する!!


木箱が驚くことに三つもある?元からあった、木箱…じゃない!ちゃんと蓋の部分に姫様のサインが書かれた紙が貼られているし、何か文字が書いてある?

【良く見つけたね、やるじゃん】

その文字を見た瞬間に毛が逆立ちそうになる!期待が高まるぅ!!こういうところが良いよね!!

箱を開けると、手に馴染むサイズの水風船が10個入ってる?

これは、持ちきれない、次の箱も同じかな?

「だ、団長!?これってありですか?」

驚きながら勢いよく肩を掴まれる…何が入っているのか木箱を覗き見てみると…

「直接的な攻撃はダメ、でも、それ以外は大丈夫ってこと?」

中から出てきたのはリュックサック、それも直ぐに中身が取り出せるように背面や、側面が開き手を入れることが出来るタイプ!!っていうか、水風船を持ち運ぶためだけに造られたような構造をしている!!!


つまり!これに…

「もう一つは水風船です!そこそこ大きいのが三つ入っています!」

そういこと!攻撃手段!攻撃手段を大量に保有し動き回れるアイテム!!

アドバンテージが上がってくる!!!不利な私達が有利になっていく!!


全員が、これの意図に気が付き、勝ちを確信してしまったのか、有利になったことが嬉しいのか、頬を震わせるように緩ませ、へへっと小さな歓喜の音が喉から漏れ出ている

この状況下に相応しい、ある言葉を私は、知っている。

その言葉を伝えると、二人とも気を引き締めなおしたのか、表情がきゅっと締まり、緊張の糸が張りなおされる。

その言葉とは

『争いごと、勝負事、賭け事、どんな時でもチャンスがくる、その時に勝てると思って笑ってはいけない、笑うとね、幸運が嘲笑われてしまったと勘違いして逃げちゃうからね。笑っていいのは終わった時だけ、勝ってから笑おう』

っという、色んな場所で活躍している姫様の言葉だと伝えるたのは、正解だった。


気を引き締めなおして、テキパキと誰かに見つかる前に行動を起こしていく。

リュックサックの中に水風船が積み込まれていき誰が持つべきなのか?相談を一応するが…

二人とも持とうとする、それはダメだ、貧弱な二人では機動力が落ちる。

身体能力が一番高いのは私、一人でも欠けたら勝ち目はないってことで、私が持つと決める。


建物の陰から周囲を警戒しながら外に出て、狙われてしまうと逃げ道のない危険な場所から離れていく。


よかった、注意していたけれど、誰かに後をつけられている様子は無かったみたい、それか、手持ちの武器が無かったから攻撃に出れないと判断して見逃してくれたかな?


警戒すべきは後方!足音や呼吸音、そういったモノを掴み取るために聴覚強化を施しながら進んでいく。

姫様ほど上手じゃないけれど、私だってある程度はこなせる!…布が擦れる音が聞こえる?

後方に異常があると伝わる様に手で制止させ、音がした方向に魔力のピンを打つ


…うん、何かの反応がある。詳しくはわからないけれど、先の階段の奥へと向かって歩いていた時に…反応があった場所には何もなかった。

つまり、今は何かがある。


バレない様に息を潜め、動きを感知し続ける…難しい、私では詳細までは掴めない。が、誰かいるのか、それだけは確実だと思う。

姫様が教えてくれた認識阻害の魔道具、それの弱点は振動。地面に手を当てて探るが…振動が伝わってこない?ってことは、移動はしていない?ぅぅ、私じゃわからない。

敵が近くに居て何もできない状況で息を潜め続ける。自然と手に汗が…額から汗が流れ頬を伝い、地面に落ちていく。

…死の大地で戦う戦士達は、この状況下でも冷静でいる、私も久しく絶体的な危険な相手に警戒をするのは久しくなかった…だから、これだけで体力が奪われてしまう。




どれ程の時間を三人背中合わせに周囲を警戒し続けたのだろうか?



息を殺し続けていると少し離れた場所から笛の音が聞こえてくる!?

誰かが退場した!?この笛の音を聞いたであろう、近くに潜んでいるかもしれない姪っ子ちゃんが動いていると仮定して私達も動こう!

