プロローグ
俺は夢を見ていた。
「やっはろー、神様だよ。」
美少年が俺の夢に出てきた。
「……神様?」
「うん。僕こそ神だ。」
な、なんか意味不明なこと言い始めたぞ。この美少年。
「クエスチョンマークだらけだと思うから説明するね。君には『ヴェルデルフィア・アドベンチャー・オンライン』通称VAOに似せて作られた世界の登場人物になってもらうよ。」
「VAO!?」
そうVAOは俺がやりこんでいるゲームだ。VRゲームなのだがとても面白くてハマっている作品だ。
「おお、食いつきがいいね。」
「つまりロボットに乗れるということか!?」
「そうだよ。」
「マジか。」
VAOは中世ヨーロッパ風の世界で魔導騎士という魔法で動くロボットに乗って戦う作品だ。
「よくある異世界転生じゃなくて異世界転移だから安心してね。死ななくても大丈夫だよ。トラック転生とか経験しなくて良かったね。君が寝ている間に接続するようにするよ。ただ異世界で死んだら二度と異世界にいけなくなるからそこだけは注意してね。」
「……なるほど。」
「それともう1つ。異世界転移の記念に1つだけチートスキルを与えよう。」
「チートスキル?」
「そう、チートスキル。何でもいいよ。未来を予知する能力とか瞬間移動とか絶対遵守の力とか何でもありだよ。」
「タイムリープ。タイムリープでお願いします。」
タイムリープが最強のスキルだと考えている俺は即座にそう答える。
「タイムリープかー。なかなか面白いスキルを選ぶね。いいよ。タイムリープが出来るように調整してあげる。じゃあ行ってらっしゃい。」
そうして俺は突然光に包まれた。あまりの眩しさに目を開けてられなかった。
俺、中村悠の冒険はここから始まるのである。
ここまで読んでくださってありがとうございます。なろうの投稿は2作目になります。よろしくお願いします。