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過去、私を嫌ったキミは今、私を溺愛する  作者: ひなた


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48、 またデートしよう

読んでいただきありがとうございます!

本作の芸能界は作者の妄想で構成されております。


更新は毎週日曜のAM8:00ごろです。

ふれあい広場から小さなカフェブースに移動。

さっきランチを食べたのに、デザートは別腹だ。

「寒いけど、アイス食べたいなー…」

「せっかくだもんね」

「智は何にするの?」

「俺はカップアイスのミニとホットコーヒー」

「あ、そういうのもいいな」

私はメニュー表を見て悩む。

アイスもプリンも美味しそう。

「あ、焼きたてワッフルにアイスのせってのもあるよ」

智が指した写真には牧場でとれた牛乳や卵、手作りバターを使ったワッフルに

アイスがのった写真。

「美味しそう!これにする」

「じゃあ注文してくるよ」

「あ、私行くよ。智はここにいて」

そう言うと智は不思議そうな顔をした。

「え?」

「さっきご馳走になったからここは私が出すよ」

「いや、だって俺が今日誘ったし…」

「いいから!決まり!」

そのまま智をテーブルに置いて注文口に行く。

さすがに全部出してもらうわけにはいかない。

それに智と気づかれたら大変だろうし。

「ご注文お伺いします」

「アイスのミニカップとホットコーヒーとワッフルのアイスつきで」

注文をして受け取り口で待つ。

さっきまでのふれあい広場は思わずはしゃいでしまった。

元々動物好きだからしょうがない、と自分に言い聞かせる。

智も楽しそうにしていたけど、やっぱりどこか疲れている。

「大丈夫かな…」

「お待たせしましたー」

声をかけられ、トレーを受け取ってテーブルに向かう。

智が気づいてこっちに来てトレーを持ってくれた。

「ありがとう」

「こっちこそ。注文ありがとう。あとでお金渡すよ」

「だから、大丈夫だって」

そう言うと智は苦笑していた。

テーブルについてアイスを食べる。

濃厚な味に思わずテンションが上がる。

「美味しい!」

「美味いね。味が濃い」

「うん」

ワッフルも一口に切って食べるとバターの風味も強く、やっぱり違う。

「ワッフルも美味しい」

「本当?」

「うん。一口食べる?」

そう言って切ったワッフルを差し出そうとしてお昼のことを思い出した。

フォークを渡そうとしたら手首を掴まれてそのまま食べられた。

「確かに美味い。バターも作ってるからなんか違うね」

気にしてないようでモグモグと食べてる。

「…ちょっと」

「ん?」

「さっきは恥ずかしがってたじゃない…」

智はフニャッと笑った。

「うん。でもこうやって食べるの好きだからさ」

「…ばか」

恥ずかしくてアイスを食べる。

さっきよりも冷たく、甘く感じた。


アイスも食べてお土産コーナーに移動した。

蓮華は会社の仲良し組にお土産を買うらしい。

「仲良し組って連司とか?」

「そう。滝と滝の彼女とシステム部の同期」

「その同期、男?」

「え?うん」

不思議そうにする蓮華。俺はちょっともやっとする。

「…その人、彼女いる?」

「いるわよ。大学からの付き合いらしくて、美人だって自慢してくるのよね」

その言葉に安心する。

「智?」

「よかった。蓮華のこと狙ってたらどうしようって」

そう言うと蓮華の顔が赤くなる。

「そんなの無いわよ!」

「わかんないじゃん。蓮華も美人だし、優しいし、可愛いし」

「〜〜!!!ばか!」

ちょっと怒ってレジに向かう蓮華。

「またやっちった」

苦笑して俺もメンバーにお土産のクッキーを買うことにした。

お土産も買って車に乗って移動することに。

「蓮華、時間大丈夫?」

「うん」

「ちょっと先に行ったところに景色がいいところがあるんだって。そこ行こうかなって」

「あ、それ私も気になってた」

「本当?じゃあちょうどよかったね」

そう言って運転をする。

バックミラーを見ると、楽しそうに窓の外を見ている蓮華。

「ね、蓮華」

「ん?」

「また、デートしようね」

ポロッと出た言葉に蓮華はまた顔を赤くして頷いてくれた。


やっぱりいつでも可愛いキミとデートしたいんだ

デート話その3です。

蓮華さんにぞっこんな智くん。

思ったことが全部口に出ちゃう。

それにテレてる蓮華さんが可愛い。


デートのお話は次回でラストです。


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