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過去、私を嫌ったキミは今、私を溺愛する  作者: ひなた


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76/120

72、 2人とも嫉妬深いらしい

読んでいただきありがとうございます!

本作の芸能界は作者の妄想で構成されております。


本編の更新は毎週日曜のAM8:00ごろです。

「と1/2」シリーズは不定期です。

由里香や雨宮から色々聞かれると教えてもらってから意識すると確かに注目されているのがわかる。

というか、気づかなかった自分に呆れるぐらい注目されていたみたいだ。

「おーい、中倉、聞いてるか?」

滝に声をかけられてハッとする。

「あ、ごめん。何?」

「この資料、いつまでにできる?」

「それなら明日になら」

「オッケー。頼んだ」

手をヒラヒラとして自分のデスクに戻る滝。

対策の一つとして前よりは話さないけど、効果あるのだろうか?

「ね、中倉さん」

隣に座る先輩に声をかけられる。

「はい」

「中倉さんって滝くんと同じ高校よね」

ワクワクという言葉を背負ってる先輩に苦笑した。


「…っていうことが最近多くてね」

夜、智から電話したいと連絡が来たので、テレビ電話をしている。

【…本当、ごめんね】

智が申し訳なさそうに謝ってくる。

「ううん。智は悪くないよ」

【でもさ、やっぱり蓮華の生活に支障が出てるから】

「うーん、支障というよりは気になるぐらいだからなぁ」

ハーブティーを飲みながら考える。

別に支障が出てる訳ではない。

ただ視線とヒソヒソされてるのが気になるぐらいだ。

「本当に支障が出たらちゃんと言うから心配しないで」

【…】

「何かあったら滝たちに助けてもらうし」

そう言うとあからさまに不機嫌になったのがわかった。

「智?」

【…俺がすぐ助けられたらいいのに】

「え?」

【俺がすぐに助けられる距離にいられたら…】

不機嫌というか、悔しいって顔。

すぐに助けられる距離にいるのが滝だからそれに嫉妬してるのだろうか?

「それはしょうがないよ。智は智の仕事があるんだし」

【でもさ、蓮華が助けて欲しいって思ったら連司を頼るんだろ?】

「それは同じ職場だし、事情もわかってるからね」

何より滝には由里香がいる。

だから私と何かが起こるなんて100%ない。

そういう意味でも安心だ。

「智?」

まだムスッとしてる智に苦笑する。

「智ってそんなに嫉妬深かったっけ?」

前にも同じようなことを聞いた気がするけど改めて思う。

【そうだよ。蓮華には見せてなかったけど。連司に聞いたらわかるよ】

智はビールを飲んでため息をついた。

【ごめん、蓮華に八つ当たりするのは違うのに】

「ううん。なんか嬉しい」

【へ?】

「嫉妬してくれてたんだってわかったから」

高校の時は智が芸能事務所に所属しているのは有名だったから、それもあってモテてた。

見た目も性格もいいから普通にモテてたんだろうけど。

私は智が告白されたり、キャーキャー言われてるのを見て嫉妬していた。

でも智はそういうのを見たことなかったから私だけなのかな、って不安だった。

「智も嫉妬とかするんだね」

【嫉妬ばっかしてたから連司には呆れられてたよ】

ふふっと笑うと恥ずかしくなったのか、智の顔がちょっと赤い。

「私は智とこうやって話せるだけでも十分だよ」

【…】

「智?」

ちょっと悔しそうな顔の智に思わず笑う。

【蓮華には一生敵わない気がする…】

「そう?そんなこと言ったら私もそうよ?」

【え?】

「一生智には敵わない気がするもの」

別れても結局ずっと好きだったし、智と再会してもやっぱり好きだなって思い知った。

だからずっと待つって決めた。

「高校の時、私すーっごく嫉妬してたんだから」

【え?そうなの?知らなかった】

「そうだったんだよ」

クスクス笑うと智も笑った。

【じゃあ、俺たち2人とも嫉妬深いってわけだ】

「そうね」

【似たもの同士だ】

こんな会話、由里香や滝に聞かれたらすごい顔されそうだなー、なんて思いながらハーブティーを飲んだ。


似たもの同士だからずっと一緒にいられる気がする。

ざわざわし始めた蓮華さんと智くんの電話の様子です。

書きながら「なんだ、この甘々空間」と呟いたのは作者です。


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