後悔
加筆修正完了!
誤字脱字の見逃しあれば教えてくださいませ~><;
後、後書きにネタバレなどが含まれてる設定資料とかも残していこうかと思っていますので
初見さんは見ないようにしてくれますと嬉しいです!
意識が、ふわふわする、のう、、しんとう、、、だけじゃな、、、い、、、さん、けつ?も、ぁ、るかなこれ
はや、はやく、、、かいふ、かいふくし、、、しないと、、、うご、うごいて、、、おね、、、がい、、、ゆびが、あしが、まりょくもうごか、、、ない、、、
視界もぼやけ、ほぼほぼ、真っ白な世界、かなり危険な状態であり状況であるのは、先ほどの戦闘から察している、動かないと死ぬのが確実なのは、理解しているけれど
体が動こうとしない、魔力を回復術式に繋げて組織の回復速度を速めようにも、魔力が霧散する、扱えない。
激しい衝撃波が通り抜けた影響で耳の奥がずっと鳴っていて周りの音がきこ、、、ぇる?
音、、、が、する?ぁ、やっと音が聞こえるようになってきた、良かった鼓膜は無事だった、、おと?音がする、足音?何かが近づいてくる?でも複数の音?
後、叫び声もきこ、、、える?じょじょに、徐々に!かくじつに、体がかいふ、回復しようとして、してる!いき、、、生きようとして、、、してる!いしきを
いしきを、とだえさ、、、させない!っぐ、歯を食いしばろうにも口は半開きのまま閉じることができない、酸素を吸って吐くだけしかできない、声を出そうにもでない、声帯が切れている可能性が高い。
心臓がドンドン、脈がドクドクと、おおきくうごいてる、かいふくさせるために、ふるにうご、うごいてる!わた、わたしはまだやれる!!!
ぼやけた視界も徐々に徐々に焦点が定まり正常へとなっていく…
真っ白だった世界に色が戻ってくると、遠くで何かを探している人が見えた、見覚えのある服、あれは、救護班?救護班だ!!!
救護班が、私を見つけたのか、爆発の影響で地面は耕したての様な状態になっているのか、それとも、地下水が溢れてきてぬかるんでいるのか、凄く歩きづらそうにしていた。
一刻も早く、こちらに駆け付けたい一心が伝わってくる、その姿を見て、私の心が落ち着いていくのが分かる、これが安堵感?助かるかもっという安心感?
救護班が目の前に来ると、視界の中央で手を振って意識確認を行う。
大丈夫ですか!?…呼吸、心音あり!救護班急いで!息がある!さすがだ、こんな状況でも命は守っている。
その言葉に一気に緊張感が抜けていく、救護班がいると言うことは、他の部隊が駆けつけてくれているってことだから。
私の役目はひとまず、終了かな?
安心感の影響もあって、臨戦態勢になろうと全力でアドレナリンを分泌しようとしていた脳も、エンドルフィンに切り替えていきメラトニンも分泌されていくのがわかる。
意識をたもつのもげんかい、、、かな、、、
薄れていく意識の中、殲滅部隊があの糞猿と戦っている姿が視界の端で見えた、、、いしきを、、、おとしても、、、よさそう、、、、
ふとしたはずみで、目が覚める、意識を取り戻したら、そこはまだ戦場であるとわかる、だって、見慣れたテントの中だったから。
医療チームがいて、この見慣れた天井ってことは、救護テントの中っと言うことになる。
っという事は戦場も近い。
救護テントの中だったら、私以外にも、負傷者が運び込まれているはず、あの子たち、あの子たちは生きてるの?あの子たちはどこ?
