第30話 蒼龍
第30話 蒼龍
ギルドに帰ったギン一行はエフナの一言から会話が始まった。
エフナ「ギルド長を呼んでにゃ!」
しばらくしてギルド長がドタバタとやって来た。
ギルド長「こ、これはキングスライムか!」
ギルド長はエフナが置いた魔石とキングスライムの特殊ドロップアイテムの<叡智の雫>というアイテムをまじまじと見る。
ギン (叡智の雫ってなんだ)
リッド (キングスライムしか落とさないアイテムで飲めば思考速度が10倍になるものらしいよ)
ギルド長「何がともあれ無事で良かった。まさか大量にキングスライムが出現するなんて…何かの予兆かも知れんな。」
ギルド長「ところでこの魔石とアイテムはどうする?こっちで買い取りも出来るんだが」
ギルド長「そうだな…全部で150万リーンってとこでどうだ?」
ギン「150万…高っ」
エフナ「ギルド長にゃん、それは安いんじゃないかにゃ」
ギルド長「なんだと」
エフナ「250万リーンが妥当だにゃ」
ギルド長「それは無理だな」
と、エフナとギルド長の熾烈な交渉が始まり結果200万リーンで話が解決した。
ギルド長「これだからA級冒険者は…」
ギルド長がぼそぼそと嘆いている傍らでエフナはニコニコと上機嫌な顔をしていた。
ギン「すごいな…」
リア「流石A級冒険者…」
リッド「これでしばらくは金銭面で困ることは無さそうだね」
エフナ「お金も出来たことにゃし、どっか食べに行くにゃ!」
ギン「そうだな、どっかいいとこ…」
そう言いかけた時大きな魔力をどこからか感じる…
ギルド内に居た冒険者たちもその異様な魔力を感じとっていた。
ギン「この魔力は?」
リッド「アイツが来た!」
ギン「アイツって?」
リア「ギン様外に出ましょう」
エフナ「段々と近づいてくるにゃ!」
ギルド長「な、なんだこれは、皆んな安全な所に避難するんだ!」
急いでギンたちはギルドの外に出る。
ギン「空か!」
バタバタと大きな翼が空気を掻き回す音が近づいてくる。
リア「青い…龍…?」
次回に続く…




