その3"新たな知識"
3月10日修正しました
朝になり俺は、扉を叩く音で目が覚めた
「カガミ様、大丈夫でしょうか?」
これは、ポールさんの声だ
「大丈夫ですよ」
そう返事したらポールさんが入ってきた
「ゆっくり出来たでしょうか?
食事の用意が出来ましたのでお呼びに来ました」
(もうそんな時間か
そういえば、昨日から何も食べてないから
お腹がすいた)
「わかりました、今すぐ行きます」
ポールさんのあとに続いて
大広間に入る
そこには、カサブランカ王とユーリカ王女がいた
俺に、気づいた2人が挨拶をしてくれた
「おはよう、カガミ殿」
「おはようございますカガミさん」
「カサブランカ王、ユーリカ王女
おはようございます」
朝の挨拶を済ませ、席に座る
メイドさんが運んできた料理は
とても美味しそうで、見た目も最高だ
(みた感じ鶏肉のステーキとサラダ、パンあと、水)
ナイフとフォークを使って早速口に運ぶ
「おぉ旨い」
見た目どうり、鶏肉だった
2日ぶりの食事だからか、この世のものとは
思えないほど旨かった。
(やっぱり慣れないな
こんな大広間での食事に、この環境)
「どうかしたか?カガミ殿」
カサブランカ王に心配そうな眼差しで聞かれた
「いえ、少しなれていないだけですので」
カサブランカ王は安心したように笑った
その後も、何気ない会話が続いた
食事の後、個人証の手続きをするため
ポールさんと、城下町に向かった
「こちらです」
ポールさんが案内してくれたのは
町の真ん中らへんの建物だった
(個人証を作るってことは、市役所みたいなところか)
ポールさんに続いて、中に入る
すると、奥の方から人が来た
みた感じ、年は70を越していそうで
この施設のお偉いさんみたいだった
「ポール殿、今日はどのようなご用件で?」
「お久しぶりです、ガルト侯爵
今日はこの方の個人証の手続きに。」
ポールさんが説明する
「そうですか、ではこちらに」
俺は、ポールさんに聞いてみた
「あの方は、どなたですか?」
「あの方は、ガルト.イスル侯爵です
この町のギルドの長です」
(やっぱりこの施設の長だったか
それにしても、ギルドはどんな施設なんだ?)
周りを見てみると
剣や槍など、武器を携えた人たちがいた
(冒険者か?だとするとここは冒険者ギルドなのか?)
部屋につき
ガルト侯爵の簡単な説明を受ける
「ここは、ギルドと言って様々な依頼を受け
それを更に冒険者や旅人に依頼する
要は、仕事の仲介役です」
「そして、個人証はギルドで依頼を
受けるときや他の町のに入るのに
必要で、その内容は
その人のレベル·スキル·称号·経歴などです」
ここで疑問に思った事をいくつか質問してみた
「その、レベルやスキルとは何ですか?」
するとこう帰ってきた
「簡単に言うと
レベルは、その人の強さを表します
もっと詳しく言うと
その人の、身体能力、魔力の量、魔力の質
それらの数値の平均値です
スキルは、その人の所持している
スキルを表します
称号や経歴は
その人が、爵位を持っているかどうかや
犯罪をおかしていないかどうかを表します」
(わかりやすい説明だな
レベルや称号、経歴はよくわかったが
やっぱりスキルとゆうのがわからない
ガルトさんの説明がこれだけなら
この世界の常識何だろうな
俺は、この世界の常識を知らなすぎる)
「説明は以上です」
そんなこんなで説明が終わった。
「ではこちらに」
再び、ガルトさんの案内で
奥の部屋に向かった
そこには、魔方陣らしき刻印が入った石があった
「何ですか?これ」と、質問すると
これは、認証石と言うらしい
ガルトさんの指示で認証石の上に手を置いた。
すると、魔方陣が輝きだした
(たぶん何らかの魔法で調べているのだろう)
「終わりました
手を離して大丈夫ですよ」
俺は、認証石から手を離す
「結果が出ました······これは、」
ガルトさんが驚いている
「どうかしましたか?」
俺が心配になって聞いてみた
「カガミさん、あなたは何者ですか?」
唐突な質問で少し黙ってしまった
「なにかあったんですか?」
「これを見てください」
ガルトさんが一枚の紙を見せてきた
「これは、」
ポールさんも驚いている
紙にはこう書かれていた
カガミ.セイト(18)
レベル·100
スキル·神の才能
·習得+10
·フォースアイ
·堕落+8
称号·なし
経歴·なし
「これがなにか?」
驚いている理由がわからない
ガルトさんが慌てて説明する
「だって、レベルが100ですよ
私が知る限りだと最高は64です
それに、スキルだって
神の才能とフォースアイなんて
知りませんし
+値も最高が5だったはずです」
「私も、サードアイは知ってますが
フォースアイは、知りませんでした」
普段冷静なポールさんまで驚いている
俺は、ここで知った
俺が、規格外の強さを持っていることに
「すいません少しいいですか?
スキルは、どうやって使うのですか?」
驚く2人を無視して聞いた
「スキルは、主に2つに別れます
常時発動しているものと
そのスキルを
思い浮かべることで発動するものです
カガミさんの場合
神の才能と習得、堕落は常時発動型で
フォースアイは思い浮かべる感じだと思います」
俺の問いかけでようやく落ち着いた。
(常時発動型と思い浮かべる、か
じゃぁ試しにフォースアイを使ってみるか)
俺は、心の中で(フォースアイ発動)と唱えた
すると、2人のレベルやスキルなど、
個人証の内容がわかった
それに、2人の心の状態もわかった
まだ少し驚いている
(人の心を読めるスキルか···これは使える!)
数分後、先程の紙をカードにしてくれた
これも魔法だろう
「どうします?
ついでにギルドの登録も済ませますか?」
(ギルドか、暇潰しにはちょうど良いかも)
カードを差しだしお願いする
「それでは、ギルドでの依頼について説明します、
基本的に依頼する内容は
モンスターの討伐から薬草の採取まで色々あります
依頼の内容や制限は依頼書に書いてあります」
「制限ですか?」
「はい、各依頼には
受ける事ができるランクが存在します
ランクは色で別れていて、
下から白、青、赤、銀、金、黒
この6段階です
依頼書に書いてある
ランク以上じゃないと受ける事が出来ません
後は、依頼者によります
例を挙げれば、剣術の指導で
剣術のスキル持ちのみ、などです」
「なるほど、わかりました
今日はありがとうございました」
(さて、新しい知識を得たことだし
早速、色々と試してみるか
それにしても、こんなワクワクは久しぶりだなぁ)
礼をして、ポールさんと2人でギルドをあとにした。
今回も読んで頂きありがとうございます
今回でカガミ君のスキルが明らかになりましたね
次回も、カガミ君の未知に迫る予定です