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過去、私を嫌ったキミは今、私を溺愛する  作者: ひなた


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97/118

93、 将来はこんな感じなのかな

読んでいただきありがとうございます!

本作の芸能界は作者の妄想で構成されております。


本編の更新は毎週日曜のAM8:00ごろです。

「と1/2」シリーズは不定期です。

ツアーが始まってからは智とは会うのが少なくなった。

年末の特番収録も始まってきたらしく余計に忙しそうだ。

「…智、寝たほうがいいよ?」

【やだ。蓮華と話してたい】

テレビ電話の向こう側で智が不貞腐れてるけど今にも寝そう。

今は22時。この時間に帰ってきたのは久しぶりだと思う。

「電話は嬉しいけど、智が倒れちゃう方が嫌だよ?」

【俺、意外と体力あるよ?】

「今寝そうなのに?」

【大丈夫だもん】

ぷくーっと頬を膨らませてる。

成人男性が何やってるんだか。

「じゃあ、あと10分話したら寝よう?」

【えー…】

「明後日家に行くじゃない」

【でも蓮華が寝てるかもしれない時間に帰るし…】

「起きて待ってるから」

そう言うと智は不貞腐れながら頷いた。

【蓮華は仕事忙しい?】

「んー、落ち着いてきたかなー?定時で帰れるようになったし」

【そっか】

「あ、でも由里香が忙しくなってきたみたいで一緒に帰れない日もあって」

智の顔が引き攣ったのがわかった。

「大丈夫、駅まで他の人と一緒に移動してるし、最寄り駅も注意してるし」

【…それならいいけど】

不安にさせちゃったなと反省。

「ね、智」

【ん?】

「早く会いたいね」

そう言うと智は顔を赤くしながら頷いた。


金曜日。

仕事の後に一度家に帰って荷物を持ってタクシーで智の家に向かう。

智が帰ってくるのは24時ぐらいの予定だ。

智の家に着いてから夜食の下準備をしてお風呂を借りてテレビを見て待ってるのが最近のルーティーン。

「あ、陽太くんだ」

テレビに流れてきたの映画の予告には啓太の友達の上田陽太くんが映った。

実家に遊びや泊まりに来ていたけど、その時は普通の高校生だったのに

今では大人気グループのメンバーだ。

「…自分の周りにこんなに芸能人いることあるかしら、普通」

そんなことを呟いたら玄関の鍵が開く音がした。

「あ、帰ってきた」

お出迎えをしようとしたらすごい勢いでリビングのドアが開く。

「ただいまー!!」

そのままの勢いで抱きつかれて倒れそうになるけど、智が支えてくれた。

「もう!危ないでしょ!」

「ごめんごめん。嬉しくて」

「…おかえりなさい」

ニコニコな智はまた「ただいま」と言った。

夜食を食べる智の向かい側に座る。

「今日、思ったより早かったね」

「収録が巻いたんだ」

「じゃあちょっとゆっくりできるね」

「うん。蓮華とゆっくりできるの久しぶりだね」

ここ3週間は会えても智が寝落ちしたりしていたので確かに久しぶりだ。

「ご飯食べたらお風呂入ってね」

「んー…蓮華といたい」

「私は明後日までいるから。明日も早いんだから寝落ちしても大丈夫にしよ?」

「…ん」

もうすでに寝そうな智。

夜食食べ終えたらお風呂に連れて行ってその間に片付け。

いつもならお酒飲むけど明日は早いしすでに寝そうだからカモミールティー。

「気持ちよかったー」

「よかった。ちょっとお茶して寝よっか」

「えー?」

「明日5時起きでしょ」

そう言うと智はムスッとしながら頷いて隣に座る。

そんな智にちょっと寄りかかってるとふふっと笑う声がした。

「どうしたの?」

「ん?蓮華に大事にしてもらってるなーって思って」

「え?」

「蓮華にとっては当たり前でもそれが俺が嬉しいんだよ」

カモミールティーを飲む智。

「そんなこと…」

「あるんだよ」

そう言われて私はムッとする。

「そんなこと言ったら智もじゃない」

「俺は愛が重いだけだよ」

サラッとそんなことを言う智に私は何も言えなかった。


朝、目を覚ますと隣にいたはずの智はもういなかった。

「…おはよ」

智がいた場所を撫でて朝ごはんを食べようとベッドを出る。

リビングのテーブルを見ると1枚のメモがあった。

【おはよう。今日も朝ごはんありがとう!

行ってくるね。今日は20時には帰るから一緒にご飯食べよう!

蓮華のグラタンがいいな】

朝の眠い時間に書いてくれたことが嬉しい。

携帯のアプリを開いて【何グラタンがいい?】と智に送る。

「…幸せだなぁ」

そう呟いて顔を洗いに行った。


あなたとの未来が見えた気がしたんだ。

蓮華さんが甘々ですね。

いいですね、もっと甘くなってもらいたい。(注:作者なので砂糖の量は調整可能のはず)

智くんが世界中のどの砂糖よりも甘いのは知っているので蓮華さんの甘さがキュンキュンしちゃう(作者のくせに)

二人が幸せなのは作者の幸せ←


====

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していただいたら作者のモチベーションもめちゃ上がって喜び狂い、発狂します( ´ ▽ ` )

感想もお待ちしております(^ ^)

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