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最前線  作者: TF
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おまけのおまけ 優雅な休息 1

団長と一緒に食堂で食事を楽しんだ後、食後の紅茶タイムで優雅に楽しみつつ、医療雑談をしていると視界に姫様の姿が見える、どうやら、姫様も食堂でご飯を食べるのかな?っと思っていたら、私に用事があるみたいで声を掛けてくる


「ご褒美きまった?」


第一声がそれだと、何の話か一瞬わからないので、不思議そうに姫ちゃんを見ていると

「ちょ、No2?思い出して、ほら、この間のゲームの話じゃない?ボケるのは、まだ早いよ?」

団長からの小声によって思い出す、一言余計な言葉が混ざっているけれど、そこはスルーしてあげましょう!先輩として!


「ん~褒美は特に…思い浮かばないかな?欲しい物は…もう届かない位置にあるから、別にいいよ?蓄えも豊富にあるし」

昔のことを思い出す、昔は、この街、全体の懐事情が険しく辛い状況だった、お給金も野に咲く花の一滴程度…


けれど、姫ちゃんが、姫様として外交をしてくれて、尚且つ、様々な産業革命をしてくれたおかげもあり、今ではかなり違っていて、私達の懐はかなり潤沢に潤っている


遠慮していると姫ちゃんが近くに近寄ってきて私の胸を下からぽよぽよと持ち上げる、何?おっぱいが恋しくなったの?

「こんなでっかいの重くて肩がこるっていってなかった?」

それは、そう、年中肩こりには悩まされているし、最近は腰もいたいけど?


「私なら王族御用達の門外不出、並の貴族では会う事すら困難な特別でスペシャルなエステティシャン、伝手あるけど?それだけじゃなく、マッサージに体の関節全てを完璧に診れる当然、王族御用達の伝説級の施術師も、伝手あるよ?」

その言葉の意味を瞬時に理解すると同時に

「私だけじゃーねぇ?一緒に行ってくれる人も欲しいなぁ」

人の胸をぽよぽよと揺らし続ける姫ちゃんの肩を掴むと

「ぇ!?やだよ、私、良く知らない人に素肌触れられたくない!知ってるでしょ?」

嫌そうな言葉に団長が驚いている、姫ちゃんは許してない相手に素肌どころか、服の上からでも触られるのを嫌悪する。


心許してない人は嫌ってことよねぇ、許してる人っていうか、団長にはよくマッサージしてもら…良いところにいるわねぇ…

「なら、団長に覚えてもらったらいいじゃないの?」

「それだ!」

私の発言に姫ちゃんが即決で決めてしまい、その後は姫様モードで団長を言いくるめていき、団長だけ先に王都に向かい、技術を継承してもらい、姫様を担当することになった。

先ほどまで、傍にいたメイドちゃんが一瞬で団長の支度を済ませて見送られていく


去り際に「ねぇ?本当に必要なの?医療として必要な技術なの?」と、まだ納得できていない様子だったので

「美容整形っていう技術があるでしょ?自分に自信が持てない人を技術によって生まれ変わってもらって心から健康にする、それと一緒じゃない、心をケアするのも医者としての役目でしょ?」

医療としての目線を伝えると「ぁぁ、うん、あ、うん、だね、うん、そうだよね」自分自身に言い聞かせるように頷きながら、王都行のバスに乗せられて連れていかれる…

大丈夫、貴女ならきっと、王都屈指のエステティシャンに至れるし、手技による昔から伝わる伝説の施術師に至れる、貴女なら何も心配は要らないわ、だから、私の為に頑張ってきてね。


医療班として団長が居ない間はしっかりと先輩を引きずり出して支えるから、ね!先輩!

