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ニートの異世界交響曲  作者: 田上武人
第2章 旅の準備
14/27

その14"思考"

「すごい数の人だな」

やはり王都の中心部は多くの人で溢れかえっていた。

長年ニートのような生活をしていた俺からすると

人が多いのはとても苦手、

しかし少しずつなれていくしかない。



「所で2人は何を買いにきたの?」

「特に決めてないわ

 けど、長旅になりそうでしょ?

 だったら色々あった方が良いわ」

そう言って最初に入ったのは洋服屋だった

2人共、様々な服を見ているが

前もって動きやすい服を選んでと言っておいたので

ドレスなどは見ていなかった

(2人共結構考えてるけど俺には違いがわからない

服装をちゃんと考えたことなんてないからな)

「セイトさん!」

着替え終わったみたいで試着室から

ユーリカの声がしてきた

「良いよ」

俺が合図するとカーテンが同時に開いた

「どうですか?」「似合ってる?」

2人共落ち着いた感じの服でとても似合っている

「2人共、とても似合っているよ」

「そうですか?ありがとうございます」

他にも選んでいたようで

ちょっとしたファッションショーになっていた

まぁ、全部似合っていたけど



会計を済ませて店を出た

(やっぱり荷物持ちは、男の宿命か

しかし、魔法があればそれも楽になる

魔法は本当に便利だな)

「[収納]ストレージ」

手元に魔方陣を出し荷物を入れる

[収納]ストレージは無属性魔法の1つで

生き物以外なら大体の物は入る

そして任意で取り出せる

魔力量で許容量が変化する、と本に書いてあった

それなら心配することはない

魔力量で変わるなら俺の場合この世界で

トップクラスの許容量があるに違いない

先日、本を読んでいて知ったが

魔力量や魔力の質なら俺と同等以上の人がいたり

他にも、剣や武術といった魔法以外のもので

伝説とされている人もいた

そのため、「俺が1番強い」とは言えない

俺は、目立ったりめんどくさい事に

巻き込まれるのを嫌う性格なので

言えたとしても言わないが、

今回、密かに旅をするのも目立つ可能性があるから。

「で?武器屋には寄るの?」

「どうしようかな、あっ良いことを思いついた」

「何を思いついたんですか?」

「騎士団の練習を見に行けば

 何かヒントになるかな、と」

「良い考えだと思うけど

 見に行って何かわかることでもあるの?」

「俺のスキルの1つ"習得"は

 そのまんまの意味で、他のスキルが

 早く習得できるらしいからね

 +値が10もあればすぐわかるさ」

「なるほど、良い考えですね

 さすがセイトさんです」

武器屋は行かないことになったが

この後も買い物は続いた

そして荷物は全て俺が持った

[収納]ストレージがなかったら

倒れていたかもしれない

魔法があって良かったと心から思った



その日の夜

色々と考えをまとめていた

月影、シリウス、メビウスの3人は

ユーリカとクリティカの側にいるので今は1人

考えていたのは自分自身のスキルについて

今現在のスキルは"フォースアイ(第四の目)"と"習得+10","堕落+7"

そして、"神の才能"

「あれ?"堕落"が+8から+7になってる

 やっぱり外に出たり行動をすることで

 +値が下がってくのか?」

本で確認した所、"堕落"と言うスキルは

全体的にステータスを

下げてしまうスキルとわかった

そして、日常的に過ごしていれば

そのうち無くなるらしい

つまり、普通にしていれば

"堕落"になることは無いと言うこと

こっちの世界に来るまでの生活を考えれば

"堕落+8"も納得できる。

+値が下がったことで

レベルが100から107になっていた

「+値が1つ下がっただけで

 レベルが7も上がったと言うことは

 今の力は全てではないのか

 これ以上レベルが上がると

 より注目を浴びそうで嫌なんだが」 

と、ため息をつく

しかし肝心なのはそこではない

"神の才能"と"フォースアイ(第四の目)"だ

"フォースアイ(第四の目)"は何となくだが

どんなスキルかはわかっている

が、"神の才能"については見当もつかない

今までもそれらしい効果は出ていないし

どの本を読んでも、

それらしいスキルは載ってなかった

しかし1つだけなんとなくわかっている事がある

それは、俺のスキルが

以前の俺を反映しているかもしれない事

"堕落"は、なにもせず

怠惰な生活をしているとなってしまう

つまり以前の生活を、

"習得"の効果はスキルが早く習得できる

これは、俺の癖みたいなもので

興味を持ったものだったり

覚えておこうと思ったものは

忘れることがない事だと思った、

"フォースアイ(第四の目)"相手の心をよんだり

相手のスキルやレベルがわかる

これも、癖で

人を見ると表情とかで何を思っているのか?

とかつい考えてしまう事だと思った。

"堕落"、"習得"、"フォースアイ(第四の目)"

この3つのスキルのは思い当たる所があるのだが

"神の才能"このスキルに関しては

まったくわからない

以前の俺を反映しているのなら

何かしら思い当たると思ったけど

まったく思い当たらなかった

まず、以前の俺を反映しているのかどうかすら

わからないが

スキル名的にはチート能力と思っている、

だとすると、俺の能力自体

このスキルの効果なのかもしれない



スキルには主に2種類あって

簡単に言うと

自分が習得できるか、できないか

例えば、"剣術"や"槍術"なんかは

練習を重ねることで習得できるが

俺の"フォースアイ(第四の目)"と"神の才能"は

習得することができない、

こういった習得できないスキルは先天的で

生まれたときには持っているらしい

例外はあるみたいだけど。

"フォースアイ(第四の目)"、"神の才能"

このスキルは、前例がないため

先天的なものだと周りには思われている

とりあえず、急ぐ必要はないから

ゆっくりとやっていこう

「はー」

色々考えていると少しずつ眠くなってきた

この世界に来るまでなら

2日寝ないなんてことは、いつもの事だったけど

この世界に来てから、

ストレスがなくなったように良く眠れる

俺はベットに横になり、目を閉じた

今回も読んで頂きありがとうございます

次回からも旅の出発に向けて

色々とやっていこうかと思っております

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