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64、 バレンタインが楽しみなのは久しぶり

読んでいただきありがとうございます!

本作の芸能界は作者の妄想で構成されております。


本編の更新は毎週日曜のAM8:00ごろです。

「と1/2」シリーズは不定期です。

智と夕飯を食べてお茶を飲んで一息。

「うぁー、今日も食ったぁ」

「いつも思うけど、本当よく食べるね」

智が来ると事前にわかってる時は余るかな?と思って作るのに、結局空っぽになる。

そんなに食べる人だったかな?といつも思う。

「蓮華のご飯、美味しすぎるからいつも食べすぎちゃうんだよね」

「お仕事でいつも美味しいもの食べてるのに?」

ちょっと嫌味になったけど、本当のことだ。

智は苦笑する。

「仕事で食べるものも美味しいけどね。でも俺の好きな味は蓮華のご飯なんだよ」

「…ふーん?」

お茶をクルクル回してると智がクスッと笑った。

「テレてる?」

「…そんなことない、もん」

用意したみかんを食べると智もみかんの皮を剥き始めた。

【来月はバレンタイン!】

テレビからそんな言葉が聞こえて思い出す。

「あ、あの…智」

「ん?」

「ちょっと聞きたいことが…」

智は不思議そうな顔をしていた。


「で、今日うちでお菓子を作りに来たと」

隣でニッコニコの由里香に私は頷く。

2月18日土曜日、由里香たちの家にお邪魔した。

今年のバレンタインは火曜だったので、その前の土日で2人はデートしてたらしい。

「だって生チョコしか作れないし、由里香はお菓子も美味しく作れるし」

「そーだぞー。ゆりは料理も菓子も最高だ」

ソファーでくつろいでる滝が入ってきたので「知ってる」と答えた。

「蓮華、お菓子作り苦手なの意外だよね。甘いの好きだからお菓子も作ってたのかと思った」

「…そう言われましても」

「そういうとこがギャップ萌えってやつですよ」

由里香が抱きついてきた。

「ギャップ萌え…?」

「中倉ー、深く考えなくていいぞー」

「あー、そうする」

私は混ぜていたボウルを由里香に見せる。

「これ、こんな感じ?」

「あ、いい感じ!じゃあ、これを小分けしていこう」

由里香が鉄板にクッキングシートを敷いてスプーンを2個取り出す。

「このタネをこうやってスプーンで整えて置いていって」

「うん」

教えてもらった通りに並べていく。


『智…14日って、忙しい?』

そう聞いた時、智は不思議そうな顔をしたけど、理解したらしく、嬉しそうにしてくれた。

『14日はねー…あー、地方で仕事だ』

シュンッとしてるのがわかる。

『そっか』

『あ、でも19日の日曜が14時までなんだけど…』

携帯のスケジュールアプリを見て嬉しそうに言う智。

『じゃあ、お仕事の後、うちでご飯しない?お酒も用意しておくから』

『もちろん!楽しみにしてる!』

ワクワクという文字が智の後ろに見える気がして思わず笑ってしまった。


「れーんか、手が止まってるよー?」

由里香が覗き込んできてハッとする。

「あ、ごめん」

「何か楽しそうだったけど、何思い出してたの?」

「べ、別に」

作業を再開すると由里香がクスクス笑ってるのがわかった。

「それにしても意外だなー。大嶋さん、甘いの苦手なんだね」

「食べれないわけじゃないけどね。自分から好んで食べたりはしないかな」

「でもあいつ、昔から中倉の生チョコだけ食えるって言ってるぞ?」

「へー、そうなんだ」

隣でニヤニヤしてるのが見てなくてもわかる。

「もう!由里香!」

「ごめんごめん。蓮華が可愛くてつい」

えへへーと謝る由里香に私はため息をつく。

「これでいい?」

由里香に見せるとうん、と頷いた。

「大丈夫。じゃあ、オーブンで焼こうか」

「うん」

準備してくれたオーブンに入れて焼いていく。

「じゃ、片付けてお茶しよっか!」

「そうね。買ってきたケーキ食べましょ」

「わーい」

2人で片付けてコーヒーの用意を由里香、買ってきたケーキを私が用意する。

「連司もコーヒーいる?」

「いるー。ケーキも食う」

「はいはい」

3人分をテーブルに置いてみんなで座る。

「お礼がケーキで申し訳ないけど」

「ううん!ここ、有名なケーキだよね!嬉しい!」

「サンキューな」

由里香と滝がケーキを食べると美味しそうにしてくれた。

よかった。

「にしても、生チョコは作らないのか?」

コーヒーを飲む滝に私は首を横に振る。

「家帰ったら作る。生チョコはすぐ作れるから」

「連司はわかってないなー」

由里香がクスッと笑う。

「特別だから特別なものを作りたいんだよ」

ねー、と言ってくる由里香に小さく笑って頷いた。


夜、固まったチョコを切り分けてパウダーをかける。

買ってきた箱に入れて軽くラッピングする。

冷蔵庫に入れて片付けをする。

「明日のご飯の下準備もできてるし、今日は早めに寝ようかな…」

湯船にお湯をためていると智からメッセージが届いた。

【明日楽しみだね!仕事終わったら連絡するね】

それを見て思わず頬が緩む。

OKとスタンプをしてお風呂に向かった。


明日、どんな反応してくれるかな?

バレンタインデートの前日のお話です。

蓮華さんが作ってたのが何かは次回のお楽しみ。

由里香さん、恋愛してる蓮華さんが可愛くて仕方がない様子です。

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していただいたら作者のモチベーションもめちゃ上がって喜び狂い、発狂します( ´ ▽ ` )

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