2話
やっとこさ2話目
「……んん……うっ……」
身体中が痛い……
一体どのくらい倒れていたのだろう……
時計を見ると2時ちょうどだった。
身体を起こそうとして、身体全体に違和感を覚える。
「おい!目を覚ましたか!」
誰だ?聞き覚えのない声だ。
声を掛けられた方へ目を向けると真っ黒の軍服を着たオッサンがいた。
……誰だ?
「大丈夫か?どこか痛いところはあるか?」
「身体中が痛い……オッサン誰?」
「俺か?俺は特殊災害対策部実動部隊隊長の玄野だ。年齢的にギリおっさんでは無い」
「自衛隊?なんでそんな人が……」
「自衛隊とはちょっと違うがな。
なんでって昼頃にあった異常を覚えてないのか?」
昼のことを思い出す
「異常……あぁ、赤い雪か」
「その事だ。そしてその3時間後に全国各地で身体異常による救急要請が一斉に来た。
その中でも1番異常だった君のところに来たという訳だ」
「1番が……俺?」
「あぁ、そうだ。
詳しくはそっちの医療部隊の人に聞いてくれ」
そう言って玄野さんは反対側を指差した
反対側を見てみると白衣を着た女性とナースの人が2人いた。
「特殊災害対策部医療部隊の白石で、後ろの2人は新谷と古田だ。
聞きたいことがあるんだが、君は男だよな?」
クールビューティーな女医さんがおかしなことを聞いてきた。
「は?いや、男ですけど…」
「ふむ、性同一とかそういう障害持ちでも無くて?」
「どこをどう見ても男でしょう」
「ふ…む。いやだな、取り敢えず自分の身体を触ってみたらなんでこんなことを聞いているのかわかるだろう」
身体?この痛みとなんか関係あるのか?
言われた通りに触る
むにゅっ
「むにゅっ?」
なんか柔らかい感触がある。触り心地が良かったのでもっと触る
むにゅむにゅっ
めちゃめちゃやらかい
「まさか……いやそんなはずはないだろう……
もしかして俺、デブになった?」
「ふっ、そう思うなら下も触ってみろ」
下?腰回りってことか?股間か?
取り敢えず触る
サワサワ
ん?
あれ?冗談だろ?
俺の自慢の息子は?
棒1本、タマ1個すら無いんだけど?
「え?あれ?息子が家出した?
おーい、どこいったー?」
「落ち着け。仮に家出だとしても呼んだところで戻って来るわけないだろう。
もう分かっただろう?元が男だというのなら、君は女になったのだ。
喜べ、ついに人類の長年の夢が叶ったのだからな。しかも美少女だぞ」
「ははっ…意識のない間にちょん切ったとかは?」
激痛の正体を知り乾いた笑いが漏れる。
「安心しろ。そこもちゃんと見たが完全におんなのものだった」
安心できるか!どう安心しろってんだ!
って、見た?
知らないうちに息子、いや娘を?
俺もまだ見たことないのに?
そのシーンを想像したら新たな扉が開きかけるレベルで恥ずかしかった
「最悪だ…恥ずか死ぬ」
なんて悶えてたら玄野さんに声をかけられた
「話は終わったか?まだまだ聞きたいことがあるけど続きは移動しながらにするから。
新谷と古田は補助についてくれ」
「「了解です」」
「移動ってどこへ?」
ナースの2人に起こしてもらい、そう聞くと玄野さんはニヤリとした顔で場所を告げた
「俺らのホーム、特殊災害対策本部だよ」
そう言って玄野さんは付いて来るようにと顎を抉った。
書くたび毎回思うけど、サブタイトルとか人名とか、名前考えるの本当めんどくさい。
名前メーカー様様ですわ