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過去、私を嫌ったキミは今、私を溺愛する  作者: ひなた


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108/119

104、 味方であり友達であり

読んでいただきありがとうございます!

本作の芸能界は作者の妄想で構成されております。


本編の更新は毎週日曜のAM8:00ごろです。

「と1/2」シリーズは不定期です。

改めて蓮華を守ると決めてからには何かできることをしたい。

そう思って連司に相談した。

【あー、なるほどな】

「連司の方が俺より詳しいから」

【それは智がネットとかに弱すぎるだけだと思うけどな】

図星すぎて何も言えない。

【と言っても俺もそこまで詳しくはー…あ】

「?」

【俺よりも詳しいやつ連れて行くから飲もうぜ。いつ行ける?】

「え?じゃあ明後日…」

【オッケー。じゃあ19時に智の家行くわ】

「え、あ、うん」

電話を切って俺は首を傾げる。


「…で、俺がここにきてるわけ?」

「そう。あ、ビールでいいよな」

「いいけど…いや、そうじゃなくてお前、説明なさすぎ」

16時に仕事が終わってすぐに帰宅。

シャワー浴びて連司を待ってたら一緒に来たのは雨宮さん。

「すみません、迷惑かけて」

「あ、全然いいんですけど、連司の説明がなさすぎて」

「…連司」

「智と飲むぞって言ってきたけど」

悪気がない連司。

思わずため息。

「ま、とりあえず乾杯!」

連司の音頭にグラスを合わせる。

一口飲んで雨宮さんを見る。

蓮華と連司の同期、二人が言うには「冷静沈着」がピッタリだと。

「で?詳細は?」

「それは智から説明するわ」

「え!?」

驚きつつ、連司に相談した内容を話す。

それは蓮華を特定できるようなSNSに対しての対策。

「あー…なるほど」

「俺、ネットに弱くて…」

申し訳ないと伝えると雨宮さんは首を横に振る。

「いや、大丈夫です」

「でも」

「てか、大嶋さん同い年ですよね?タメ口でいいですよ」

急に言われて驚く。

「え、あ、でも」

「あれ?連司そうだよな?」

「そうだよ」

連司が頷く。

「俺もタメ口にしてもいいっすか?」

「も、もちろん!!」

「ども」

ニッと笑う雨宮さんはちょっと可愛い。

「てか、下の名前で呼べば?」

「いや、それは恐れ多い」

連司の言葉に首を横に振る雨宮さん。

「いいよ。俺も裕也くんって呼びたい」

「…裕也でいいよ。俺も智って呼ぶ」

「うん、裕也」

名前を呼ぶと照れくさそう。

なんか、聞いてたイメージが変わりそう。

「で、智は中倉についてのSNSをどうにかしたいんだよな」

「うん」

裕也は難しい顔をする。

「開示請求してってお金かければできるけど中倉についてのSNSはそこまでひどくないだろ?」

「あー、確かに。特定する系だからな」

連司が頷く。

「その感じでそこまでやるとやられた側がまた騒ぐと思うんだ。だから様子見が今は妥当だと思うんだよね」

「なるほど…」

俺が呟くと裕也は苦笑した。

「ごめん、あんまり役に立たないよな」

「ううん、むしろ冷静に言ってもらえるのがありがたいよ」

そう言うと裕也は申し訳なさそうな顔をした。

「多分だけど、SNSに関しては智も事務所の力を使ってもカバーしきれないと思うんだよな」

「…そうかも」

「だからできるとしたら本人たちがそう言うネタになることをしないことが一番の対策なんだ」

裕也の言葉に納得する。

「わかった」

「智はメンバーとの会話でも中倉との会話や女性物を買うのを避ける方がいい。どこで誰が聞いて見てるかわからないから」

「うん」

「中倉も同じなんだよな。きっと西山とランチとかで話してるだろ」

チラッと連司を見ると苦い顔をしてる。

「あー、そうかも」

「だよな。近いうちに4人で飲むか。その時俺から言うけど」

「裕也がいきなり言うと中倉が不機嫌になるから俺がパス出すわ。そしたら納得するだろ」

「確かに。そうするか」

二人が話してるのを聞いて俺は申し訳ないと感じる。

「なんか…ごめん」

謝ると驚く二人。

「智が謝ることじゃないだろ。中倉のこと考えてこうやって集まってるし」

「中倉も警戒してるとは思うけど、心許したやつには何でも話してるから場所考えろって言わないとな。特に西山と連司には場所構わず話してそうだし」

「あー、それは俺も耳が痛い」

連司が苦笑する。

「まぁ、高校時代も知ってる連司と同性として共感や意見をしてくれる西山に頼るのはしょうがないだろ。中倉、警戒心強いし」

「それはそう」

ビールを飲みながら同意する連司。

「裕也には相談とかは?」

俺がふと思ったことを聞くと裕也は苦笑した。

「俺は言うて連司と仲良くなったからって感じだからまだまだだろ」

「そうなの?裕也の話も結構聞くよ?」

仕事も関係もだけど、仲良し同期として絶対に名前が出てくる。

そう言うと裕也は驚いた顔をした。

「…俺、意外と中倉の仲良し認定されてるの?」

「え?そりゃそうだろ。じゃなきゃ智とのこと言わないし、メンバーとの飯会に呼ばれないだろ」

連司も驚いた顔をした。

きっと連司的には裕也も理解してたと思ってたんだろう。

「…へえ?」

「あ、テレてる」

「智、正解」

俺と連司のやりとりを聞いて裕也はちょっとムッとした。


仲良くしたいと思える友達が増えたし、心強い味方が増えた。

智くんと一歩(一歩以上)仲良くなった裕也くん。

きっと二人が仲良くなるのが一番嬉しいのは連司です。

親友と戦友が仲良しになるので嬉しいのです。


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