周りを見渡そうにも、体が動かない。動かそうとしてもあちこちが引っかかって動かせれない。
関節ではない場所が引っ張られてる様な引っかかってるような感覚…
この感覚は、皮膚がやけちゃったみたいかな?皮膚が硬質化したせいで首を動かそうにも動かせない。痛みが鈍いのは恐らく痛み止めが投与されているからだろう。
適切な処置で素晴らしい。
「団長!?意識を取り戻されたのですね、良かったぁ、今は、絶対に!安静にしてくださいね、皮膚が焼けていますので、うかつに動くと皮膚が裂けますよ。組織回復の術式を展開していますので、後2時間もすれば歩くくらいは出来ますよ」
皮膚が裂ける程の熱傷か、感覚的にほぼ、全身やってそうな気がする、熱傷の度合いを考えると、命があるだけ儲けものかな?
ぁーあ、私ご自慢の玉の様なお肌がぼろぼろになっちゃった、きめ細かくて綺麗だってみんなから褒めてもらってたのになぁ、手入れも念入りにしてたのになぁ、これが本当の傷物ってね。
でも、大丈夫、生きてれば元に戻す方法はあるから、無事帰還出来たら、皮膚の再生術式しないとなぁ、出来れば、姫様に術式してもらえると嬉しいけど、姫は忙しいからな。せめて、No2にしてほしいなぁ、No3はちょっと簡便願いたいなぁ、恥ずかしいもん、全裸見られるの。
後は、綺麗な皮膚が残ってたらそれを元に培養すればいいのだけれど、残ってるといいなぁ焼けてない綺麗な皮膚。
そんなことを考えながら目は動かせるので動かせる範囲だけ視線を動かして、周りの状況を確認する、組織回復術の陣に魔力を注いでいる人に眼球を動かしているのがバレた、でも、何を探しているのか察してくれた、
「団長、安心してください、貴女のおかげで守れましたよ、数名の命は・・・・」ぁぁ、良かった、あの子達、全員は守れなかったけれど、数名は助けれたのね。
救護班の医療チームの皆とは長い付き合いだから、私の求めてるものを直ぐに理解してくれる。
阿吽の呼吸なのが本当に助かる。無事帰還したら、皆で甘いスイーツでも食べようね。
「今は、自身の傷、及び、体力の回復に専念してください。眠れそうなら寝てくださいね?点滴で栄養をガンガンに送っているので組織回復に必要な栄養素は満たしてますので、ご安心を。眠れないのなら睡眠術式を用いますが如何なさいます?」
そうだね、今は寝よう、少しでも回復させないと、2時間もあれば、歩けるようになるみたいだし、私も医療チームの団長として、頑張らないと。ゆっくりと瞼を閉じると一瞬で意識は闇の中に吸い込まれていく、体が回復させようとしているのがわかる。
ぱちっと、ふと目が覚めたので視線だけでも横に向けると、隣には同じように皮膚が焼けて組織再生術を受けている殲滅部隊所属の人が隣に寝ていた。
ゆっくりと上半身を起こすと痛みがあるけれど、なんとか動けるようだ、皮膚が引っ張られるような裂ける様な感覚が無いので皮膚組織が、結構、回復しているのがわかる。
周りを見ると、焼け焦げた様な皮膚が辺り一面に落ちている、焼けて硬質化した皮膚が再生の過程で落ちたのか、それとも救護班が患部を清潔に保つために拭いてくれた際に落ちたのかな?
どうして、それがわかるのかって?どうしても皮膚が焼けると浸潤液で包帯が黄ばむけれど、包帯に黄ばみがほとんどなく、真っ白だもの。
ここから考えると答えは、交換された直後、みたいかな?交換するタイミングを考えると皮膚の再生が終わってきて、古い焼けた皮膚が落ちるから包帯にくっつく前に包帯を外して、清潔な布とお湯(回復を促進する液体で作ったお湯)で全身をふいて、古い皮膚は後々掃除すればいいから、ここまで回復してきたらあとは、放置ってところかな?
