123、 俺を選んでくれてありがとう
読んでいただきありがとうございます!
本作の芸能界は作者の妄想で構成されております。
本編の更新は毎週日曜のAM8:00ごろです。
「と1/2」シリーズは不定期です。
朝、アラームのバイブで目が覚めると隣に蓮華が寝ている。
時間は5:30、タカくんが迎えにくるのが6時。
水曜だから蓮華も仕事だ。
「…おはよ」
ギュッと抱きしめておでこにキスをする。
「んー…」
モゾッと擦り寄ってくる蓮華に俺はまたキスをした。
しばらく蓮華を堪能してから起きる。
顔を洗って着替えてカバンを持つ。
蓮華が用意してくれたパンを持って寝室へ。
「行ってきます」
まだ寝てる蓮華の頭を撫でて家を出る。
駐車場に行くとタカくんが待っていた。
「おはようございます」
「おはよう。今日もよろしくね」
「はい!」
車に乗るとハルくんもいた。
「おはよ」
「おはよ。ハルくん、元気だね」
「昨日オフだったから」
クスッと笑うハルくんは朝から爽やかだ。
「あ、パン食べる?蓮華が作ったんだって」
昨日帰ってきたら置き手紙と一緒にパンが置いてあった。
【美味しくできたから明日持って行ってね】
仕事から帰ってきてから作ってくれたパンは俺が大好きなベーコンパン。
「え、いいの?蓮華さんの手作り?」
「うん。1個だけね」
「もらえるだけでありがたいです」
ハルくんが嬉しそうに受け取る。
「いただきます」
「いただきます」
家出る前に温めてきたからちょうどいい。
ふんわりパンにベーコンの塩加減がちょうどいい。
「うんまぁ」
「美味しい。さすが蓮華さん」
「でしょ?」
タカくんにも渡して食べてるとハルくんがクスッと笑う。
「智くん、すっごい幸せそう」
「え?」
「蓮華さんと再会して、会うようになって、付き合ってって段階が進めば進むほど幸せそうな顔が増えてたけど」
嬉しそうなハルくん。
「今が一番幸せそうでよかった」
「…よく見てるね」
そう呟くとハルくんはふふっと笑う。
「そりゃそうですよ。俺たちの大事なメンバーでお兄ちゃんなんだから」
俺はやっぱり恵まれてる。
そう改めて感じた。
家に帰ると25時。
今日も蓮華と話せない。
リビングのソファーに座って天を仰ぐ。
同棲を始めたのに全然一緒にご飯を食べられない。
「…申し訳ないなぁ」
『…智の帰る場所になりたいって思って』
そう言ってもらえて本当に嬉しかった。
俺も蓮華にとっての居場所でありたいと思っていたし、蓮華もそう思ってくれたことが嬉しい。
だけど実際は一緒にいられたのは同棲初日ぐらいで、そこからはちょっと話せればいい方。
「一緒にいるのに寂しいなぁ」
『今が一番幸せそうでよかった』
ハルくんはそう言ってくれたけど、幸せと同時に寂しく感じることも増えた。
単純に毎日会えてるのに話せないことが寂しい。
「…盲点だった」
気持ちが落ちそうになったので切り替えて風呂に入ることにした。
風呂に入ってちょっとだけ晩酌してベットに入る。
明日は8時に迎えにくるから7時半に起きればいい。
アラームをセットして携帯を置く。
スヤスヤ眠る蓮華をそっと抱きしめる。
「…ただいま」
ふんわりと甘い香り。
「あー…癒される」
俺はこうして蓮華を感じられる
でも蓮華は?
そう思うと申し訳なさしか出てこない
そんなことを思ってたら蓮華の目がゆっくり開いた。
「…さとし?」
「あ、ごめん。起こしちゃった?」
「んーん。おかえりなさぃ」
ギュッと抱きしめ返してくれる。
「さとしだぁ」
寝ぼけているからか、いつもよりも甘え声。
「ごめんね。一緒にいられなくて」
思わず謝ると蓮華は首を横に振った。
「わたし、しあわせだよぉ。さとしをまいにち、かんじられるからぁ」
ポヤポヤした声でそう言った後、スースーと寝息を立てて寝た蓮華。
「…そう思ってくれてありがとう」
俺は蓮華を抱きしめる。
「そうやって俺の嬉しいことを無意識に言ってくれるんだ」
昔からそう
俺が欲しい言葉を純粋に言ってくれる
「だから俺は蓮華から離れられないんだよ」
立場とか関係なく俺を見てくれる。
「俺を選んでくれてありがとう」
頭を撫でると蓮華が擦り寄ってくれる。
蓮華の体温を感じながら俺は眠りについた。
俺と一緒にいる未来を選んでくれたからこそ愛と感謝と伝え続けたいんだ。
同棲をスタートしたけどすれ違いな二人。
それに対してモヤモヤしてた智さんですが、蓮華さんの言葉に救われます。
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