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1.1.1シグルド・フォン・ヴェルデルフィア

俺は見慣れない天井を見て目を覚ました。異世界転移が成功したらしい。

「お目覚めになられましたか?ご主人様。」

メイド姿のお姉さん(黒髪ロングの美少女)が話しかけてきた。

VAOで見たことあるぞ。主人公の親友、シグルドのメイドアスハ・フォン・シュタットフェルトだ。シュタットフェルト公爵家の令嬢だが皇室に仕え、シグルドのお世話係をしているという設定だ。魔導騎士のエースパイロットでもある。

つまり俺はーー。

「ご主人様、洗面所でお顔を洗いませんか。」

「ああ、分かった。」

そこで鏡を見た。そこには十代のまだ幼さの残るイケメンの少年がいた。

シグルド・フォン・ヴェルデルフィア。

それが俺の名前だった。ヴェルデルフィア帝国第3皇子。魔王討伐によって勇者として名を馳せ、何十回もの戦争で勝ち続け英雄となるが第1次オリーヴ戦争で戦死するという設定だ。あと、主人公の親友でライバルでもある。いきなり死亡フラグがあるんだけど。

「質問なんだけど俺って何歳だっけ?」

「……はい?14歳になられますけど。」

14歳。第1次オリーヴ戦争があるのは10年後らしい。この10年で戦死するという死亡フラグを回避しなければならないらしい。タイムリープ能力でこれを回避できるだろうか。

ここで俺にはやらなければならないことができた。タイムリープ能力の実験である。

俺は目をつむりタイムリープと念じた。

「お目覚めになられましたか?ご主人様。」

目を開けると10分前と全く同じ言葉を一言一句間違わずに言うアスハの姿があった。念じたのは10分前にタイムリープだったので成功できたようだ。神様ありがとう。

服を着替え、俺は食堂に向かう。

そこにいたのはーー。

「おはようございます。お兄様。」

VAOで見たことあるぞ。

ユリシア・フォン・ヴェルデルフィア。

シグルドの異母兄弟で妹である。シグルドの勇者パーティに入り一緒に魔王を討伐するという設定だ。魔導騎士のエースパイロットでもある。あとロングポニテの美少女だ。

「ああ、おはよう、ユリシア。」

シグルドは4人兄弟で2人の兄がいるが今は第1次ヴェルデルフィア戦争に駆り出されている。2人の兄はとても聡明でシグルドは2人のことを本当に尊敬してる。また、父である皇帝も親征しており不在という設定である。そのため食事はシグルドとユリシアの2人だけである。広い部屋に2人だけというのは寂しいと感じた。


ここまで読んでくださってありがとうございます。

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