手をぐっぱぐっぱと開いたり閉じたりしようとするが、反応が鈍い、っていうか動かそうとするとやや痛い。
痛み止めが恐らく点滴から投与されているであろうから、歩くのは、まだ早い気がする。無理をすれば歩けるとは思うけど。
席を外していた医療班が戻ってくると「おはようございます団長。まだ、こちらは問題はありませんので寝ていても大丈夫ですよ」優しく寝ていろっといわれる。
うん、寝てるだけでも良いけれど、今できることは最低限しないと、まずは、現状がどのような状況なのか把握したい。
目の前に、回復術式の陣があったので、陣に向かって自分の魔力を注いでいくと「だ、団長!?いいですよ、これは私の仕事です、団長の魔力は使わなくてもいいですよ」つい、いつもの癖で陣を見たら魔力を流してしまった。
魔力を流すのをやめて、戦況を確認する。
まず、一番最初の会敵から5時間が経過しており、現在討伐はまだ叶わず、交戦中とのこと。
少しでも怪我した隊員は下がらせ、命を大事にで作戦を遂行中、ベテランさんも戦場に参戦した影響もあり、戦況はかなり優勢とのこと。
思っていた以上に寝てたけど、まだ歩くのも辛いのは、きっと、瞬間増強を限界以上に使い過ぎて筋肉か骨どっちかやってる可能性が高いなぁ、筋肉だったら太くなっちゃうからやだなぁ。
先ほどの報告では、優勢ではあるけれど、時間がかかれば、かかるほど戦況が変わることが多いので油断はできない。
あいつと戦って分かったけど、必殺の一撃が届かないっていうのが、戦いを長引かせている一つの要因だろう。
もう一つの要因が突進力のあるタイプの獣達も弾丸の様に次々と、音を聞いたからなのか向かってきているので、それの対処もしながらな、っとなると、他の獣が邪魔で攻めきれない。
5時間も相手の爆裂を防ぎきれると思えないけど、奪えたの?
「はい、結論から先に報告させたいただきますと、敵の得物である術式を起動させる依り代は強奪済みです。厄介なのが、相手の硬い毛です」
奪えたんだ!そっか…なら後はあの硬い毛が邪魔ってことか。
医療班が丁寧に戦闘状況を説明してくれるので意識を空っぽにして聞くことに集中する。
敵が持っていた魔力を通すと、爆裂作用のある光撃を生み出す依り代は、遠隔で起動できるタイプではなく、直接魔力を注がないと発動しないと技術部門の方が判断されました。
それを聞いた指揮をとられているベテランさんが策として相手の手から離れてしまえば、危険性は無いとベテランさん指揮の下、強奪作戦が開始されました。
強奪に成功すると同時に、転送の陣を使って強奪した依り代を、即座に街のど真ん中に転送しています。
暫くは残留魔力で暴発しないか光弾を生み出した切っ先を地面に埋めて対処しました。
結果は暴発することはなく現時点でも沈黙したままです、ここからは、私の勝手な予測ですが、広場に放り込まれて先端が地中へと埋められた依り代は、解析班が嬉々として解析していると予測しています。
強奪に成功したことにより、敵の攻撃も肉弾戦が主流となっており、肉弾戦であれば、我ら騎士部隊、戦士部隊、彼ら殲滅部隊の手にかかれば造作もないのですが、相手の毛が硬すぎて刃が通らず止めを刺すのに苦戦しています。
現在、切るから叩くに武器を変更して鈍器で叩いているのですが、敵が纏っている毛皮、クッション性にも優れているみたいで、ダメージが通っているのか、些か疑問が生じています。
傾けていてふと、作戦としての疑問を感じた部分を
「術式部隊は?殲滅部隊が揃って居るのであれば、術式部隊がいれば、術式による攻撃もあるから、焼いたり凍らしたりすれば?」