二人の顔を見ると動きましょうと伝わってきた気がしたので、ゆっくりとその場から離れる。


幸いにして、審判の方は私達が潜む動作をすると此方の邪魔をしないように、距離を取ってくれるので審判の位置から私達の場所がバレることは無いし、審判は結構な数がいる。

ゆっくりと歩を進めるが、笛の音がした場所に到着するには時間が…かかり過ぎる。


二人と軽く相談して、足を速め移動する。なぜなら、笛の音がした方向に誰かが居るということになる。

その音に反応して人が集まるか移動する。


なのに、これだけ警戒しても足音が聞こえないってことは、思っている以上に遠くにいる可能性が高い。

だとしたら、潜伏し続けるっという選択肢は取らない、取りすぎてはいけない!


何故なら、動かなかったら姫様が何かする可能性があるから。突拍子もない何かで炙り出されて隙を見せたくない!


短期決戦っと言うよりも混戦乱戦を狙って一網打尽にする!それが事前に考えた私達が勝てる手段、道筋、勝ち筋!守ってばかりじゃダメだ、勝ちを掴むなら動け!!

じっとしていたら、チャンスを逃す!!


最初の広場から全員が移動していく方向で誰がどの位置にいるのか、凡その場所は把握している、その付近まで警戒を怠らずに移動!!




公園の近くに到着すると、大勢の足音などが聞こえてくる、三人は警戒しながら周囲を観察し、公園から少し離れた場所に木箱が置かれているのを発見する。

息を潜めて公園の状況を確認しにいくので、二人に、この木箱を囲む様に指示を出す。


もしかしたら、今衝突している陣営が敗走時、または、勝利時に水風船を補充するために、この木箱を見つけたら駆け寄ってくる可能性がある。

その隙に備えて三方向から挟撃できるようにしておきたい!


事前にどういう風に挟撃するのか作戦は決めている。

もしかしたら、それをすると潜伏してっと指示を出すときに一緒に伝えてある。


二人を残し、身軽な私一人で、乱戦状況を確認しに向かうと、ピッピっと小さな笛の音が聞こえた。

さっきと笛の拭き方が違う?長くなく、短い、っということは、ピっで一人だと考えると二人?それとも、長さで誰が退場したのか教えている?

短いと代表者以外が退場したってこと?長いと代表者ってこと、とか?…説明してくれたかもしれないけれど、忘れてしまった。


息を潜めるには最適な場所に辿り着く、私が良く寝ているハンモックなどが置かれている木々が植えられている場所。


ここから見えるのは…

戦っているのは女将さんとベテランさんだ…状況的に女将が不利?だって、もう仲間二人がやられている。

視線をベテランさんに戻すと、ベテランさんの陣営が一斉に水風船を投げた!これは、女将が負けそうかな?っとなると、勝利の余韻に浸ったベテランさん達が木箱の中身を回収しに来る!!


ベテランさん達が勢いよく草木を踏み倒す音のおかげで、隠密行動もしやすい!戻って配置につこう!!っと、移動しようと視線を外した瞬間だった…

視界のギリギリで彼らの攻防が見えた。

女将は、ベテランさん陣営の三つの攻撃をよけ、体の一部にしか緑色に染まっていない!?

それに、審判が長い笛を吹かない!!ってことは、女将の面積的にあの程度はセーフってこと!?


思っている以上に染めないと退場判定にならないという情報を得たのは大きい!

それはともかく!隙を狙う為に移動しないといけない!息を殺しながら離れようとするが、またも足を止められる。ピッピっと小さな笛が二回なったからだ。


もう一度、振り返るとベテランさんの陣営が二人退場してる!?っていうか、ベテランさん、手に水風船持っていない!?ってことは、逃げる!もしくは、水風船を補充しに行く!目ざとい彼なら、あの木箱の位置を把握してる!わわ!?急いで戻らないと!!


幸いにしてベテランさんよりも早く、木箱周囲に戻り、息を殺している仲間も団長の姿を見て両手に水風船を持ち、敵が罠にかかるのを待つと…

慌てた様子のベテランさんが木箱に辿り着く!!


かかった!


木箱を開け、手を置くに入れた瞬間に、彼の背中、腰辺りを狙って三方向から一斉に水風船を投げるのと、同時に素早くベテランさんの真上に向かって水風船を投げる!!

此方が姿を見せた音にベテランさんは気が付いたのか、慌てて立ち上がろうとせず、飛んでくる水風船の軌道を呼んで、もう片方の手で木箱を掴み、しゃがんだ姿勢のまま両足を上げ逆立ちするような勢いで下半身を持ち上げ避ける!?

