第47話 和解
第47話 和解
インダス「お前!勇者の末裔だな!」
リバイス「?」
リバイス「俺はルアラス王国の筆頭騎士の1人、リバイスだ」
インダス「話し合いは無駄なようね!」
リバイス「話し合いをするつもりはないがな」
両者とも体から溢れ出る魔力がその強さを物語っていた。
ルーク「ちょっと待ってくれ!」
一触即発の所をルークが両者の間に入り止めようと試みる。
リバイス「何だ、ルークじゃないか、こんな所で何をしている?」
佐藤一同 (この人気づいてなかったのか…)
リア「リバイス様とルークさんの関係って…」
レイカ「あぁ、あいつは子供の時に筆頭騎士のライルに拾ってもらいそのまま騎士団が預かることになったんだがその時1番面倒を見てくれたのがライル含めの筆頭騎士たちなんだ。」
リア「それじゃあ、なぜルークさんは冒険者を?」
レイカ「毎回会う度に愚痴って言ってるが筆頭騎士たちが強すぎてここでは1番になれないって言って飛び出したらしいんだ」
レイカ「面白いだろ?」
リア「面白い、ですかね?」
リッド「ルークが絶対勝てないような存在なんだ…」
レイカ「まぁ騎士にも好かれてるルークが冒険者に行ったことで両関係が着々と良い関係になっているって話さ」
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リバイス「ほぉ、つまり魔法かけられていてそれでしょうがなくって、そんな言い訳通じるか!」
レイカ「それなんだが、インダスは自分の意思を持ってやったことなのか?」
インダス「それなんだけど、あんまし覚えてなくて…」
インダス「魔法の解析は終わったはずなのに歩き回るなんて、なんで僕はそんな事したんだろ」
レイカ「もしかしたら、」
リバイス「洗脳魔法か」
リア「でも洗脳魔法って」
リバイス「あぁ、そいつよりも上の魔力量が上ではないとかけることは出来ないはずだ」
ルーク「それってつまり、インダスを上回る魔力量の持ち主がいるってことですか…」
ルーク「そんな人って…」
ルークが佐藤の方を振り向く。
佐藤「いや?俺じゃないよ?知らないけど」
リッド「でもギンくんがかける必要は無いんじゃないかな?するんだったら最初から洗脳魔法かけてるはずだし」
ルーク「それもそうだ」
リバイス「そんなことより、貴方から物凄い魔力の質を感じます。」
リバイスが佐藤に向けそう発言した。
リバイス「魔力量…は抑えている…?いや封じている…?そしてこれは神力?」
リバイス「いや?これ以上の詮索はしませんし自己紹介する必要もありません。おそらく私が想像している方でしょう。」
リバイス「しかし名乗らないのであればそれ相応の態度もする必要はないと判断しますのでどうか無礼な態度を許してください。」
佐藤「分かった」
リア「そもそも神力って何なのですか?」
リバイス「…」
リバイス「それを説明するには…少しこの世界の話をしないとな…」
次回へ続く。