呟くと
目の前にいる彼女は、ゆっくりと頷いてから真剣な表情で状況報告の続きを読み上げてくれる。
術式部隊も配属済みです、隙あらば攻撃術式で炎を当てたり、雹玉を当てたりしているのですが、相手の毛皮にレジストされています。効果が見当たりません。
魔力特化タイプの嫌な所はレジストするだけの余裕があるということで、攻撃に魔力リソースを使わないのであれば、防御にまわせるからそうなってしまっているのかもしれません。
魔力で生み出されたモノは、更なる魔力をもって掻き消すことも出来るとお聞きしております。
相手は私達では比べ物にならなくらいの魔力を持っていると仮定されています。
直接的な魔力を用いた攻撃は有効手段になりにくいのだと現場は判断されています。
「だったら、そういう相手には、地面に泥濘を作って、態勢を崩したり、目に風を送って瞬きさせたり、音波を収束させて相手の鼓膜を攻撃したり、強烈な光を一点に集中させて目くらまししたりと、レジストしにくい意識の外からの嫌がらせ等といった攻撃は」
つい、説明を遮るように声を荒げてしまうと優しく微笑み返されてしまい、黙ってしまう。
色々な役割もしているみたいですけど、あの毛皮と手の長さによるリーチ差によって攻めあぐねている状況と報告は上がっております。また、嫌がらせも殆ど効果が無い様子。
「指落としても何も反応がなかったからなぁ、痛覚、触覚、視覚、実はシャットダウンしていて、魔力器官で敵の位置を把握している可能性もあるのか、だとしたら、嫌な敵だなぁ」
はぁっと溜息を零すと、微笑みながら
ですので、現在は千日手の状態です。以上で報告終わります。
彼女が受け取っている報告の読み上げが終わった。
私が何か考えなくても、現場の人達があの手この手で奮闘している。
「あれからは、大きな事故もないですし、口を挟むことはありません!団長のお仕事はありませんので!寝ててください」全ての報告が終わり、余計なことを考えずに体を休める事だけを考えろと言わんばかりに、ふんっと鼻息を鳴らしてから、魔力を流すことに専念し始めこれ以上、話しかけないでくださいっと圧を込めて睨まれてしまう。
彼女から視線を外し、見知っている天井をぼんやりと眺めながら、今自分がするべきことを冷静に受け止める。
ん~皆には申し訳ないけど、お言葉に甘えて体力の回復に集中しよう。
直ぐに眠れるようにと自分自身に睡眠作用のある術式を展開し発動しながら、ゆっくりと瞼を閉じると、一気に睡魔が押し寄せてきて何も考えることなく眠りについた。
自然と目が覚める、瞳を開く、意識を損傷した過少に向ける。
体からの痛みがほとんどしない、組織的な傷、機能面においても回復したとみて歩いたりするくらいなら問題は無いだろう。
腕の力を使って上半身を起こして辺りを見回すと、先刻、眠りにつくまでは横で寝かせられていた殲滅部隊で頑張っていたであろう彼が見当たらない、傷が癒えて出陣したのかな?
回復陣に、魔力を通す役目の人は?うとうとと船を漕いでいる。
陣の上には私しか居ないので、船を漕いでいる医療班のチームの肩に触れ優しく起こさないようにそっと動かし、先ほどまで私が寝ていたスペースへと横にならしてあげる。
ありがとう、私の為にずっと、傍にいてくれて。
回復してくれて。ありがとう。優しく頭を撫でてから起こさないように気をつけながら移動する。
テントの外に出ると日はとっぷりと暮れていて、お月様が水平位置よりやや高めにある、方角的にたぶん、沈む方向だから、ん?私ものすっごく寝てた?