奥様と一緒に中庭でゆっくりとされているところを見つけたので事情を説明すると、「催し物に俺も楽しませてもらったからなぁ、やぶさかじゃねぇよ」と、引き受けてくれた。


昔のように、私と先輩がメインで医療病棟で日々を過ごしていく、No3君には申し訳ないけど、団長が帰ってくるまではずっと、外で励んでね。


そんな日々が長いこと続く、20日近く、団長の顔を見てないけれど、最近は外での勤務が多いのかな?病棟勤務が多い私としては接点が薄くなっちゃうのよねー。

私が外に出るときは、団長もNo3も居ない時だから、声が、かからないってことは、外で頑張ってるのでしょ、いつものこといつものこと。


医療班も人が増えたので過去のような激務も殆どなく、街の人の健康相談とかも受けながらゆったりとしていると

「団長から連絡来たよーマスターしたって!」

…診察室にノックもしないで入ってくるのは、よくないよ?姫ちゃん、患者さんが裸だったらどうするの?そんなことはそうそうないけど、たまにあるからね?下を脱いでいる時が!

それにね、女性でもね、上半身を脱いでいることは多いのよ?聴診器で診察することがあるのだから、ドアを開けた時に外で診察を待っている人に見えちゃうでしょ?


健康相談をしていた人を見送った後、姫ちゃんのおでこにデコピンをしてお仕置きする「あで」っと、小さな悲鳴を出させ

「ダメでしょープライバシーっていうのがあるからね?」

しっかりと注意をすると、偶々、一連の流れが隣の部屋にまで聞こえていたのか隣に通じるドアが開いて「お前がいうのか?」先輩がツッコミだけ入れてパタンとドアを閉める…おかしいわね、私はちゃんとプライバシーについては尊重していますことよ?


医療の父がドアを閉めてすぐに姫ちゃんが反省の言葉を不貞腐れながらも出す、

「はーい、でも、医療の父の言う通りだよ?あ・な・た、も!注意しなよー」にししーっと軽く注意された私を笑っている、良い根性してるじゃないの

そのまま、姫ちゃんを捕まえて擽りの刑にしているとドアがまた開き「遊ぶなら他所で遊びな!病院の中は静かにしろ!」またまた、先輩に怒られたので姫ちゃんに怒られたねーって言いながら外に向かって歩いていく。


病棟から近くのベンチで座ると姫ちゃんも隣に座るので先の話の続きを聞き思い出す

そういえば、団長を王都に向かって放り出したのを思い出した。ぇ?っていうか、まだ王都で修業してたの!?かれこれ20日近く経ってるけど!?


「団長も凝り性だから、本気でマスターするまで連絡する気が無かったみたい、ほんとにねー、私も忘れそうになってたよ」

いや、事の発端だから、姫ちゃんが忘れちゃったらダメじゃないの!


「っというわけでー、明日、出発するからねー!」

準備しといてね!っと言い終わると直ぐに他の場所に向かって小走りで向かう、相変わらず激流の如き激務の流れを流される様に見えてしっかりと、乗りこなしているのね。

体を休めないと倒れるわよ?特殊な体質なんだから、私がしっかりと様子を見てあげないと、まだまだ駄目ね。

姫ちゃんもしっかりと体を休ませるために、がっつりと団長に癒してもらわないとね


残った仕事もいつも通り完璧にこなして、先輩に明日以降はご褒美旅行に出ますと声を掛けるとお土産リストを渡されたので、自室へ向かう帰り道に、偶然、通りがかったメイドちゃんに渡すと眉毛がぴくっと反応したあたり、嫌なことを押しつけやがったなこいつって思ってるわね。

どうも、メイドちゃんは私のことを好いては、いないのよねー、理由は察してるから何もいわないけどー。敵意は真正面からぶつけて欲しい物ね、貴族みたいな、ねちっこい敵意は嫌よ?好みじゃないわ。


真っすぐに向かってきてくれた方が好みだけれど、出自を考えれば致し方ないものね、人の心と環境まではどうしようもないもの。


さぁ、ってと、お風呂に入って王都に遊びに行く仕度でもしましょうかねっと、っていっても、肌着とお化粧品だけでいいと思うけどね、派手なドレスとか要らないでしょ?普段着で十分よね?誰かに会うわけでもなし。


普段着でいいのよね?いつも通りの楽な恰好でいいのよね?なら、適当に選んでいけばいいかなっと、ねよねよ。


翌日になり、集合場所で待っているとメイドちゃんが車を運転して時間通りに到着する。

車の中には既に姫ちゃんも乗っているけれど、アイマスクをして熟睡している、起きなかったので強制的に連れ込んできたって感じかな?

