第54話 稽古
第54話 稽古
僕は、ある程度のレベルアップをするまで王宮で過ごす事になった。いきなり討伐しろって言われても無理だしね。
この世界の、文化、思想…様々な事は学べたけど…
湊 「うわぁ」
? 「湊様、全然ダメですね」
湊 「ムエルが強すぎるんだよ」
この子はムエル。王宮で仕えるメイドさんでシメルさんのお姉さんらしい。
ムエル 「湊様、現在のレベルを教えて貰えませんか?」
湊 「えーっと、ステータスオープン?」
一条 湊
種族 人間
Lv 16
【役職】勇者
【体力】100/200
【魔力】100/100
【魔法】 表示
湊 「おっ、1個上がってる!」
ムエル 「本当に便利ですね、その魔法」
湊 「表示魔法のこと?」
湊 「ステータスオープンとか言わなくても良いらしいんだけど何か言わないとね…」
湊 「みんなは出ないから、水晶の魔道具で見るんだよね?」
ムエル 「はい、敵のステータスがある程度分かる魔法はありますが自分自身には出来ない人がほとんどです」
湊 「それにしても魔法がまだ表示だけかぁ」
ムエル 「熟練度が高い魔法が代表で表示されていますので他に魔法を覚えてる可能性もありますよ」
湊 「え?ほんとに?」
ムエル 「表示の魔法にいつもより多く魔力を使ってみてください」
湊 「う、うん?こうかな」
湊 「ステータスオープン!」
一条 湊
種族 人間
Lv 16
【役職】勇者
【体力】100/200
【魔力】100/100
【魔法】 表示
湊 「変わらないんだけど?」
ムエル 「…」
湊 「何か言ってよ!!」
ムエル 「それよりも、湊様。そろそろレベルも上がってきましたし実戦の方に行きましょうか」
湊 「実戦?」
次回へ続く。