耳を澄ませば、まだ、少し離れた場所では戦っている音や声が聞こえてくる。
人型の厄介なところ、タフなやつはとことんタフ。
今回現れた魔道具持ち、魔力タンクが相当高い可能性がある。
あんな大出力の魔道具を連発できるタイプだ、相当な量の魔力を持っている可能性がある。
その魔力をエネルギーにして動き続けると想定すると…ん~考えたくないけれど、後一週間以上は動き続けることが出来る可能性が高いかな。
今回の相手は魔力の総量も今までの奴に比べてかなり上位に食い込むと思うし、あの硬い毛皮も厄介。
今にして思えば、あの爆裂を発動させても自身にダメージが行かないようになっている特殊個体じゃないかなって思う。
普通に考えれば、あの爆風をあんな近距離で発動すれば、自身にも粉塵や、岩や、石が爆風で飛んでくる。
それらから身を守るために硬質な毛を身につけているのだろう
魔道具が魔道具ゆえに、だから、毛が硬いのか。元々、従来の人型も毛皮が硬い。
元々硬い毛を更に、魔力を通して硬質化させているっていう線もある。
考えれば考える程、1手、2手先まで考えられている。低脳の分際で!うざぃなぁもう、、、
冷静になって思い返し考えていくと、私の選択は間違いだらけだったと痛感する。
初手ですら間違っている、初手は指ではなく相手の目を潰すべきだった、ついつい、術の発動の邪魔を優先しちゃったのが失敗してしまった。
普通の対人戦とかだったら、初手はそれが正解だと思う、だけど、やっぱり相手は理外の外、普通の生命とは根本的に違うという事を忘れちゃったらダメだよね。
薄っすらとした月夜を堪能しながら、一人反省会をしていると後ろから小さく声を掛けられる、誰だろうと振り返るとベテランさんだった
「この様な夜更けに誰やと思えば団長であったか、息災か?なんてな、最初見たとき、ぞっとしたぞ」
月明りで薄っすらと見える表情は困った顔をしている、あれは、作り笑顔かな?付き合いが長いけれど、感情を読み取るのは苦手
「それは見た目が?まだ、鏡見てないから僕の状態知らないんですよ」
もしかして、今ってすっごい不細工なのかな?
「違う違う、肝が冷えたという意味だ、慎重で自身を傷つける様な愚かな行為をしないお前さんが、あんな状態になるなんて想像もしていなかったのでな」
僕が、この街に来た時からの付き合いだから、よく僕の事を知ってる。
僕と女将と姫様の前では、である口調じゃなくて昔からの素の話し方をしてくれることが多い。
である!って言えば威厳がある様に見えるからって理由だもの、短絡的で可愛いよね。
こんなことを声に出していったら、小突かれちゃうけどね。
「見回りご苦労様、ごめんね、喉もちょっと焼けっちゃってるみたいで声がさ、あまり出ないんだ」
自分自身でも驚いてる、声がおかしい…低い、男の人の声みたいで凄く、嫌だなぁ…
「何、気にするでない、今は夜更けだ、小声で丁度良い、見回りというか、これから出陣でな人の気配を感じたので、ついでに見に来ただけにすぎんさ」
「これから出陣?行くの?」
普段通りに声を出そうとすると擦れて低い音になるので、お腹に力を入れず喉に負担をかけないように音を出す
「ああ、戦い始めてもう10時間か?いや、それ以上になるかな、2足歩行との戦いで最も長引いたアレに比べればこの程度、可愛い物よ。それにな、あの手のやつは得物さえ奪ってしまえばさして脅威ではない。攻める手段がないだけなのはお互い様っということになる」
「どうやって攻めればいいのか悩んでるみたいだけど、毛皮の無い部分を攻めるのはどうなの?」
ベテランさんが気が付いていないわけが無くても、確認したくなる。
「そこも当然!狙っているのであるな、だが、猿の毛のない部分なんぞ、ケツ、顔、手のひらくらいでなぁ…手のひら、指?ぁ!そうそう!聞いたぞ!お前がアイツの指を落としてくれてとな!お陰様で凄く助かったぞ!!」
