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過去、私を嫌ったキミは今、私を溺愛する  作者: ひなた


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41、 同じ言葉でも違うのはキミだから

読んでいただきありがとうございます!

本作の芸能界は作者の妄想で構成されております。


更新は毎週日曜のAM8:00ごろです。

10月7日、智の誕生日。

今日はお互い仕事で智は深夜までかかるとのことだったので、2日後の土曜日の午後にご飯しようとなった。

【お誕生日おめでとう】

そう送って家を出た。

平和に仕事が終わるように願いながら駅に向かった。

ありがとう、と返事が来たのは会社に着いた時だった。


「さーとしくーん!お誕生日おめでとーー!」

「おめでとう」

「おめでとうございます」

パパーンッとクラッカーの音と紙テープを浴びながら驚く。

「びっくりしたー、ありがとう」

事態を把握して俺は笑う。

ハルくんが苦笑している。

「ほら、驚きすぎて固まった」

「いいじゃん!当日にお祝いできるんだからこれぐらいしないと!」

「事務所だからいいけど、テレビ局ならクレームもんだよ」

瑛太がため息をつきながら紙テープをクルクル巻いて回収してる。

今日は事務所で全員で打ち合わせの日。

その後は映画の撮影だ。

「打ち合わせ前におにぎりケーキでーす!」

善ちゃんが丸型のおにぎりをピラミッドにした通称おにぎりケーキを持ってきてくれた。

俺が甘いものが得意ではないからとずっとこれを用意してくれる。

「写真撮ろ!智くん持って持って!」

ウキウキしてる善ちゃん。

4人で写真を撮ってもらった。

「これ、公式SNSにUPしていい?」

スタッフに聞かれて頷く。

「みんなにも送るね〜」

善ちゃんの携帯で撮った分はグループメッセージで送られてきた。

それを見て嬉しくなる。

「幸せだなー」

「よかった」

そう呟くとハルくんがクスッと笑った。

そこからはみんなでおにぎりを食べながら仕事の話をして、お昼頃に終わったので撮影現場に向かう。

みんなからもらったプレゼントを見る。

「ハルくんはバック、善ちゃんはキャップ、瑛太はスニーカー」

俺がルンルンしてると運転してたマネくんが声をかけてくる。

「大嶋さん、隣に置いてある箱は俺からなんでよかったら」

「え!?」

隣にあった箱を開けると俺が好きだと言っていたおつまみセット。

「うわ!いいの?」

「はい。今は撮影中なんで飲めないことが多いと思いますけど、飲める時にぜひ」

「ありがとー!!」

俺は周りに恵まれているな、としみじみ感じた。


撮影も終わって家に着いたのが23時すぎていた。

現場でもお祝いしてもらって、いつも以上に充実してた。

荷物を置いて携帯を見るとメッセージが入ってた。

見ると家族や友達からもお祝いの言葉。

連司からは【おめー!今度お前の家で飲みな】ときていて、【ありがとう!OK!】と送る。

【お疲れ様。24時前に電話できたりする?】

蓮華から20時にきていた。

俺は急いで電話をする。

【…もしもし?】

「蓮華、ごめん、寝てた?」

嬉しくて電話してしまったけど、寝てたかな。

【ううん。ちょっとウトウトしてたぐらい】

「そっか」

ちょっと眠そうな声が可愛いな、なんて思う自分は重症だと思う。

【仕事終わったの?】

「うん。終わって今家についた」

【そうなんだ。お疲れ様、おかえりなさい】

「…ただいま」

蓮華が目の前にいるわけではないのに、おかえりと言われただけで嬉しいし、会いたくなる。

一緒に住んでたらこのやりとりが普通になるんだろうな、とか思ってしまう。

「そういえば、蓮華から電話って言うの珍しいね」

【あー…うん】

何か言いずらそうな蓮華。

「?」


【お誕生日おめでとうって直接言いたくて】


思わぬ言葉に思考が止まる。

【朝、メッセージでも言ったけど、色んなSNSとかで智がお祝いされてるの見かけて、直接言いたいなって思って】

メンバーとのお祝いも撮影現場でのお祝いも公式SNSであげると言っていたのを思い出す。

それを見たのだろう。

「…それで24時前だったんだ」

【…うん。今日中に言いたいなって。疲れてるのにごめんね】

「ううん。今ので疲れもふき飛んだ」

【何それ】

クスクス笑う声が聞こえる。


キミは信じてないようだけど、本当だよ。

それだけ俺を元気にする力があるんだ。


それからは今日お祝いしてもらった事や今度会う時に何を食べたいかなど話をしていたら24時前。

【あ、明日も仕事でしょ?そろそろ切るね】

「そうだね…。ね、蓮華、もう一度おめでとうって言って?」

【え?うん】

俺は目を閉じて蓮華を思い出す。

【誕生日おめでとう、智】


誰にお祝いしてもらっても、やっぱりキミからが一番嬉しい。

智くん、誕生日当日のお話。

いろんな人にお祝いされてもやっぱり蓮華さんが一番なのです。

おめでとうを言いたいから電話をしてもいいかと聞く蓮華さん、可愛い。


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していただいたら作者のモチベーションもめちゃ上がって喜び狂い、発狂します( ´ ▽ ` )

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