その4"魔法"
3月2日、加筆しました
3月10日修正しました
ギルドで色々教えてもらった次の日
俺は、まず魔法について考える事にした
「魔法なぁ、あっちの世界じゃただの空想だったのに
とりあえず、魔法の本でも探すか」
カサブランカ王に許可をとり
王城の図書館にいってみた
(やっぱり王城はすごいな扉からして他と違う)
扉を開けて中に入る
そこには、言葉に出来ないほどの本があった
「この中から探すの?」
一番近くにある本を手に取る
その内容は魔法とは程遠い
ここで、ふと思った
(あれ?何でこの文字が理解できてるの?
この文字は俺の知っている文字じゃない)
本は、まったく知らない文字で書かれていた
しかし、ちゃんと理解できている
(また疑問が増えてしまった
まだこの世界の常識を知ってもないのに
次から次えとまったく困ったもんだ)
俺が、考え込んでいると
誰かが話しかけてきた
「あなた、何をしてるの?」
「えっ?誰?」
周りを見てみも誰もいない
「こっちよ、で、何をしているの?」
そこには、
黄緑色で長い髪の毛の女の子がいた
「子供?迷子か、出口はあっちだよ」
「いきなり失礼ね、
これでもあなたよりずっと歳上よ」
疑いの眼差しで見る
「なに?その目は
私は、妖精族のクリティカ
だからあなたより歳上、わかった?」
(なるほど、この世界には
人間以外の種族もいるのか)
「わかったよ、
俺はここには本を探しに来た、君は?」
「私はこの図書館の管理をしているの
あなたの名前は?」
「俺は、鑑聖人」
「カガミ?
なるほどね、あなたが噂のカガミなのね」
「噂?なんの?」
「知らないの?
だってあなた、レベルが100で
未知のスキルを持っているでしょう?」
(確かに、それは噂になるな)
「本を探しに来たらしいけど
なんの本を探しに来たの?」
「魔法が載っている本を探しに来た」
「魔法?あなた、使えるの?」
「使えない事があるのか?」
「あなた、知らないの?常識よ?」
耳が痛い、けどしょうがない
知らないものは、知らない
「ああ知らない、だから調べに来た」
「仕方ないわね、暇潰しに教えてあげる」
「それはまぁ、助かる」
「まず、魔法は
火、水、雷、地、風、影、光、無
この8属性にわけられるの
で、各属性の魔法を使うには
各属性の適性が必要なの
適性がない属性の魔法は使えないのよ
基本的に魔法が使える人は少なくないけど。
その人の、魔力の量や魔力の質によって
魔法の威力だったり効果が左右されるの
だいたい、こんなもんね」
「ありがとう、助かったよ」
「あなたの·····いや、いいわ言わなくて
どうせ、知らないでしょ」
「なにが?適性のことか?確かに知らないけど、」
「調べる方法とかないの?」
「一番簡単な方法は、
実際に魔法を使ってみることね」
とゆうことで騎士団の訓練場所に向かった
「最初は、簡単な[風弾]エアバレットを使ってみれば?」
「魔法は、どうやって使うの?」
「魔力が流れるイメージをして
魔法名を唱えるだけよ」
クリティカの言うように
魔力の流れるイメージをして唱えた
「[風弾]エアバレット」
俺の手から放たれたエアバレットは
近くの岩に当たり、その岩を粉々にした
「おぉ、できた」
クリティカを見ると、とても驚いていた
「なんでそんなに驚いているの?」
「[風弾]エアバレットはね、
基本的に人が気絶する程度の威力しかでないのよ
あそこまで岩を破壊するなんて
さすがレベル100ね」
この後も、簡単な魔法を使ってみたが
どれも規格外の威力だった
「まったく、あなた何者?
威力が桁違いなのはわかったけど
全属性使えるのは、おかしいわよ?」
「なんでだ?魔法が使えるのは
珍しい事じゃないんだろう?」
「確かにそうだけど
3、4属性使えれば珍しい方よ
私は、火、水、雷、影、無の5属性だけど」
(だとしたら、スキルといい魔法適性といい
完全に俺は、チート····か)
「とりあえず、今日はここまでね
また知りたいことがあったら
図書館に来るといいわ」
「今日はありがとうクリティカ助かったよ」
「そうやって感謝されるのも悪い気分じゃないわね」
俺は、クリティカとわかれ
自分の部屋に向かう
とりあえず、今の状況をまとめる
(俺は、未知のスキルを持っていて
全ての属性魔法が使えると、これは、良いのか?)
色々考えているとポールさんが来て
食事の用意ができたと教えてくれて
いつもどうりの、大広間に向かった
そこには、
カサブランカ王、ユーリカ王女
そして、クリティカがいた
席に座るとカサブランカ王が言ってきた
「クリティカに君は、全ての属性魔法が
使えると聞いたのだが、本当か?」
「ええ、まあ」
「そこで、お願いがある」
「何ですか?」
「私の妻、メリーの病を治してほしい」
「どのような、病ですか?」
「理由がわからないが、昏睡状態なのだ
ユーリカが、セクステット帝国に
行っていたのも、どうにか治せる
魔術師がいないか探していたのだ
頼む、カガミ殿の力で
どうにかならんか?」
「私からもお願いします、カガミさん
お母様を助けてください」
カサブランカ王とユーリカ王女が
頭を下げてお願いする
「頭を上げてください
私にできることならなんでもしましょう
ですが、まだ回復魔法の知識が無いので
少し、待ってもらっていいですか?」
「わかった、よろしく頼む」
食事が終わった後
早速クリティカと図書館に向かった
「クリティカ、治せることは可能か?」
「説明したけど
魔法は、魔力の質で威力や効果で変わるでしょ?
回復魔法の場合、回復の効力が変わるの
あなたの魔力の質は、計り知れないから
たぶん、大丈夫よ」
(魔力の質が高ければ
ただの[風弾]エアバレットも岩を粉々にするのか)
「回復魔法はどんなのがあるの?」
「基本的なのは、[回復]ヒールだけど
状態異常の回復には[状態回復]リカバリーね
1つ疑問があって
メリー様が、本当に病なのかについてよ」
「なんでだ?」
「メリー様は、数週間前に突然倒れて
その日から昏睡状態なんだけど
メリー様は健康で突然倒れる理由が無いの、
だから、呪いとか
何かにとりつかれている可能性も
あると思っているの」
「呪いの場合治せるのか?」
「私は、使えないから
なんとも言えないけど
魔法書に載ってたはずよ
手分けして探しましょう」
「それじゃぁ、始めますか」
2人の考えがまとまった所で作業を始めた
今回も読んで頂きありがとうございました
魔法を知ったカガミ君は、
いったいどうするのか?
次回も魔法関連だと思います