飛んできた水風船を避けた、が!!私達が投げた水風船同士が衝突し弾け、ベテランさんの上半身に当たる!!

彼からしたら運悪く、彼の顔に水がかかり目を閉じている!!私達からすれば運がいい!!


水が顔にかかったためか、ベテランさんは負けたと判断し、ゆっくりと逆立ちへから、しゃがむような姿勢に戻し、両足を地面に着ける…彼に気が付かれる前に!!

小石を上空にある水風船目掛けて投げる!!ベテランさんの真上から黄色い液体が降り注ぐとピィィーーット長い笛が鳴る!!


あっぶなぁ!!!危機一髪だった!!!


ちらりと、二度打ちまでしてきてっと体の半分が真っ黄色に染まったベテランさんが恨めしそうに見てくるので、彼だけに伝わる様に胸の辺りを指さすと

「なんと!初手は…くぅ…運が良かったのであるかぁ…負けを認めず最後まで…いや、どの道であるか、吾輩の完敗である」


このまま、三人、体を抱きしめあって喜びたいけれど!近くに女将がいる!笛の音で人が集まってくる前に離脱!

隠れている二人に合図を送り、移動する。合図を送った時に進行方向を伝えているので直ぐに何処に向かうのかわかってくれた。


そう!水風船を使ったら補充したい!

それと!!今回ので分かった!!チャンスを絶望に変えてきた!!姫様の悪い癖!!!

当たりの木箱の中身!!半分は透明!!忘れてた!!姫様は勝ちを確信した人が絶望する瞬間とか凄く好きだって言うの!!意地が悪いんだよ!!!もう!!!

つまり!!私達が保有している水風船!当たれば敵が回復する透明な水の可能性が高い!!!だって、初手の三つ全部、透明って何!?絶対に外れ多いでしょこれぇ!!

大量の物資を手にいれて有頂天になって攻めてみたら外れだらけで反撃くらって負け!!姫様の悪い所!!!


移動している最中も木箱を見つけるが蓋がされていないっとなると、この辺りは既に散策済み

…水風船は一定時間で補充されるって言っていたけれど、何分と明確に言われていない、ってことは!!永遠に補充されない可能性もある!!ぁぁもう、姫様の考えもしっかりと深読みしないと勝てない!?


慌てながらも、何とか、目的の場所に到着する。

周囲を警戒するが音は無い…っが、目当ての木箱は無い。

姫様なら、修練所の見えにくい場所に置きそうな気がしたんだけど…


はぁっとため息をついて他を探そうと次へ向かおうとすると、まって、と、小さな声が聞こえ立ち止まり、何かに気が付いた人に近寄る。

地面に指を刺している?…これって?ただの?土?…いや、違う。何か四角いものが擦れた跡がある?


声をかけてくれた人の近くに顔を寄せると、ひゃぁ、ちか、ちかいぃ…小さな拒否する声、別にいいじゃん女性同士なんだし、そんなに顔を近づけられるの嫌なのかな?傷つくなぁ…

そんな事を考えてしまうが、そんな状況じゃないので、嫌だろうけれど、耳を彼女の口の近くに寄せると少し当たってしまったみたい、ごめんね。

囁く様に伝えたいことを伝えてもらったので、さっきの態度でちょっと意地悪したくなったので、彼女の耳元に口を近づけ…あっと、慣れないことをするんじゃなかった私も耳に口をつけちゃった、ビクっと揺れるなんて…そんなに近づかれるの嫌いなのかな?むぅ…少しだけ離して、ありがとう、っと囁くと、ぅひぃやぁ、っと小さな悲鳴が聞こえたので舌をんべっと出して意地悪をする。


彼女が必死に近づかれるのも覚悟して伝えてくれたこと、

どうやら、木箱が置かれていたけれど、誰かが木箱ごと、運んだんじゃないかって、教えてもらった。

私もそれには同意見!!姫様は木箱を持ちだしてはいけないなんて一言も言っていない!!

普通に考えれば、木箱を持ち歩くなんて機動力が低下するからしない!不利になる!!


でも!不利じゃなく有利になる陣営がいる!!お爺ちゃんだ!!

待ち構えるスタイルなら、予め木箱を持ち去ってしまえば、お爺ちゃんの周囲から木箱が消える!