しょうがないよね、朝早いし。


助手席は姫ちゃんが乗っているので、トランクを開けてもらって、荷物を放り込み、後部座席に乗り込む。

後部座席に乗り込み、座ると、無言で車が動き出す、姫ちゃんも寝ていることですし、私も少し仮眠させていただこうかしら、メイドちゃんに申し訳ないけれど、ご褒美なのだからいいよね?


運転してくれる人に申し訳ない気持ちを多少は抱きつつ、眠りにつく。朝早い集合だったので、二度寝にはちょうどいい。


熟睡していたのか、目を覚ますと、外の景色が暗くなろうとしていたので、夜になろうとしていた、結構ゆっくりめで走っていたのかな?

「おはよう、王都にはもうすぐ、つくよ?お疲れだね~」

前方から声が聞こえてくる、姫ちゃんは起きてるみたいね

「おはよ、寝すぎちゃったかなー。あちこちが痛い」

じっと座っていると寝ててもあちこちが痛くなるのよねー、これだから、王都に行くのは嫌なのよね~馬車に比べたら快適過ぎて失礼な発言だとは思うけれども、じっとしてるのは辛いものよ

「年じゃないですかー?」

ぁあん?今日は。そういう直球な言葉を遠慮せずにぶつけてくるじゃないの、いいわよ?その喧嘩買うわよ?

「あら~、ちゃ~んと若作りはしてるわよー?そこら辺にいる有象無象よりか、かなり肉体も内臓も若いわよー?」

実際の所、ほんっとうに!若作り頑張ってるんだから!人よりも健康に関してはすっごい気を使ってるからね!…若い時に無理しちゃった反動が結構、きてるから、ね?


それにね、負けてらんないのよ!あの化け物に!先輩に!

あのご年齢になっても医者として活動し続ける先輩のことが、時たま、本当に人なのかと、疑ってしまいそう。

私も先輩と同じように年老いても現役で現場に居続けたいものね。


「はいはい、メイドちゃんもイライラしな~いの、ちゃんとメイドちゃんもエステ受けていいから、ね?」

姫ちゃんが宥めているが納得がいっていないのかムスっとしている、どうやら、ストレスが結構溜まっているみたいね。


他人にストレスをぶつけてくるなんて、諜報員として不出来じゃないの?まったく、ダメダメなメイドちゃんね

「私もー、姫様と一緒で、心を許してない人に触られたくないので遠慮しますー」

雇い主からの褒美は甘んじて受けるべきよ?不服な内容だとしてもね、上の人が気遣ってくれているのだから、その心を汲み取らないと。

はぁ、まったく教育者は本当に優秀な人を用意してくれたのかしら?って、ここだけ見れば思うけれど、赴任したての時と比べれば、心を許してくれているのだと感じれるから悪い気はしないわね。


「…団長にしてもらいたいってことね、はいはい、別にいいよ。団長にしてもらいな」

「え!いいんですか!?ありがとうございます!!」

食い気味に返事を返す辺り、狙って言ってるわね腹黒メイド。。。

はぁ~ぁ、団長が完全に男だったら、この子がお嫁さん候補に挙がってた可能性があるってことよね??私の大事な息子にこんな腹黒い娘はいらないわ~、姑戦争勃発間違いなしじゃない、あ!だからか!こいつ私の事、微妙に嫌ってるのって!私が団長の母親面してるのが気に喰わないんでしょ!!


そういえば、王都では、何処で一泊するのかしら?…私の家は嫌よ?宰相のトコも嫌よ?堅苦しいもの…


王都の街並みを見ながら、何処かに向かっている、ぼ~っと景色を眺めていると王都でも屈指の高級宿に車を停車する、ろ、ロイヤルな、宿、抑えたのね、ここって王族でしか泊まれないのでは?って、噂が出るくらいお値段がとんでもないことで有名な宿よ?


