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ニートの異世界交響曲  作者: 田上武人
第2章 旅の準備
13/27

その13"準備"

「さてと、やるか

 地属性の魔法を司りし者よ

 我の問い掛けに答え姿を表せ、[召喚]コール」

俺は、四天国カルテットに行くための準備をしている

その第一段階として、守りを固めようとしている

守りと言っても

ユーリカとクリティカの護衛のようなものだが

そして今、護衛として地帝を召喚しようとしている

俺が[召喚]コールを唱え魔方陣が浮き出ると

「地帝と会うのは何千年ぶりでしょうか」

と、月影が話しているのが聞こえた

(召喚できるのが前提で言ってるよね

まぁ、そこを気にしても

前にクリティカに言われたみたい

「主ならできますよ」、とか言われそうだな)

そう思っていると魔方陣から声がしてきた

「私を呼び出したのはあなたですか?

 まったく驚きましたよ

 この地帝を呼び出せるなんて」

月影とシリウスの時と同じで

今度は茶色い霧が現れた

「あなたは、私との契約を············」

地帝は何かを見つけたように黙ってしまった

「やぁ、地帝」「お久しぶりですね」

どうやら、月影とシリウスを見つけたからのようだ

(鳥の姿なのによくわかるな

気配でわかるのかな?)

「光帝、影帝ここで何をしている?」

地帝は、不思議そうに言った

「私たちは、このカガミ.セイト様の眷獣だ

 そして、私たちには月影、シリウスと

 名がある、今後はそう呼んでくれ」

月影がそう言うと、地帝は人の姿になって

膝をついて言った

「カガミ様、あなたの実力はわかりました契約を」

「えっ?なんで?」

契約してくれるのは嬉しいけど

月影やシリウスの時のように、

魔力量とか調べなくて契約を決めるなんて驚いた

「何か?」

驚いた俺を見て地帝は首を傾げる

「なんで?なにもしないのに実力がわかるの?」

「理由は簡単です、

 属性の王を眷獣にしていれば

 実力があるのはわかります」

「なるほど」

納得した所で、契約をする

月影、シリウスと契約したときと同じように

血を吸っている

(2回目だけど、慣れないな)

「主、名を」

「それは、もう決めてある

 今日から君は、メビウスだ」

「承知しました、以後メビウスと名乗りましょう」

「よろしく、メビウス」

とりあえず、地帝を眷獣にすることができた

「さてと、次は·······」

「セイトさん!」

再び魔方陣を出そうとしたとき

後ろからユーリカの声がした

「どうかした?」

「今、大丈夫ですか?」

「大丈夫だよ」

「このあと、みんなで買い物に行きませんか?」

(買い物か、2人との時間を大切にしないとな、それに行きたいところもあったし)

「良いよ、その前にお昼にしようか」



昼食を食べるため大広間に移動し

いつもどうり、ユーリカ、クリティカと昼食を食べる

「そうだ、2人に紹介しておこう」

「新しい属性の王を眷獣にしたとか?」

クリティカの予想が当たりすぎて少し黙ってしまった

「·······正解」

「クリティカさん、すごいですね」

ユーリカは感心してるけど、俺的にはなんか残念

「それで?、今回はどの属性なの?」

「地属性で、名前はメビウス」

「主、この方達は?」

名前を言った所でメビウスが聞いてきた

「俺の、婚約者でユーリカとクリティカ」

「なるほど、了解しました

 以後宜しくお願いします」

「はい、宜しくお願いしますね」

「宜しくね」

「ちなみに、どうして地帝なの?」

ここでクリティカが良い質問をしてきた

「それはね、月影とシリウスに聞いたら

 「性格が落ち着いているのは

 自分達を除いて地帝と風帝です。」

 て言っていたから」

「性格が問題なの?」

「一応、月影、シリウス、メビウスには

 ユーリカとクリティカの護衛を

 してもらおうとしてるからね

 落ち着きがある方が良いと思ったんだよ」



メビウスの紹介が終わったので

ちょっとした質問をしてみた

「やっぱり、旅と言ったら冒険、

 冒険と言ったら武器だと思うんだよね

 どうすればいいかな?」

「この後買い物に行くんでしょ?

 その時に武器屋によれば?」

クリティカらしい

とても簡潔でわかりやすい提案だ

(買うとしても、

どの種類の武器が使えるかとかわからないが)

「もしくは、作る。この2択ね」

「作る?俺が?」

「そうよ、どうせあなたならきっとできるわ」

(また、俺ならできるパターンか、

しかしそっちの方が面白そうだ)

「よし、とりあえず町に行こう」

武器を買うか、作るか、どちらにせよ

町に行ってなんかしら買わないといけないので

とりあえず町に行くことにした



町に着いた所で2人に聞いてみた

「あの、なんでこんなに近いの?」

今、ユーリカとクリティカが

俺の両手をそれぞれ繋いでいる

「夫婦になるのですから良いじゃないですか」

「そうよ、それとも嫌なの?」

「嫌じゃないけど、周りの視線が」

クリティカの返答はいつもどうりだけど

ユーリカは純粋な笑顔だから、絶対に断れない。

ユーリカを助けた事はすでに国中に知られている

けど、婚約したことはまだ数人しか知らない

つまり、国民から

馴れ馴れしくしてると思われるかもしれない

まぁ、そこまで気にする事じゃないけど

そうしていると奥から賑やかな声がしてきた

今回も読んで頂きありがとうございました

今回から第2章と言うことで

四天国カルテットに向けての準備が始まりました

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