表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
過去、私を嫌ったキミは今、私を溺愛する  作者: ひなた


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

85/118

81、 日常にしたいと思うのはわがままだろうか

読んでいただきありがとうございます!

本作の芸能界は作者の妄想で構成されております。


本編の更新は毎週日曜のAM8:00ごろです。

「と1/2」シリーズは不定期です。

智がお仕事に行ったのでテレビを見てボーッとしながらお見送りの事を思い出す。

『家にあるもの自由に使っていいからね』

『うん、わかった』

勝手に朝ごはん作った後だけどね、なんて思ってたらチュッとリップ音と唇に柔らかい感触がした。

『!!』

『んふふ。行ってきます』

『…行ってらっしゃい』

ギューッと抱きしめられ、見送った。

「…付き合ったら更に甘いんですけど」

淹れたコーヒーを飲みながら呟く。

『蓮華、かわいい』

『好き、大好き』

『愛してる』

昨日もベッドでずっと甘い言葉を囁かれてた。

思い出しても恥ずかしい。

「高校の時、こんなに甘い人だったけ?」

当時のことを思い出してもここまでではなかったと思う。

やっぱり、会っていない期間が彼をそうさせているのかもしれない。

熱くなった頬を押さえて一息つく。

テレビを見ながら今日の予定を立てる。

今日、明日は何も予定が無いからのんびりするけど、何もしないのはなぁ…。

とりあえず洗濯、掃除でもしてスーパーに行こうかな。

そんなことを思いながら残りのコーヒーを飲んだ。


***

レギュラー番組の収録で今日はグループでの仕事。

俺はルンルンで楽屋に入る。

「おはよ!」

元気に入ってきた俺にみんなキョトンッとしてる。

「お、おはよ」

「おはよー!!智くん!!」

「なんか、元気ですね?」

瑛太が怪訝そうに聞いてくる。

「ご飯食べてきたからかな?」

「珍しいね。朝食べてくるの」

ハルくんの隣に座るとハルくんが不思議そうにしてる。

「うん、今日作ってもらったんだ」

その言葉に楽屋の空気が止まった。

「…作ってもらった?」

「うん」

「智くんが作ったのではなくて?」

「うん」

「それって、もしかして…」

「うん!」

善ちゃん、瑛太、ハルくんの言葉に頷いていくと「えええーーーーー!!!」と叫び声が響いた。


【智の服、勝手に洗濯してもいい?】

蓮華からの連絡にOKのスタンプを送る。

朝一、メンバーか質問攻めだった。

『え、本当に?』

『お花ちゃんのことだよね?』

『マジで言ってます?』

みんなの質問に俺は「うん」しか答えなかった。

そしたら善ちゃんと瑛太は同じ反応。

『まじか…会わせろ!!』

瑛太に言われて頷いた。

言われなくても会ってもらうつもりだから苦笑した。

「連司くんには報告した?」

ハルくんとの待ち時間、ハルくんに聞かれて頷く。

「朝一番に」

朝、起きてシャワーを浴びる前にメッセージで報告をした。

そのせいか質問の嵐だった。

「ちゃんと直接報告するけどね」

「俺たちにもちゃんと2人揃って報告してね。特に瑛太が色々聞きたいだろうから」

苦笑するハルくんに俺は頷いた。

「とりあえず、おめでとう」

その言葉に泣きそうになった。


「ただいまー」

20時に家に帰るとパタパタ足音がした。

「お帰りなさい!」

蓮華が笑顔で迎えてくれる。

「うん、ただいま」

ギューッと抱きしめると蓮華も抱きしめ返してくれた。

「ご飯できてるよ。鯖の味噌煮」

「マジ!?食べる!!」

手を洗ってテーブルに行くと鯖の味噌煮とご飯と味噌汁とサラダ。

「うまそー!いただきます!!」

「いただきます」

一口食べるとめちゃくちゃ美味しい!!

「美味い!!」

「よかった。鯖のおかわりは無いけど、味噌汁の出汁で使った鰹節のなんちゃって佃煮はあるから」

蓮華が出してくれた佃煮はいつも蓮華の家で食べてたやつ。

「これ好きなんだ」

「よかった」

ふふっと笑う蓮華。

そんな蓮華を見て俺は更に欲深くなるのを感じた。

「俺、毎日蓮華の料理食べたい」

そう言うと蓮華は顔を真っ赤にさせた。

あ、プロポーズみたいだ。

「それは…いつかなるでしょ?」

「うん」

ニコニコで答えると蓮華は更に顔が真っ赤。

今日あった事を話しながらご飯を食べる。

本当にこの時間が好きだなーって思う。

ご飯も食べ終わって2人で片付けをして、ソファーでゆったり。

俺はあることを思い出して蓮華に声をかけた。

「あのさ、相談…というか提案があるんだけど」

俺の言葉に蓮華が不思議そうな顔をした。


こうやってずっと一緒にいるのが当たり前にしたいんだ。

しれっとみんなに報告をする智くん。

そりゃ、瑛太も怒りますわ。

智くんの提案とはなんでしょうね。


====

いいなど思った方は、ぜひブックマーク、評価をよろしくお願いします!

していただいたら作者のモチベーションもめちゃ上がって喜び狂い、発狂します( ´ ▽ ` )

感想もお待ちしております(^ ^)


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