「ほい、到着!今宵は此方で体の疲れを取り、心も体も癒していってください」

姫ちゃんが車から降りようとすると宿から執事さんがゆっくりとこちらに向かって歩いてきたと思ったら、車のドアを開けて姫ちゃんに手を差し伸べてエスコートしてくれる、さすがねと関心していると

「オーナーお待ちしておりました」

…ん?おーなー?

「いつも、丁寧なお迎え素晴らしいですわ、急な申し出を快く受け取ってくれて、当方としても感謝しております」

外行の言葉遣い、姫様モードってことね、気になる発言があるけれど、聞いてもいいのかしら?

「オーナー、此度は、プライベートでいらっしゃったのですから、いつものように接してください」

初老の髭がステキな男性が控えめに言葉を添えると

「そうですわね、来賓を連れてきたって言っても私のとこのメンバーだもんね、畏まる必要もないか!っじゃ、案内よろしくね」

「ええ、お任せください、夢のような一時を皆様にご堪能頂けるよう心配りをさせていただきたいと思っております。」

執事がゆっくりと頭を下げると、メイド服を着た多くの人達がトランクから荷物を取り出して運んでくれる


本家本元のメイドの姿に恐れおののいているのかメイドちゃんが困惑している

「本物は違うわねー動き一つ一つが洗練されてて、素晴らしいじゃない」

かる~くジャブを打って挑発してみると「うぐぐ、わ、私だって負けてないですぅ!!」

涙目で車から降りて荷物運びを手伝おうとするとゲストの方にその様なことはさせられませんと、やんわりと断られてるのが見え、呆然と立ち尽くして肩を落としている哀れな姿に笑ってしまいそうになる。


肩をポンポンと叩いて「学びなさい」っと一言だけ見下したように言うと、握りこぶしを作ったと思ったらメモを取り出して宿で働いている気品溢れるメイドたちの動きや仕草、言葉遣いを観察をし始める。


勤勉なところは昔から評価してるのよね


エントランスと呼ばれる場所に行くと、少し離れた場所に薄い白色に近いピンク色の白衣をきた集団がいるのが視界に入る、医療の心得がある人達も配備しているのかと思ってつい興味が湧いてしまい、視線をその一団に向けると、見知った顔が楽しそうに談笑してるじゃないの


見つけてしまったからには声を掛けるのが筋ってものよね

「はぁ~い、団長、元気にしてた?」

愛しの息子であり娘に声を掛けると

「あ!待ってたよー!」

屈託のない笑顔で楽しそうに返事を返してくれるのは、とても素晴らしく母としては非常に嬉しい限りなのだけれど、周りの女性たちはだーれ?またひっかけたのー?

「私のとこの娘がお邪魔しております、技術継承を快く受けてくださり、誠にありがとうございます。」

親として恥ずかしくない挨拶をすると

「いえいえいいえいえいえいえいえいえ、こちらこそ、あの街にある、医療を志す人が憧れてやまない、あの医療団の団長と、話せる機会が得られて光栄の極みです!!それに、その」

ちらちらと団長を見る辺り、はっはーん、ここでもハーレム作った?この色ボケ娘は!!


「そんな、畏まることないよー?私だって貴重な技術をいっぱい学べたし、みんなと一緒に過ごすの楽しかった!凄くいい経験になったんだからね?」

その光り輝く屈託のない笑顔を集団に向けるんじゃないの、完全に惚の字よ?周りにいる5名全員が瞳を輝かせているじゃないの?祈りを捧げるように両指を組んで拝んでる人もいるじゃないの?貴女はーまったくもう、いい加減自覚を持ってほしいわねー…


後ろから殺気を感じたので体を動かさずに、視線だけで後ろに何が居るのか探してみると、鏡がちょうど置いてあったのでそれによって、私の背後から殺気を放っている不躾な人物が誰か、鏡に映っていたので、見てみる。


