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過去、私を嫌ったキミは今、私を溺愛する  作者: ひなた


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96、 影と癒しと

読んでいただきありがとうございます!

本作の芸能界は作者の妄想で構成されております。


本編の更新は毎週日曜のAM8:00ごろです。

「と1/2」シリーズは不定期です。

お正月休みが終わり、いつもの日常。

智もツアーで地方に行くことが増えた。

だから二人で過ごせる日がとても貴重でいつも以上に嬉しい。

「蓮華、お土産」

「?…あ!これ私が好きなお饅頭!」

「うん。買ってきたよ」

「ありがとう!ご飯の後に食べようっと!」

ウキウキしている私を智が後ろから抱きしめる。

「俺も食べる」

「お饅頭だよ?甘いよ?」

「1個だけ一緒に食べたい」

「うん!」

側から見たら甘々だろうと自分でも思う。

でもまた一緒に居れることが嬉しいからいいんだ。


仕事をしてライブをして、週末に蓮華に癒されて。

そんな日々を過ごしていると2月に入っていた。

「もう2月かー」

ライブの練習の休憩中に善ちゃんが呟く。

「この前正月だったのにな」

「正月って言ったら久しぶりにウチと瑛太の家で鍋したよね!」

ハルくんの言葉に善ちゃんが瑛太を捕まえて言う。

「あー、あったなぁ」

「お正月も俺と会えて嬉しかったくせに!」

「なんでだよ」

二人の兄弟みたいなやり取りが微笑ましい。

「智くんは?」

「ん?」

「お正月!何してたの?」

「元旦は実家に帰って、2日から5日まで家でまったりしてたよ」

「お花さんと?」

瑛太の言葉に俺は頷く。

蓮華が5日から出社だったけど、4日もウチに泊まってウチから出社した。

それができるぐらいに蓮華の生活に必要なものが揃ってるんだなって気づいて嬉しくなった。

「そういえば、智くんもお花さんも大丈夫?」

ハルくんが心配そうに聞いてきたのはきっと例の記者のこと。

メンバーにも一応共有をしておいた。

「うん。どっちも何もないよ」

「ならよかった」

「何かあったら言ってね!」

「隠すのは無しですよ」

みんなの心配そうな顔に俺は苦笑しながら頷く。

優しいメンバーに恵まれたって本当に思う。


仕事が終わったのが夕方。

タカくんに買い物したいお店まで送ってもらって降ろしてもらった。

お店で買い物をして帰る為にタクシーを待っていたら声をかけられた。

「あの、大嶋さんですよね?」

「はい…」

「私、こう言うものでして」

出された名刺には蓮華に声をかけた雑誌の会社名が書かれていた。

それを見た瞬間、こいつらが蓮華に声をかけたんだと思った。

「あ、取材なら事務所を通してもらってからでお願いします」

貼り付けたような笑顔で言ったが、記者は引き下がらない。

「大嶋さん、学生時代にお付き合いされていた方と再度お付き合いされていると聞きましたが本当ですか?」

「すみません、事務所通してください」

「否定しないってことはそう言うことですか?」

しつこい記者に睨みそうになったけど、それこそ向こうの思う壺だ。

俺はニッコリ笑った。

「事務所、通してください」

ちょうどタクシーが来て乗り込む。

大きなため息をついて三倉さんとタカくんに今のことをメッセージで報告をした。

家についてソファーに座ってると電話が鳴った。

「はい」

【智、今いい?】

「大丈夫です。すみません」

【別に智が謝ることじゃないわよ。説明はもらっていい?】

三倉さんにそう言われてちょっとホッとする。

説明をして、しれっと受け取った名刺の記者の名前を報告する。

【…本当にしつこいわね、あそこの記者】

「俺も油断してたのが悪いんですけど」

【まぁ…ツアー期間や主演系の時は狙われやすいから気をつけなさい】

「はい…すみません」

【今日はもうゆっくり休みなさい。明日も仕事なんだから】

「…はい。ありがとうございます」

【じゃあ、また何かあったら連絡して】

「はい、ありがとうございます。お疲れ様です」

電話を切ってため息をつく。

俺、油断してたのかな。

そう思ってたら蓮華から電話が来た。

「もしもし?」

【智、お疲れ様。今大丈夫?】

「うん。どうしたの?」

【今日、智の家に泊まって大丈夫かなって】

思わぬ言葉に驚いて思考が止まった。

【やっぱりダメかな?】

「あ、全然大丈夫だけど、平日に珍しいね」

【明日、出張が入って智の家から出るのがいいかなって言うのと…】

「?」

ちょうどマンションに着いたから支払いをして家に入る時に蓮華が言葉を濁した。

「蓮華?」

【…平日でも智に会えるなら会いたいって思って】

思わぬ言葉に思考が停止する。

可愛すぎる。

【…だめ、かな?】

「何時にくる?ご飯作って待ってる」

【え?いいの?】

驚いた蓮華の声。俺だって料理はできるよ。

「もちろん。簡単なご飯でよければ作って待ってる」

【嬉しい!なんでも大丈夫!作ってくれるのが嬉しいし、なんでも美味しいし!】

蓮華の言葉に苦笑する。

俺と同じようなこと言ってる。

「わかった。じゃあ待ってるからね」

【うん!準備できたらすぐに帰るね!】

嬉しそうな蓮華に返事をして電話を切った。

さっきまでのモヤモヤはどこかに消えた。

「冷蔵庫、何があったっけ」

蓮華の作り置きも食べるけど、愛情いっぱいなご飯を作ろう。

そう思ってキッチンに向かった。


何があってもキミといると心が穏やかになるんだ。

とうとう智くんにも例の記者が来ました。

うざ…(口を塞ぐ)

でも蓮華さんで全部吹っ飛んじゃう。

可愛いなぁ←


そして投稿数(本編の話数ではなく、「と1/2」を含めた話数)が記念すべき100投稿です。

(気づいた作者は「ゔぉ!!」と変な声が出ました)

いつも読んでくださる皆様のおかげで続けられてます。

本当にありがとうございます!!

こんなつたない文章に読んでくださる方がいることに感謝です。

今後も飽きずに読んでくださると嬉しいです。

本当にありがとうございます!!!


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いいなど思った方は、ぜひブックマーク、評価をよろしくお願いします!

していただいたら作者のモチベーションもめちゃ上がって喜び狂い、発狂します( ´ ▽ ` )

感想もお待ちしております(^ ^)

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