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過去、私を嫌ったキミは今、私を溺愛する  作者: ひなた


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67、 嵐の予感

読んでいただきありがとうございます!

本作の芸能界は作者の妄想で構成されております。


本編の更新は毎週日曜のAM8:00ごろです。

「と1/2」シリーズは不定期です。

「三倉さん、お疲れ様です」

デスクで仕事をしていると声をかけられた。

顔を上げると広報部の子。

「お疲れ様。何か打ち合わせあったっけ?」

「あ、いえ。ちょっと気になったことを耳にしたので…」

広報はマスコミとのやりとりが多い。

だから事前にいろんな情報を手に入れてくれる。

「どうしたの?」

「実は…」

耳打ちされた内容はやっぱりという内容。

「なるほど…」

「だから気をつけた方がいいかと」

「そうね、ありがとう」

お礼を言って現場マネに連絡をする。

【今日、事務所に寄れる?】

そう送るとすぐに返事が返ってきた。

携帯を置いて天を仰ぐ。

「とうとうきたかー…」

今回ばかりは自分の勘の良さを恨みたくなった。


ドラマ撮影が20時に終わって帰ろうとしたらマネくんに声をかけられた。

「大嶋さん、この後事務所に寄りますが、いいですか?」

「え?うん。予定ないし大丈夫」

「ありがとうございます」

急になんだろう?と思いながらマネくんの運転で事務所に向かう。

着いたら小さなミーティングルームに案内された。

「ちょっと待っててください」

そう言われて待ってると三倉さんとマネくんがきた。

「お疲れ様。ごめんなさいね、こんな時間に」

「お疲れ様です。いえ、大丈夫です」

マネくんを見るけど、マネくんもわかってないみたい。

向かい側に座る三倉さんはいつもよりもピリピリしてる。

「今日来てもらったのは注意と警戒よ」

「注意?俺、何かしました?」

大きなミスをした記憶はない。もしかして無意識に何かやったのかな?

そんなことを考えてると三倉さんは小さくため息をついた。

「今日、広報の子が聞いた話らしいんだけど、智、週刊誌に目つけられてるわ」

「え…」

俺とマネくんは驚きを隠せない。

「智、前にも聞いたけど恋人できてない?」

「できてません」

「じゃあ、好きな人は?」

「…」

俺が黙ると三倉さんはそれを肯定と理解した。

「やっぱりね…その人の家に通ったりしてる?」

「…はい。そんなに多くはないですけど」

頷くと三倉さんはマネくんを見た。

「で、知ってたの?」

「知ってたと言うか…確信はなかったですけど」

「…まぁ、マネージャーだからと言ってプライベートなことまでは管理することはないけど、共有はして欲しいわね。事務所としても対策しておきたいから」

「はい、すみません」

マネくんが謝る。俺のせいで申し訳ない。

「俺もすみません」

「恋愛を禁止にしてるわけじゃないからいいけど、ちゃんと警戒しなさいってこと」

三倉さんに言われて反省する。

確かに警戒はしてなかった。

「お相手は一般の方?」

「はい」

「じゃあ余計に警戒しないと。向こうの生活に支障が出ないようにしないとね」

持っていた手帳に何か書く三倉さん。

俺は蓮華の顔を思い浮かべて頷くしかなかった。

「あの…ちなみになんで週刊誌は大嶋さんに目をつけてるんですか?

お相手が共演者とか同じ芸能人ならわかりますけど」

マネくんが聞くと三倉さんは困った顔をした。

「実は、年始の番組がきっかけだったみたい」

「年始の?」

「智とハルが企業見学に行ったやつね」

連司に会ったやつだ。

「そこで智の親友さんが出たでしょ」

「あ、はい」

「SNSでそれが話題になって、当時同じタイミングで通ってた人たちが過去の話を出してきたらしくて」

「あー、ありそうですね」

マネくんも納得する。

「そこで智と元カノの話題が盛り上がってたのよ」

その言葉にドキッとする。元カノは蓮華しかいない。

「しかも美人さんなんでしょ?」

「…まぁ、はい」

「さすがに写真は流出してないみたいだけど、みんな共通して美人美人言ってるのと、あの会社に働いてるって情報まで流れてきちゃったんですって」

「え?」

血の気が引く気がした。

蓮華に何かあったらどうしよう。

「それ…やばいんじゃ?」

「そうね。それでその元カノと再会してるんじゃないかって憶測が飛び交って目をつけられたってわけ」

俺はガタッと立ち上がる。

「その情報…本当ですか?」

「残念ながら本当よ。私もさっきSNSで見かけてたから」

三倉さんの言葉で急いで携帯を出す。

「落ち着きなさい。その様子だと、会ってるのはその元カノなのね」

「…はい」

「再会したのはいつ?」

「去年の年始に俺が会いに行きました」

椅子に座ると三倉さんは小さくため息。

「再会はしてるけどタイミングは違うってことね」

「…はい」

「その彼女からは何か聞いてる?周りの様子とか」

放送後に2回会ったけど何も言ってこなかった。

「特には…」

「じゃあ、実害はなさそうね。智も気にかけてあげなさい」

「はい」

そこから対策やどうするかを少し話して解散になった。


何かが起こる胸騒ぎがするのは気のせいであってほしい。

三倉さん再登場。

連司くんが出たことによってSNSで騒がれることに。

ちなみに蓮華さんの名前までは出てません。


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