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過去、私を嫌ったキミは今、私を溺愛する  作者: ひなた


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112、 力をつけるために

読んでいただきありがとうございます!

本作の芸能界は作者の妄想で構成されております。


本編の更新は毎週日曜のAM8:00ごろです。

「と1/2」シリーズは不定期です。

1月の半ば。

年明け最初のライブ、昼間にリハをして夜はホテルに。

『軽く新年会しようよ』

ハルくんの提案にみんな賛同して、俺の部屋でやることになった。

許可をもらってケータリングを少し持ち帰る。

お酒はタカくんに頼んで買ってきてもらった。

「じゃ、今年もよろしく!」

「「「かんぱーい」」」

ハルくんの音頭に缶を当てる。

ビールを飲むとリハでカラカラになった喉に染みる。

「うまーい!!」

「染みるー」

善ちゃんと瑛太が美味しそうに言う。

瑛太、オフの時は表情が無になってることが多いけど、酒を飲む時は頬が緩む。

みんなで飲めるのが嬉しいんだろうな。

「今年はどんな年にしたい?」

ハルくんがみんなに聞くと善ちゃんが手を上げる。

「はいはい!!みんなでの仕事を増やしたい!!」

「もう割としてると思うけど」

瑛太が言うと善ちゃんは頭グリグリした。

「いいじゃん!!みんなで会えるのが嬉しいじゃん!!」

「いだだだ!!力が強いわ!!」

ありがたいことにゴールデン枠のレギュラーが1本、深夜が1本、ラジオをやってる。

「目指すは全局でのレギュラー番組!!」

「確かにそれはいい目標かも」

ハルくんが頷くと善ちゃんは嬉しそうにハルくんに抱きつく。

「だよね!!さすがハルくん!」

「そうなるように頑張ろうな」

頭を撫でられて嬉しそうにする善ちゃんに犬耳とブンブン振ってる尻尾が見えた気がする。

「瑛太は?」

「んー、変わらず過ごせたらって感じ」

「変わらずみんなで仲良く過ごしたいってことでしょ!」

善ちゃんが瑛太に抱きついて頭をガシガシ撫でる。

「善!うざい!」

「照れちゃってー♪」

「照れてない!!」

そう言う瑛太の耳は真っ赤。

図星なんだろうな。

チラッとハルくんを見ると同じく気づいたようで苦笑してる。

ツンデレなんだから。

「ハルくんは?」

俺が聞くとハルくんは考える。

「そうだなぁ…。グループも個人も仕事を増やしたいな」

「模範回答」

瑛太が言うとハルくんが苦笑する。

「智くんは?」

「んー…」

『実際に守れてるのか?』

『キミ一人では守れてないんだな』

『キミが蓮華を傷つけたことは一生許すことはないだろう』

蓮華の親父さんの言葉を思い出す。


『蓮華の全部を守れる、仕事仲間や応援してくれる人たちからも祝福されるぐらいになっていないのなら、今回も許すわけにはいかない』

それは自惚れていたと自覚した瞬間


「”もっと力をつける”、かな」

俺の言葉にハルくんは何かわかったようだった。

善ちゃんと瑛太は不思議そうな顔をする。

「力をつけるって何の?」

瑛太に聞かれて苦笑する。

「全部。仕事もだし周りを守ることも」

「智くん、行ったんだ?」

「うん」

俺たちのやり取りに二人はムスッとする。

「置いてきぼりなんですけど!!」

善ちゃんがプンプンして言う。

「俺ね、年始にご両親にご挨拶に行ったんだ」

「え!?け「善ストップ」

善ちゃんの口を瑛太が塞いだ。

「ううん。でも付き合ってるって事と将来的にはって話してきた」

「で?どうだった?」

ハルくんに聞かれて首を横に振る。

「惨敗…って言い方が合ってるかわからないけど、全力でNoを突きつけられたよ」

「そっか」

「それは高校の時のことがあるから?」

瑛太に聞かれて頷く。

「それもあるけど、今も結局相手に迷惑かけてるし、俺だけで守れてないから」

「そうなの?」

善ちゃんが聞いてくる。

「うん。みんなもだし、相手の周りにも力を借りてる」

「でもそれって信頼関係あってのことだから智くんの力じゃないの?」

瑛太が納得いかないという顔。

「それでも俺だけで守れてないから。周りの手を借りなくても守れるようになりたいんだ」

「でもそれって難しい話ですよね」

瑛太が棘を出してくる。

「俺たちは事務所がどうしても関係してくる。絶対に周りが関係してくるじゃん」

「そうだね」

「それでどうやって一人で守るのさ」

瑛太が怒ってるのはわかる。メンバー(自分たち)を頼ってくれないのか、と思ってるんだろう。

「瑛太、俺が守りたいのは蓮華だけじゃない。ハルくん、善ちゃん、瑛太も守りたいんだ」

「…え?」

「だから、俺が一人で守れるぐらいになりたいんだ」

そう言うと瑛太は何も言わなかった。

「だからまずはもっと仕事頑張る」

俺の呟きにハルくんはそうだね、と頷いてくれた。


蓮華だけじゃない、メンバーも家族も友達も全部全部守れるようになりたいんだ

蓮華パパに厳しい言葉をいただいた智くん。

自分の力をつけると決めました。

メンバーたちはそんな智くんをどう見守っていくのでしょうか。

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