「指?あーそういえば落とした落とした、それのせいでナイフとかの飛び道具を警戒するようになっちゃったんじゃないのかな。ごめんね?」
擦れた声で相手に聞こえてるのか不安を感じてしまう。
「警戒?それは違うぞ、先の出来事があったから警戒するのではない、あの手の獣は常に警戒しておる。敵の指を落とすことが出来たのも、お前の攻撃が敵からすれば予想外過ぎて避け切れなかっただけだろう、つまるところ、お前の存在に気が付いていなかったから避け切れんかったんだろうな!予想だが、転送の陣から出た瞬間でも狙ったのであろう?」
「流石だね、すぐわかっちゃうものなんだ」
彼の説明を聞いて腑に落ちる。初手は虚を突けたから私のつたない技術でも指を落とせたのだと。
「長年、2足歩行タイプと戦い抜いて今も生きているだけはあるさ。感謝しているぞ、お前のおかげでな得物を持ちにくくなっていたのでな、得物を強奪するのに、非常に!楽が出来た!感謝するぞ!」
「非戦闘員だと、アレが限界だよ、奇跡的に奇襲がうまくいっただけだけ、褒めても何もでないよー」
擦れた音が聞こえてくるたびに胸が痛くなってしまう、私の声は何処に行ったのだろうか…
「それだけじゃない、指というのは、っというか、体の構造メカニズムはお前さんの方がよく知っているだろう?指が無い分、攻めやすいくもあり、敵からの攻撃も防ぎやすくなるものだ」
にかっと豪快にわらっちゃって、そういうところをもっと、若い子に見せてあげたら?ていっても、男性の方にだよ?女性の方ばっかり爽やかな感じだしちゃってさ、奥さんに睨まれるよ?
「ははは!凛々しくて頼もしくてかっこいい姿を見せすぎていてはモテモテになってしまうからな!妻に怒られるのである!」
あ、さっきの声に出ちゃってたか、うっかり。
「ははは、安心しな、貴方がドを超えたスケベってのは、みんな知ってるからモテないよベテランさん♪」
っていっても、新人の人達はそれを知らないから、毒牙にかけられてしまった事件が起きてるのは耳に入ってるからね?
「ふふふ、言うようになったであるな~…うむ、軽口も叩けるようになっていたのであれば、大丈夫だな、お前さんが居ればどんな怪我をしても大丈夫ってな、吾輩達は常に感謝しておる、だというのに、お前が怪我しているのであるからなぁ、困った困った。その影響もあって大胆にな攻撃に出れてないのであるぞ?」
「ぅ、はい、前に出ないように自重します」
一番言われると堪える内容、後方支援部隊は前に出るな!私達がいるからこそ彼らは怪我を恐れることなく勇気を出して前に進むことが出来る。そう、私が皆の勇気とならないといけないのに、自分の名前、勇気ある人になるんだぞっという願いが込められた名前、はき違えたらだめだよね。
「これはお前の前だから言う、決して誰にも他言するな」
目つきが鋭くなる?何だろう。良くない何かがあるの?
「戦術士からの視点で見れば、新参兵100を守るよりも、お前が一人が居る方が100倍は良き結果になるからな、最悪見捨てろ」
非情な決断を持てという言葉、私の…俺の嫌いな言葉だ。
その言葉につい頭に血が上ってしまいそうだったけれど、ベテランさんの目を見ていると怒りが落ち着いていき、視線を彷徨わせてしまう。
「っむ、それは、その」
「そう、そういった冷たい意見もある、胸に留めておいてくれ。だがな弁明っというわけではないが、これも聞いて欲しい。戦士として、騎士としてであれば、違うであるな。吾輩の心からの視点で言えば、人類を守る友として、お前が取った行動は尊き行動である、お前のおかげで未来が繋がったのは確かだ、ありがとう。お前の判断は全てにおいて正しい。正しいのだと胸を張れ」
・・・うん、ありがとう。
優しい言葉に自然と涙が頬を伝い落ちていってしまった。
「泣くな泣くな、相変わらず女々しいやつだな!…いや、女々しいであっているのであったな…吾輩の胸で良ければ貸してやるぞ?ほれ!」
大きく腕を広げてくるけど!
