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ニートの異世界交響曲  作者: 田上武人
第1章 始まりの国
12/27

その12"次の国"

最初に、投稿がとても送れてしまい申し訳ありません

次回からは、なるべく早く投稿します

ユーリカ、クリティカとの結婚を決めてから

数日がたった

その間にも色々な事があった

1番はカサブランカ王が

娘と妻を助けてくれたお礼として家をくれた

まぁ、ユーリカやクリティカと

住む事になるからだろう

それにポールさんも

ユーリカの執事と言うことで家に来ることになった

とても心強い

それにしても大きさが尋常じゃなかった

俺には、城と言われても納得するほど

貴族でも小さい方らしいが

今まで小さい部屋に住んでいた俺には

十分以上に大きかった

「使用人はどうしますか?」

とポールさんに言われたが

そこは大ベテランのポールさんに任せた

他にも、旅人ということで

金貨を10枚くれたつまり1000000円

最初は多すぎです

と言って受け取ろうとしなかったが

冒険者もやっているなら

いずれ必要になると言ってきたので

言葉に甘えて受け取った

それにしても結婚を決めた日

カサブランカ王が今すぐにでも

国民に公表しようしたのは驚いた

さすがにまだ早いと言ったが

愛娘が結婚する事に感動し興奮していたせいか

中々聞く耳を持たなかった

最終的には、メリー王妃と俺の2人で落ち着かせた

その時に「なぜだ?めでたいことなのだから

早く公表した方が良いではないか」と言われた

考えたあげく

まだルイスのような輩がいるかもしれない

それに今の自分では国民や他の貴族が納得しない

と言って公表するのは延期させた



そしてあれから4日が経った

最近の1日は、ほぼ同じで

日中はほとんどの時間を読書に費やしている

カサブランカ王に頼み家に図書館を作ってもらった

歴史や地理、魔法から絵本まで

多種多様の本を用意してもらった

長い間、狭い部屋にこもっていただけあって

読書と言う長時間座り続け

大きい動きのない作業も苦と感じる事はなかった

読書といっても

この世界の歴史や地理に関するものだ

この世界で暮らすのならどこにどんな国があって

どんな文化でどのような成り立ちなのか

知っておく必要がある。

それに、この前カサブランカ王がいっていた

四天国カルテットについても気になっていた

四天国カルテットは、かつて邪神を打ち倒した

勇者オリガミ.ユウトの出身国らしい

ただの勘だが、何か似たようなものを感じる

調べた所、四天国カルテットは

四天と言われる4人の王によって

統治されている国らしい

そして、四天の1人はオリガミ.ユウトの子孫らしい

(四天国カルテットに行くか?

それにしてもどうしようかな

カサブランカ王やみんなには

四天国カルテット出身と言ってしまった

このまま四天国カルテット出身と言い続けるか

それとも異世界から来ました、と言うか

でも、異世界から来たと言って信じるかな?)

普通に考えれば異世界と言うのは架空のもの

どう考えても信じる事はできない

それに俺も異世界なんて信じてなかった

しかし、突然現れ、チート級の能力を持っている

俺をただの一般人とは思わないだろうけど

さすがに異世界から来たと言ったら

色々とまずい事になるかもしれない

「セイト?いるの?」

色々と考えていたら扉の方からクリティカの声がした

呼びに来た理由はだいたいわかっている

「今行くよ」

そう返事をして、読んでいた本を閉じ

クリティカの所へ行った



「あなたって本当懲りないわね

 お昼の時間なのにまったく図書館から

 出てこないだもの

 なんであんなに長い時間本を読んでられるの?

 図書館の管理をしてた私でさえ

 あんなに長く読んでられないわよ」

やっぱりだ、本の読みすぎで

時間を忘れている事を怒っている

最近は本を読み始めると

4、5時間たっているのにも気づかない

「すいません、つい

 ん?今図書館の管理をしてたって言った?」

「ええ、結婚するのよ?

 家庭に入るのが当たり前じゃない」

クリティカは少し恥ずかしそうに言った

(まさか、そんな常識まであったとは

これがいわゆる寿退社?)



「やっと来ましたね、セイトさん」

ユーリカは笑顔で言ったが、なんか恐い

「本当にごめんね、ユーリカ、クリティカ

 明日からはちゃんとするから」

あの日からは、お互いの事を名前で読んでいる

最初は、ユーリカに王女を付けていたが

ユーリカが「王女は付けないでください」

と言ったので付けずに呼んでいる

クリティカは最初からそう呼んでいるので

呼び方は変わってないが

そして、俺の事は2人共"セイト"と呼んでいる

「昼食ができました」

ポールさんが料理と共に部屋に入って

今日はパンとシチューのようなもの

相変わらず美味しそう

早速、スプーンで口に運ぶ

やはり美味しい、料理担当のサルボさんの腕は確かだ

と言うか、ポールさんの人選が良いのか?

色々と会話しながら食事を進めていたが

ふと、思い出したので言ってみた

「そうだ、聞いて欲しい事があるんだけど」

「なに?」「何ですか?」

2人は、手を止めこちらを見た

「少ししたら、四天国カルテットに

 行こうと思うんだけど、どうする?」

「なんで、急に?」

クリティカが的確な質問をしてきた

「まぁ、色々と調べたい事があるんだ」

「私は、別に構いませんが」

「それもそうね、行きましょう」

2人共少し考えてあっさり承諾してくれたけど

2人の考えている事は出来ない

(きっと2人共俺の親に会おうとしてるな

しかし、当然そんな人はいない

て言うか実際俺も知りたいくらいだ)

「いつ出発しますか?」

ユーリカがわくわくしながら言った

(ごめん、ユーリカ俺の親には会えない)

「そうだな、とりあえず準備できてからかな」

四天国カルテットは、パストラル王国から見て

東の方向にある、

四天国カルテットとパストラル王国の間に

アリア王国がある

(パストラル王国とアリア王国は

仲が悪い訳ではないが、特別良い訳でもない

だとすれば、パストラル王国の王女が

来ていると知られれば、

めんどくさくなるかもしれない)

「あと、なるべく密かに行こう」

「ええ、わかってる」

さすがクリティカ、考えている事は同じか

こうして、四天国カルテットに向かう事になった

今回も読んで頂きありがとうございます

次回からは第2章で四天国カルテットに向かいます

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