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過去、私を嫌ったキミは今、私を溺愛する  作者: ひなた


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127/128

122、 今日からよろしくお願いします

読んでいただきありがとうございます!

本作の芸能界は作者の妄想で構成されております。


本編の更新は毎週日曜のAM8:00ごろです。

「と1/2」シリーズは不定期です。

啓太と桜ちゃんに手伝ってもらって荷物を全部運び終えた。

「二人ともありがとうね」

「おー」

「蓮華ちゃんのためなら!」

啓太はキョロキョロしながら上の空で答えて、桜ちゃんは抱きついてきた。

「今度お礼させてね」

「うん!遠慮しないよ!」

「もちろん」

頭を撫でると桜ちゃんは嬉しそうに笑ってくれた。

「啓太も後日でいい?智、今日帰り遅いから」

「うん。てか智くんとご飯できる日にして」

啓太の目が怖い。

「う、うん」

「俺、絶対合わせるから。智くんと一日いれるなら仕事休むし」

「わ、わかった」

ずいっと顔を寄せてくる啓太。

顔が真顔で怖い。

「お兄の部屋、前よりも生活感あるなー」

桜ちゃんが部屋を見渡しながら言う。

「そうなの?」

「うん。前は本当に必要最低限のギリギリぐらいな感じだったし」

「…そっか」

確かに初めて部屋におじゃました時に殺風景だな、と思った。

「でも今はお兄が安心できる場所になってるって感じ」

桜ちゃんが私を見る。その顔は本当に嬉しそうだ。

「蓮華ちゃんのおかげだね」

「…そうだといいな」

そう呟くと啓太が呆れた顔をした。

「そうに決まってるじゃん」

「なんで啓太が言い切れるのよ」

「だって姉ちゃんが幸せそうな顔するようになったから」

「え?」

驚いていると啓太はさらに呆れる。

「姉ちゃん、昔から智くんといると本当に幸せそうな顔してたよ。姉ちゃんがそういう顔してる時って智くんもめちゃくちゃ幸せそうな顔してたし」

段ボールを畳む啓太の顔は真剣。

「だから俺は二人みたいな恋人関係になれる人を探したんだよ」

「…啓太」

「それ、わかるー」

桜ちゃんも頷く。

「お兄と蓮華ちゃんって憧れるカップルなんだよね!お互いを本当に大事にして誰よりも相手を大好きなのがわかるの」

「そうそう。誰かを好きになるってそんなに幸せそうに笑えるんだなって思うんだよな」

二人の言葉に私はどこか恥ずかしくなった。


二人が帰ってから荷物を片付けて夕飯を作る。

今日は21時ぐらいに帰ってくるって言ってたからそろそろだ。

「…作りすぎちゃった」

テーブルには煮物、コロッケ、茶碗蒸し、サラダ。

週末同棲だったけど、ちゃんとした同棲スタートだし、と思ったら作りすぎてしまった。

残ったら明日食べればいいか。

そんな風に思いながら片付けをしていると玄関から鍵が開く音がした。

玄関に行くと智が靴を脱いでる。

「おかえりなさい」

顔を上げた智はちょっと疲れた顔。

「ただいまぁ」

「お疲れ様」

ギューッと抱きしめれらるから背中に腕を回す。

「いい匂い」

「ご飯できてるよ」

「ありがとう!腹減ったー」

智が体を離して手を洗いに行く。

私はキッチンに戻ってお味噌汁とご飯をよそう。

持っていこうとすると隣から腕がのびてきた。

「俺も持っていくよ」

「ありがとう」

智がお味噌汁、私がご飯を持ってテーブルに並べる。

「あと、これ買ってきたんだ」

智が持ってきたのはクラフトビール。

「え?明日早いんでしょ?」

「うん。でも今日は同棲初日の記念日だから」

ニコッと笑う智に私もふふっと笑う。

グラスを持ってきてビールを注ぐ。

ふんわりと爽やかな香りがする。

「じゃあ、今日からよろしくね」

「うん、よろしくお願いします」

カチンッとグラスを合わせる。

私の好きなレモンのクラフトビール。

「美味しい」

「よかった。蓮華好きって言ってたからさ」

「ありがとう」

智は頷きながら味噌汁を飲む。

「あー、やっぱり美味い」

「ふふ、よかった。コロッケはね、智の好きなゴロゴロタイプにしてるから」

「嬉しい!コロッケ余ってたら明日サンドにして持っていきたい!」

「そのつもりで多めに作ってるよ」

「やった!」

嬉しそうに、美味しそうに食べる智に嬉しくなる。

すれ違う日々が多いと思うけど、こういう時間も今までよりも増える。

それが素直に嬉しい。

「智」

「ん?」

「今日からよろしくお願いします」

そう言うと智は微笑んで「こちらこそよろしくお願いします」と言ってくれた。


今日からもっと一緒にいられる幸せを噛み締める。

同棲がスタートしました。

引っ越しを手伝ってくれた二人の恋愛基準は兄姉の恋人の姿なのです。


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していただいたら作者のモチベーションもめちゃ上がって喜び狂い、発狂します( ´ ▽ ` )

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