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過去、私を嫌ったキミは今、私を溺愛する  作者: ひなた


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59、キミには敵わない

読んでいただきありがとうございます!

本作の芸能界は作者の妄想で構成されております。


本編の更新は毎週日曜のAM8:00ごろです。

「と1/2」シリーズは不定期です。

スースーと寝息を立てる蓮華に俺は小さくため息。

「…こんなことされたら我慢できなくなるって」

俺もソファーに寄りかかって蓮華の頭を自分の肩に乗せる。

日本酒を飲み始めてから酔っ払ってるなーとは思ってたけど、ここまでとは。

肩に乗せてる方の手で蓮華の頭を撫でると柔らかい髪が指の間を通る。

そんな事でさえ欲望が抑えられなくなる気がした。

「…自分で決めたんだから」

そう呟いて蓮華をお姫様抱っこしてソファーに寝かせる。

寝室から毛布を持ってきてかけてあげるとモゾモゾっと動いてまた寝息が聞こえる。

また頬を撫でると蓮華が擦り寄ってきた。

「ん…さ、とし」

ふにゃっと笑うその顔に苦笑する。

そしてそのままおでこと頬に口付けをする。

「これぐらいは許されるかな?」

我ながら甘いな、と思いつつテレビを見ながらビールを飲んだ。


開いた皿を片付けてソファーに寄りかかりながら酒を飲んでいると、蓮華がモゾっと動いた。

「蓮華?起きた?」

「んー…?」

「おはよ」

「ごめん、寝ちゃった?」

起きた蓮華に俺は苦笑する。

「ん。でも30分ぐらい」

「ごめんね。久しぶりに日本酒飲んだからかな」

起き上がって俺の隣に座る蓮華はまだちょっとポヤポヤしてる。

俺はお茶をコップに入れて渡す。

「いいよ。はい、お茶」

「ありがとう」

受け取って飲む蓮華。

「ちょっと目覚めた?」

「うん、寝たからね。今何時?」

「15時かな。蓮華が良ければ今から2次会って事で飲む?」

「そうね、せっかくだし」

蓮華の返事に俺は立ち上がってキッチンから軽くつまめるものを持ってくる

「おせちとかも余ってるけど、簡単につまめるもの」

「あ、こういうのあると嬉しいよね。ありがとう」

また蓮華の隣に座ると蓮華はふふっと笑ってこっちを見てくる。

「?」

「さっきまで向かい側に座ってたのに、隣にいるなーって」

「嫌だった?」

「まさか。昔みたいで嬉しい」

急なデレに俺の顔が熱くなるのがわかった。

「…もう、勘弁して」

「え?」

「なんでもない」

自分で決めたんだろ、とまた自分に言い聞かせて蓮華と2次会の乾杯をした。


智と2次会をしていると外が暗い。

「ここ、やっぱり夜景も綺麗だね」

窓の近くは行かないけど、見える景色を眺める。

「そうだね。それなりの階だし」

「こういうとこ、住んでみたいとは思うけど縁遠いからなー」

智がえ?という顔をした。

「蓮華もいつかは住むよ」

「ええ?」

「ここに住むようになるから。ここじゃなくても同じようなとこになると思うし」

当たり前という顔の智。

『絶対に蓮華に伝えたい言葉があるんだ』

展望台で言われた言葉を思い出す。

それは私が思っていたことと同じだったと再認識させた。

「…もう言ってるようなものじゃない」

ポツリと呟くと智はまたキョトンとした。

「蓮華?」

「あ、えっと、なんでもない!」

「?そう?」

智は何も変わらない様子でお酒を飲む。

なんだかそれが悔しくて横っ腹を軽く叩く。

「ん?」

「なんでもない!!」

グラスに残ったお酒を飲みながらTVを見る。

智のこう言う甘いところは昔から敵わない。


今も昔もキミには敵わないんだ。

お正月パーティーの続きです。

蓮華さんも智くんも昔から相手に敵わないなぁと思いながら一緒にいるという。

そういうのモブになって眺めてたい←


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