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69、 親友を助けるのは当たり前

読んでいただきありがとうございます!

本作の芸能界は作者の妄想で構成されております。


本編の更新は毎週日曜のAM8:00ごろです。

「と1/2」シリーズは不定期です。

久しぶりに智が家に遊びにきた。

でも今日は飲むとかではないらしいし、この後仕事らしい。

「どうしたんだよ、急に」

お茶を出すと智は申し訳なさそうにした。

「ごめんね。由里香さんも」

「あ、いえ!私は全然大丈夫です!」

お菓子を持ってきてくれたゆりは首を横に振る。

今朝、急に連絡があってお昼前にちょっとだけ話したいって智がやってきた。

「あのね、お願いがあって」

「お願い?智が珍しいな」

向かい側に座ると智は真剣な顔で見てきた。

「実は…週刊誌に目をつけられてて」

「週刊誌に?でも前も撮られてたじゃん。違ったけど」

智は共演者と付き合ってると週刊誌に撮られたけど、

それは打ち上げで他の人もいたのに上手く撮られたらしい。

「それが、今回は蓮華が関係してて」

「中倉が?どう言うことだ?」

智から詳しい話を聞くと、俺は申し訳なくなった。

「それ…俺がTVに出たからだよな」

「でもそれは連司が悪いわけじゃないし、なんなら俺が呼んだんだし」

「でも…」

苦笑する智に俺は頭を下げる。

「悪い、俺のせいで」

「だーから、連司のせいじゃないって」

「でも…」

申し訳ない気持ちでいっぱいになっていたらゆりが肩を叩いてきた。

「連司、今落ち込んでても変わらないから。どうするかを考えよ?」

「…ゆり」

「由里香さんの言う通りだよ。俺も蓮華も連司に怒ってないし」

智にも言われて一旦自分を責めることを止めた。

でもSNSでそんなことになってるなんて気づかなかった。

「それでお願いって中倉を守ってほしいってことか?」

「うん、俺も気にかけてるけど蓮華の近くで守ってはあげられないから」

悔しそうにする智に俺は小さくため息をついた。

本当は一番近くにいて守りたいけど、それが叶わない。

そもそも近くにいることが危険になるなんて悔しいだろうな。

「もちろん、それは協力するさ。な、ゆり」

「うん!蓮華が危ない目にあう方が嫌だもん」

隣で頷くゆり。

それを見て智はちょっとホッとした顔をした。

「2人ともありがとう」

「全然。今回の件、中倉は知ってるのか?」

「うん、俺から話した」

「蓮華、どんな様子でした?」

ゆりが不安そうに聞くと智は思い出したように笑う。

「智?」

「あ、ごめん。蓮華に話した時、怖がったり、落ち込んだりしたら

どうしようって思ってたんだけどあっけらかんとしててさ」

「「へ?」」

俺たち2人は間抜けな声を出してしまった。

「俺も驚いて、なんでそんな風にいられるのかって聞いたら

高校の時も周りに言われたりしてたから別にって」

「あー…確かにな」

智と付き合って時、別れた時に周りから色んなことを噂されてた。

ひどい時は俺がキレた時もあった。

それで耐性がついたのかもしれない。

「今回は中倉の名前が出てないならまだいいかもな」

「うん、だから俺たちもしばらくは会うのやめようってなった」

「智、それ我慢できるのか?」

中倉と再会してからは連絡取ったり、会えるようになり、

飲む度にのろけてたから、また会えなくなるのは耐え難いのでは?

「できるよ。何年会ってなかったと思ってんの」

「本当かー?」

「…TV電話しようって言ってるから大丈夫」

ちょっとムスッとしてる。

TV電話するんかい。

「電話からTV電話に進化した」

「いいじゃん!会えなくなるけど顔は見たいし!!」

「大嶋さん、本当に蓮華の事好きですよね」

ゆりがクスクス笑う。

その言葉に智は大きく頷いた。

「あ、そうだ。この事、裕也にも話して協力してもらってもいいか?」

「裕也って…システム部の人だけ?」

「そう、俺と一緒にTVでた奴」

裕也にも智と中倉の関係を説明してあると伝えると智は了承した。

「とりあえず、俺たちは社内中心に気にかけるわ」

「私、ランチとかお出かけすることもあるから、周りに変な人いないか見てみるね」

「おう」

「ごめん、迷惑かけて。ありがとう」

智がそう言うので、俺はデコピンをする。

「っい!!」

「ばーか、親友が困ってんだから助けるに決まってんだろ」

「そうですよ!蓮華は私の親友ですから、助けるのは当たり前です!」

2人で言うと、智はおでこを押さえながらまた小さく「ありがとう」と言った。


今度こそ、2人で幸せになって欲しいからなんでもやるんだ。

連司くん視点のお話です。

智くん、ちゃんと蓮華さんを守るために動いてます。

由里香さんも見守り隊なので全力で守ると息巻くのでした。


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