その7"初の依頼"
申し訳ありませんが
今回も少し変更があります
眷獣とのテレパシー会話の部分を()から{}に
変更しました
3月10日修正しました
俺は、朝早くからカサブランカ王に呼び出された
「今回の事、改めて感謝するユーリカの命だけでなく
メリーの呪いを解いてくれた本当にありがとう」
「私からも感謝しますカガミさん、
あなたがいなければ、
私は目覚めていなかったかもしれません」
俺は、カサブランカ王とメリー王妃に感謝された
(いや、別にたいしたことは·····したか)
「いえいえそれより、
あれからメリー王妃のお体は大丈夫ですか?」
「ああ、カガミ殿の眷獣の回復魔法のお陰で大丈夫だ」
「それは、良かったです」
「話が変わるが、1ついいかね?」
「なんでしょう?」
「それがだな、誰がメリーを助けたか
国民が知りたがっているんだ」
「それがどうかしましたか?」
「国民が君の事を知りたがっている、
と言うことだ」
「なるほど」
(俺の事が公になるわけか
それは、なるべく避けるべきか?)
「そこで、君の事を公にすると共に爵位を与えたい」
「なるほど、わかりました
ですが少しお時間をいただいてよろしいですか?
返事は、夕食の時にしますので」
「わかった、では夕食の時に」
カサブランカ王の話が終わると
ひとまず自分の部屋に向かった
「俺の事が公になり爵位の授与か、
月影、シリウスどう思う?」
わからない俺は、月影とシリウスに聞いてみた
「良いと思いますよ
それに、爵位を持てば色々と優遇されるらしいです」
「なるほど、名前が知られるのは良いとして
スキルとレベルが知られるのは困るよね」
「そうですね
レベルが100で新しいスキルを持っていますから
周りから色々と聞かれるかもしれません」
「だよね、それじゃあスキルとレベルは伏せるか」
「その方が、良いかと」
「さて、考えがまとまったし魔法の練習でもするか」
考えがまとまった所でずっと気になっていた
魔法を練習する事にした
「でも、どうやって練習しようかな?」
「主、ギルドで何か依頼を受ければよいのでは?」
「そうか、その手があったか
ありがとう月影」
早速、ギルドに向かった
「う~む、どの依頼が良いのかな?」
今の個人証の色は白
つまり、駆け出しの冒険者ということ
それに今の俺だと
ランク白の依頼しか受けられない
「1番良いのは討伐系の依頼なんだけど
どれも変わらないし、これにするか」
依頼内容
南の森に住むストーンゴーレム6体の討伐
ランク
白
報酬
上銅貨7枚
依頼書を受付の人に提出し南の森に向かう
(そういえば、この世界のお金の両替とか
どうなってんだろう?)
{月影、この国のお金はどんな感じなの?}
{硬貨は全ての国が同じで
下から、下銅貨、銅貨、上銅貨、銀貨、
上銀貨、金貨、上金貨です
その硬貨が10枚で
1つ上の硬貨1枚と等価になります}
(つまり、下銅貨が10枚で
銅貨1枚と等価になるのか
あっちの世界だと
下銅貨が1円
銅貨が10円
上銅貨が100円
銀貨が1000円
上銀貨が10000円
金貨が100000円
上金貨が1000000円みたいなもんか)
王都クエンツェルの門を抜け森を目指す
「どんな魔法が載っているか見てみるか」
クリティカからもらった本を開く
(へー、いろんな魔法が載ってるな)
そこには、多くの魔法名と効果が載っていた
その中で他のより気になったのは
無属性魔法の[転移門]ゲートと
影属性魔法の
[空間切断]ディメンションカットだった
「ついたら試してみるか」
「ここかな?」
目的地の南の森に着いた
しかし、討伐対象である
ストーンゴーレムは見当たらなかった
「こういう事のための魔法だよね」
(確か、唱えたときに
探知対象を思い浮かべるんだっけ?)
先ほど本を開いた時に見た魔法を唱えた
(ストーンゴーレム)
「[探知]ディテクション·······!」
本には、魔力の質で
探知範囲が変わると書いてあったが
(ヤバい、世界中のストーンゴーレムが
この魔法に引っ掛かってしまった
俺が思うのもあれだけど、さすがチート)
(しかし、どうしよう
だぶん魔力の質や量は感覚で調整出来ると思うけど
俺はまだ未熟だからその調整ができない
まぁ、この先にいるみたいだし今の所は良いか)
森に入り、先に進む
「あれか?」
そこには、俺の思うストーンゴーレムに
限りなく近いモンスターがいた
「岩のような皮膚に大きい体
絶対あれが、ストーンゴーレムだろう
さて、魔法の実験台になってもらうよ」
{月影、シリウス手を出さないでね}
{わかりました}
{心得ております}
俺はストーンゴーレムの前に立つ
そして、ストーンゴーレムがこちらに気づく
「数は10体か」
ストーンゴーレムはゆっくりと近づいてきて
腕を降り下ろす
「おっと」
腕をかわし
早速気になっていた魔法を唱えた
「[空間切断]ディメンションカット!」
唱えた瞬間
音もなく周りのストーンゴーレムと木を切断した
切断されたストーンゴーレムと木が地面に落ちる
「やり過ぎたかな?」
「はい、やり過ぎです」
そう言ってきたのは月影だった
「そっか、月影は影属性の王だから
この魔法を知っているのか」
「そうです、その影属性の王からしても
これは、やり過ぎです
[空間切断]ディメンションカットは
そんなに範囲が広くない魔法ですが
ここまで辺りを切断してしまうとは、」
「そっか、ちなみに
[空間切断]ディメンションカットは
どんな魔法なの?」
「空間を切断する魔法で、上位魔法です
空間ごと切断するので基本的に防げません」
「なるほど、魔法の調整も必要になったわけか」
どうやって調整をするかを考えながら
ギルドに報告しに行く
「ストーンゴーレム6体の討伐を確認しました
こちらは、報酬の上銅貨7枚です
これにて依頼完了です」
「初めての依頼だったけどそこまで難しくないな」
ギルドでの報告が終わり、王城に向かった
今回も読んで頂きありがとうございます
カサブランカ王のお話し
カガミ君は、どんな選択をするのでしょうか?