第22話 宿屋
第22話 宿屋
佐藤「ここが…その宿屋か。」
リア「なんというか…」
リッド「ボロいね」
佐藤 (めちゃくちゃストレートだな)
リア「と、とりあえず中に入りましょう」
古びたドアを開けゆっくりと宿に入る。
?「お、お客さんかい?」
ドアを開けた瞬間堂々と立っていたのは大柄の大人の女人だった。
マリア「私の名前は、マリア!ここの宿屋の女主人さ!」
マリア「そして、あの子が…」
マリアが視線を向ける方向には10代前半くらいだろうか、可愛らしい女の子が壁を盾にして覗いている。
マリア「あの子はソフィア!少し人見知りだけど私とあの子でこの宿屋を回してるんだ!」
マリア「ソフィア!ちゃんと挨拶しな!」
ソフィア「あの、えっと…ソフィアって言います!お願いします…。」
そう言うとソフィアは走って宿の奥へ走っていった。
リッド「ギンさん、惚れちゃダメだよ」
リア「ギン様と言えど犯罪者さんになりますよ?」
佐藤「連れ去ろうとしてないわ!」
マリア「おや?珍しいわね、ワイバーンの子供をペットにするなんて」
リッド (だからワイバーンじゃないって…)
リッドが嫌そうな顔をしているのを横目に鼻で笑っといた。
リッド (ギンくん…?)
マリア「ところでお二人さんは同じ部屋でいいのない?」
佐藤「いや2部屋でお願いします!」
リア「私は別に同じ部屋でもいいんですけどね」
何言ってんだこの子はと思いつつ話を進める。
マリア「何日泊まるつもりだい?」
佐藤「とりあえず5日泊まるつもりで…」
マリア「分かったわ、冒険者2人とペット1匹の5日で朝晩の2食合わせて1万5000リーンで!」
リア「よく冒険者って分かりましたね」
マリア「こんなボロ宿紹介するなんて冒険者ギルドしかないからね!はっはっはっ」
そして渡されたカギを持ってそれぞれの部屋に行った。
佐藤「割と中は普通なんだな」
宿屋の外見とは裏腹に内装は大分綺麗だった。きちんと掃除をしている証拠なのだろうか。
リッド 「ちなみに浴場もあって料理も美味しいらしいよ」
佐藤 「なんだリッドか」
リッド「なんだって失礼だな!」
リッド「今日はこれからどうするの?」
佐藤「そうだな、とりあえず宿屋は確保出来たしまだ夜まで時間があるから外に出かけるか」
佐藤「リアに伝えといてくれ」
リッド「分かった!」
次回に続く…