予想通り、メイドちゃんが嫉妬の炎に包まれて殺気を隠す気もなく全力で前方の集団に飛ばしてるけれど、あのキャッキャウフフな空間では、誰もメイドちゃんの殺気に気が付かない程、団長に心酔している。完全に目がハートじゃない…何をしたのよ、うちの娘ちゃんはぁ…


はぁ、この子の心が女性でよかったわ、男性で心もアレらみたいな感じだったら何人の子供が出来ていたのか、修羅場がどれだけ発生しているのか、考えるだけで全身の背筋が凍り付きそうなくらい震えて怖いわ…


私の真横を通り過ぎるくらいには、殺気を隠しているけれど、眉間に小さな皺が出来てるわよ?それだけじゃなく血管も浮き出てるわよ?拳に

顔は笑顔でも怒りが隠しきれていないあたり、この子が本当に諜報員として優秀なのか疑問が再度、湧き上がってくるわね。


スタスタと歩いて、集団の中に割って入って、がばっと、団長の腕を組んだと同時に

「お久しぶりですー!会えなくて寂しかったですー」

上目づかいでがっつりに甘えに行くついでに、周りに威嚇する辺り、集団心理戦とかは得意ってことね、強引な手段ではあるけれど、この人は私のだ!って、アピールするには最適じゃない?真っ向勝負、正妻の座は私だからな!ぽっとでの集団にかっさらわれてたまるか!って、意志がヒシヒシと伝わってくるわね。


っふぅ、この場に留まると心労が重なりそうなので、離れよう


私の知らない所で存分にやりあってちょうだい、お母さんは、娘の修羅場なんてみたくないの。


すこし離れた場所に庭園が見える場所に高そうなソファーが置かれているので、そこに座ると、地面が何処かわからないくらいお尻が吸い込まれるみたいに沈み込んでいく、座る前に想像していた以上に沈み込んで驚いた。一級品にもなると想像を超えてくる。

こんなにもクッションがきいているものなの?これって、立ち上がるの大変じゃない?嗚呼でも、いいわぁこれ、この包み込まれるような感じ、座り疲れなんて一切気にしなくてもいい気がする。


ソファーの前に広がる素晴らしい景色も計算されているのでしょうね、このソファーに座ったときを考慮され計算されつくしたかのような美しさ。

目の前に移る庭園が本当に素晴らしい、夜だからか、しっとりとした灯りが灯っていて、庭園が適度な光に包まれて、月の光と相まって輝いて見える。


庭園の素晴らしさに見惚れていると聞きなれた幼いようで幼くない不思議な声が近くで聞こえてくる

「すごいでしょ」

「ええ、凄いわね、あの砂利が模様を描くようになっているのが、凄いわね、手入れが凄く行き届いているし、砂利なのに、何かこう、どう伝えたらいいのか、わからないけれど心落ち着く様な何かを感じるわ」

隣に座ってきた姫ちゃんに素直な感想を述べていると

「あれら全てを枯山水って表現するんだって」

枯山水の簡易的な説明を受けると納得する、これを最初に考えた人は本当に素晴らしい人だと、尊敬の感情が湧き上がってくる。

「これを見た、始祖様はどう思ったのかしらね?」

「ん~あの人は芸術とかそういうの無縁っぽいから、何とも思わないんじゃない?」


他愛のない会話をしながらゆっくりと、庭園に映し出される素晴らしい幻影的な空間を目で楽しんでいると

「お食事の支度ができたって!みんなでいこー」

いつの間にか姫ちゃんの隣に執事さんが気配もなく傍にいる。


その人から食事に支度が出来たのだと、教えてもらったのだろう、ゆっくりと立ち上がろと足に力を入れる、すると、凄く立ち上がりにくい、勢い付けて立ち上がるのも、淑女としてあるまじき行動じゃない?そんな風に考えていると先ほどまで、姫ちゃんの隣にいた執事さんが姫ちゃんを優しく立ち上がらせた、その次に、私にも優しく手を差し伸べてくれてゆっくりと優雅に立たせてくれる。


いいじゃない、心遣いが行き届いているわね。




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