「ヤダ、どさくさに紛れてお尻もまれそうだからいい」
「失礼な!流石の吾輩も同意のうえで揉むのである」(同意なしでしょっちゅう叩かれている)
「…そういう事にしとこうかな」
ふふっと笑うとベテランさんも小さく笑って広げた腕をおろして
「それとな、お前さんと姫さんは、この街での2TOPっというやつでな、この街の象徴でもあり、皆の心の支えでもある、その片方がその」
何が言いたいのか、わかるけど、2TOPは言い過ぎじゃないかな?この街で一番美に気を付けてる人は彼女以外にいないよ?
「・・うん、わかってるよ、私達はこの街のアイドルだからね、美貌に気を付けるよ」
彼の独特な励まし方を受け止めると
「う、うむ、わかっているので、あれば、良い、よ・・・ぃのか?まぁ良しとしよう!怪我はするなよ」
「相変わらず、不器用な人だねぇ、良くそれで奥さんゲットできたよね~」
照れ隠しなのか顔を逸らして月へと視線を逃がしてしまった。
「ぁ、あのときは、若さ故だ、過ちとはおもっていないぞ?・・・・同期から石を投げられてしまったがな・・・いや、先輩方からは石ではなく拳であったな、石よりも重かったのを覚えているのである」
「ふふふ、そうだね。また今度さ、お酒の席で奥様との思い出教えてよ」
もう、ながいこと、あそこで、皆揃って食べてない気がする。
「ああ!そうだな、さくっとあの猿をぶちのめして宴会といこうではないか!」
「うん、そうだね!元気づけてくれてありがとう♪そういう気遣いが出来ないようで出来るところが好きだよ先輩♪」
姫様のように片目をつぶって愛くるしい表情を頑張って作ってみると
「ぇぇい気色の悪い、ウィンクなんぞするな。ふぅ、まぁその、なんだ・・・行ってくる」
手のひらで追いやるように振られてしまった。
「はい、お気をつけて!五体満足で戻られることを祈っております」
戦士を見送るポーズをとると、ベテランさんもそれに倣って自身が持つ得物を天高く持ち上げ
「我、同志として志半ばで死なぬ事をここに宣言する」
古から伝わりし、出陣する際の祝詞を謡ってくれる。
この歌を知ってるのはもう、ほとんどいない、誰も歌わなくなったから、歌ってきた先人たちは、ある戦いで殆ど命を落としてしまったから
それでも、ベテランさんや、女将は生き残って帰ってきたんだ、不幸の歌じゃない。希望の歌なんだ。
「僕は好きだよ、この歌」
高らかに笑った後、ベテランさんはのっしのっしっと大股で戦場へと向かっていった。
最後に大きな声で笑うことで体の緊張をほぐし、適度な高揚感で戦場に挑めるから効果もある。
昔の人の知恵だと私は思ってる。
彼の後姿が見えなくなるまで見送り、空を眺めると月が微笑んでくれたような気がした。
さぁ、私もジッとしてられないな、医療班の団長として!
後方支援として!みんなをばっちり心のケアも含めて支えないと!!
私の戦場はさっきみたいな敵の前じゃない、ここだ、ここなんだよ。みんなの支えとなる場所。
命を救う現場こそが
私の戦場だ!!!
感想、評価、いいね、Xのフォローよろしくお願いします。
感想は一言でもいいので、頂けると嬉しいです。
お気持ちだけでも励みになりますので、よろしくお願いいたします。
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https://twitter.com/TF_Gatf
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追記:
完結してから、一度、見直して修正するところとか、読みにくい所があれば修正してます。
当時の目標が完結優先で、急ぎ足で書いていたので見直していなかったのです。
完結後に見直し訂正する予定でしたので!
ゆっくりと修正して行こうと思います。
─※ 完結まで読んでから見てね ※─
※ネタバレ注意※
ここが一つのターニングポイントだったりします。
ここの、結果次第では災厄が発生していました。
ですが、それが発生しなかったのは僥倖なのか?それとも…
最終話までお読みになられた方は察しがついていると思います。
この時も、干渉が行われており、彼が彼女の心を支えるためにあの時間、あの場所にいたのです。