襲い掛かってくる敵の手持ちが無くなったら敵は何処からか、水風船を補充しないといけない、だが!予め周囲の木箱を奪っておけば!木箱は無い!

その状況をお爺ちゃんは知っているからこそ!安心して、追い打ちをかけやすくなる!!

それに、木箱に補充されるから、木箱が無ければ補充されないって可能性もある!!

…流石って褒めるべきなのかな?ルールの裏をつくのが上手い。


二人にもう一つ心当たりがある場所に向かうっと指示を出して、移動し始めたいんだけど?

どうして肘で女性の脇腹を突いているのだろうか?二人だけが分かる合図か何か?


むぅ、仲間外れってやつかな?…はぁ、いいよ。もう。慣れてるから。


仲良さそうにいちゃつく二人を置いて行かない様に、ちゃんと適度に距離を保ちつつ、姫様なら隠しそうな場所へ向かう…


が!ダメ!!中身が無い!!誰かが見つけた後。

っとなると、ここは普通に道中に見つけたけれど、近寄らなかった木箱から補充しよう。


移動して、お目当ての木箱から水風船を補充し終わっても…何処からも笛が鳴ることが無い。

何処かで何もない…そんな状況があるわけがない、考えられる事は一つ、恐らく膠着した状態で戦っている陣営がいる可能性が高い!!

ってなると、考えられる場所は一つ!お爺ちゃんがいる広場!!

急いでお爺ちゃんがいる広場に向かうが、用心は忘れない。


到着する前にピンを打つ…波のように放った魔力のピンにゆらめきを感じる!?

慌てて、広場に向かう足を止め、二人に知らせる、広場を囲む様に複数人が隠れていると


どうするか、二人に相談を持ち掛けると、私だけ隠れてもしもに備えて欲しいって言われるが、その提案は却下する

一人になってしまったら絶対に勝ち目がない、だって、誰が退場したのか私達が知っているのはベテランさんだけ、って言いたかったけれど、ピンを打ったことにより憶測だけど分かったことがある。


広場の周囲を固め、隙を伺っている陣営は、姪っ子ちゃんとメイドちゃんだ。

だって、ティーチャーだと、認識阻害の術を使えないし、あの二人の何方かが騎士陣営と手を組むとは思えれないし…ティーチャーの考えはね…

長い付き合いだからわかる…


っていうか、好きな人の考えなんて、わかるよ…

高潔な彼だったら、現状、騎士の部隊で構成された自分達の方が圧倒的優位だから、手を組むという行為はしない。


っとなると、用心深い二人が顔を出すまで、私達もその瞬間を狙って隠れるべき!

作戦を伝えるが、二人は、でもっという顔をするので代表者権限!っという力業で納得させ、水風船を一人につき、四つ押し付けると、しぶしぶ頷いてくれたので、三方に別れ息を潜める。幸いにして広場から少し離れているけれど、隠れる場所は豊富!!


…囮作戦なんて、私はしたくない、誰かを犠牲にして成功を収めるなぞ、お、私はしたくない…もう、そういうのはごめん、だ。


遠目で広場を観察していると、状況はかなり進んでいるのか、遠目すぎて詳細が見えない。

ただ、闘っているのは予想通り、女将とお爺ちゃんが広場の中心で何かしている。


目を凝らして様子を伺っていると、広場の中心、その上空で何かが弾ける音が聞こえた?視線を上に向けると今まで何もなかった空から突如、赤と緑の液体が大量に降り注ぐ!!

それからすぐに笛の音が長く二つ鳴り響くってことは、二人は染まり切って退場!残すはメイドちゃんと姪っ子ちゃん陣営!そして、二人は広場にいる!!

いける!油断して姿を見せて勝利の余韻にでも浸ってくれたら勝てるよこれ!!


勝てるっというチャンスが完全に此方に傾いている!笑ったらダメ、笑ってしまいたくなるほどに自然と口角があがってくる。

この距離なら走れば射程距離にいける…代表者二人さえ、二人さえ!!


固唾をのんで震える手を抱きしめながら姿を見せてくれっと願いながら待ち続けると…二人が姿を見せて大はしゃぎしてる!!

少しでも距離を詰める様にゆっくりと息を殺して近づいてくと、一瞬だけ、遠めに見えたチームの二人も同じ考えなのか、広場に置かれている騎士や戦士達の荷物が入っている大箱の陰に潜む様に近づいていく。

迂闊にも他にも隠れていた人達が歓び抱きしめあう二人を囲むように近づいていく!確かに、今の状況なら完全に油断するよね!!

