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過去、私を嫌ったキミは今、私を溺愛する  作者: ひなた


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19、 恵まれていると感じる幸せ

楽屋のドアを開けるとメンバーがすでに着いていた。

「おはよ」

「おほよ!!」

善ちゃんがご飯を頬張りながら返事をする。

「おはよー」

「はよー」

ハルくんの隣に座って目の前にあったお菓子をつまむ。

朝、家では食べる気にはならないけど、みんなと会うとちょっと食べたくなるのが不思議だ。

「金曜日はお花ちゃんに会えた?」

善ちゃんが食べ終えて聞いてきた。

俺はこくんと頷く。

「会えたよ。ちゃんとお返ししてきた」

「へー、よかったね」

ハルくんが台本から顔を上げる。

相当ニコニコしてたのか、クスッと笑われた。

「瑛太、遅いね」

「今、ドラマ撮影してるからギリギリまで寝てたんじゃない?」

「寝起き最悪だもんね、瑛太」

ハルくんと善ちゃんが言う。

普段もローテンション気味な瑛太は朝は更にローテンション。

瑛太のマネくんは荒く相手にされても気にしていないようだけど。

2個目のお菓子を開けて食べているとハルくんが聞いてきた。

「相当楽しかったの?金曜日」

「楽しかったけど…なんで?」

「いつも以上にフニャッとしてる。智くん、本当に嬉しい時、ずっとフニャフニャしてるから」

「フニャフニャ?」

善ちゃんがわかるー!!と同意した。

俺、そんなにわかりやすい?


レギュラーの1本目が撮り終わって2本目待ちの時。

瑛太が左隣に座ってきて肩に頭を乗せてきた。

「お疲れ?」

「お疲れなんです」

「そっかー」

ちょうど昼時だったので、楽屋の弁当を食べる。

今日は焼きサバ。サバ好きなんだよねー。

「あー!瑛太ずるい!俺も充電したい!」

「今日は譲ってあげなよ」

善ちゃんが叫ぶとハルくんは苦笑した。

なぜか知らないけど、俺の左隣はみんなの充電スポットらしい。

「ハルくんはいいじゃん!いつも智くんの隣に座ってるから!」

「じゃあ席交換する?」

「それはちょっと違うからいい!」

「どうゆうこと?」

ハルくんが困った顔をする。

いつも俺の右隣がハルくん、向かい側が瑛太、斜めに善ちゃんが座る。

楽屋の席はいつの間にかこうなってた。

「じゃあ次の休憩で善が充電な。瑛太いいだろ?」

「んー」

ひらひらと手を振る瑛太。

本当に疲れてるんだなあ。

「智くんの取り合いだね」

ハルくんが笑いながらお茶を飲む。

「俺何もしてないよ?」

「何もしなくていいんだよ。いてくれるだけで」

サラッとカッコイイ事を言われた。

ハルくんは天然でカッコイイ事を言える天才だなーと思いながらサバを食べた。

うん、うまい。


***

仕事が終わって直帰した。

結局3本目の待ち時間も瑛太が座ってきて善ちゃんが大騒ぎだった。

「疲れたなー」

ソファーに倒れ込む。

携帯を開くといつくか通知が来ていた。

【今度は俺の話に付き合ってもらうぞ。次いつ飲める?】

「連司、どうしたんだろ?」

了解と次の会えそうな日を送った。

するとすぐに返信が来た。

【じゃあ次の木曜な!!絶対に空けとけよ!!!】

いつも冷静な連司が珍しいと思いながらOKをした。

「…俺、幸せもんだなー」

信頼と安心のメンバーと親友。

そして一生一緒にいたい大事なれんか

恵まれているからこそ、ちゃんと守りたい。

だから力をつけるんだ。


恵まれているからこそ強くならないと。

智くんはみんなの充電スポット


気づいたら年が明けてました…

今年こそコンスタントにUPしたい(希望)

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