オッズ上位を倒したんだし!残っているのは私かティーチャーかベテランさんのどれかって思えば、数と言う絶対的な有利!魔道具もある!慢心するよね!!勝ちを確信するよね!!


甘い!笑っていいのは勝ってから!!


この隙を逃すことなく、私達は心が通じ合っているかのように同時に動き出し、周囲にいる四人に向かって水風船を投げる!!

うわぁ!?なんだ!?っと驚く様に水風船を当てられた人たちが悲鳴を上げる、投げた水風船は当たりの箱が見つからずに補充したやつなので、たぶん、色付き!!


予想通り、色付きで笛が小さくピッピッピッピっと吹かれ、四人が退場したのだと音でわかったので、直ぐに慌てている二人を追撃する!!


私がリュックを持っていて正解だった!リュックはサイドからも手を入れれる構造なっているので、手を突っ込み水風船を掴み前にいるメイドちゃんに向かって投げる!!

チームの人も姪っ子ちゃんに向けて二人同時に投げてる!当たれば勝ち!!

勝ちを確信しそうになるが、メイドちゃんの反射神経を侮ってた!!前から飛んでくる水風船を斜めに前転する様に避けられてしまうが、三方向から飛んできた水風船は状況を掴み切れず慌てている姪っ子ちゃんに直撃し笛が長く吹かれる。

メイドちゃんに追撃しようと視線を送ると、もう立ち上がって、お爺ちゃんの陣営が集めたであろう木箱に向かって走っていく!!

走りっていく速度が加速しているのを見て、木箱の中に手を入れてあればとる、無ければ駆け抜ける!!っと判断し彼女が通る道筋を予想し水風船を投げる!!

木箱から手が抜かれたが、メイドちゃんの手には何もない!!此方が投げた水風船に気が付いたのか、慌てて足を上げて避けようとしている!

その姿を見て、チームの二人がどう動いても良いように水風船を投げれる様に構えている!ぁ、足がもつれて前転受け身しようと…っふ、勝ったな!がははって姫様がいう状況!!

リュックからありったけの水風船を!!!!


リュックに手を突っ込んではメイドちゃんの真上に投げ、突っ込んでは投げを繰り返す!!

中身が水だったとしてもこの数!!いける!!!


前転受け身で怪我することなく転がって止まったメイドちゃんと目が合い、小さく唇が動いた

『わ た し も つ れ て い て』?っと言っている様な口の動きだった…もしかしたら、最後の陣営が私だとわかったら姪っ子ちゃんを裏切って倒して、勝利を捧げるつもりだったのかもしれない。


好きな人を連れて行っても良い権限があるから、メイドちゃんが勝っても私や姫様を招待するつもりだった…のかな?

でも、私は私で親孝行がしたいの!ごめんね!!


最後の悪あがきを見送り、舌をんべっと出すと、眉をひそめ、もう!っと頬を膨らませ、彼女全身が、赤、黄色、緑とカラフルに染まった。

その後に追撃する様にチーム二人の動きが止まることなく、二人同時に投げられた水風船がメイドちゃんに当たり更に緑色が濃くなってしまった…可哀相に…


全員がびっちゃびちゃになってしまったメイドちゃんを囲む様に制止していると四方から笛の音が鳴り

「ゲームセット!!勝利に輝いたの!!いりょーーーはぁん!!」

何処に潜んでいたのか、No3が音声拡張魔道具で叫び、勝利を告げられると、まさかの誰一人欠けることなく大勝利し、チームの二人が団長へ駆け寄り飛びつく。

団長も飛びついてきた二人を抱きしめ、興奮のあまり二人の頬にキスをしまくっていた。


歓び続ける、三人を囲む様に見守っていた医療班が駆けつけ全員で歓び始める歌ったり踊ったりしていると、突如、ばしゃっと水が弾ける音が聞こえる

音がした方向に振り返ると集まった審判が水風船を持っていて投げつけてきた!?

それをみた観客達もいつの間にか水風船を持っている…周囲を見渡すと、広場を囲む様に水風船が入っている木箱が置かれている。


その後は全員が真っ赤に染まったり、緑色に染まったり、黄色に染まりながらも、笑いながら水風船が無くなるまで広場で投げあった


私の大切な思い出がまた一つ増えた!ありがとう姫様!!


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