その1"全ての始まり"
少し残酷な描写があります
俺はいつもどうりの生活を送っていた
朝起きてはパソコン
ご飯を食べてはパソコン
夜寝る前にはパソコンをしていた
ろくに学校にもいかず、部屋からも出ずに
ずっとパソコンとにらめっこの1日
それが、俺にとってのいつもどうりの生活。
要はニートなのだ。
いつもは、ゲームをしているが
時々、色々な事を調べたりしていた。
ニートにとって1日はとても長い
そんな中でゲームと調べ事
この2つが俺の生き甲斐?みたいなものだった
「いつからだろうな俺がこんな醜くなったのは?」
そんな事を口にしつつ俺はパソコンと
にらめっこを続けていた。
俺は元々、ちゃんと学校にも行っていたし
なにかと有名な生徒だった
なぜなら若くして様々な理論を覆してきた
いわゆる天才だったからだ
が、ある時を堺に姿を消し数日の間
テレビを騒がした。
「あの事故が起きてからどれだけたっただろうか?」
過去に起きたことを言ってもどうしようもない、
そんな事は知っているが
どうしても忘れられない、
いや忘れてはいけない事だった
「今何時だ?」と、時計を見る
長い針は、7を指している
「もうこんな時間か」
俺は、やっているゲームを中断し
長く閉ざされていたカーテンを力強く開けた
そこには鬱陶しいほどに輝く太陽があった
「眩しいな···」
そう呟いても太陽は輝き続けていた。
太陽の光りが俺を照らしている
ボサボサな髪にくまのできた目
まさにニートだと思わせるような姿があった
その姿こそが俺、鑑聖人だ
「今やニートになった俺でも
2日間寝ないとさすがにキツイもんだな」
そんな、ろくでもない事を言いながら
ベットに横になった
「こんな人生ならいっそのこと
ここじゃないどこかに行きたいな~」
そして、俺は2日ぶりの睡眠をとった
そんな時だった
(パキッ)
頭の中を何かが駆け巡った
とっさに体を起こし周りを見渡す、
「何だったんだ今の?そして·····どこだここ?」
そこには見渡す限りに木々が生えていた
俺は、全然理解ができずにいた
理解できた事は今が朝とゆうことだけ
なんせ、情報を脳が処理する前に
新たな情報が入ってくるからだ
俺は、その情報を処理するため
何も出来なかった。
数分後ようやく落ち着いてきたので
俺は、考えをまとめていた
「突然、こんな場所に現れたとゆうことは
アニメなら絶対異世界だよな‼」
と、思っていた時期が俺にもありました。
「冷静に考えても
これが地球で起きることだとは思えない」
「とりあえず、身の回りの確認からだな」
俺は、立ち上がり体を見てみた
混乱していたせいか、気づかなかったのだが
服装が変わっている、ついさっきは
上下ジャージだったのに今は、何の柄もない
黒色の服装でちょっとしたマントっぽい物を
羽織っていて腰には·····短剣があった
近くにショルダーバックがあり
中には果物数個と袋のなかにメダルのような
形をした金や銀ぽいものが入っていた
「見た感じ硬貨だが、
こちらだといくらくらいなのだろうか?」
そう考えていると、涼しい風が吹く
「もし、俺を誰かがこの世界に呼んだのなら
せめてこれだけはくれてやる、みたいな感じか?」
そう思うと無性に腹が立ってきた
何に?それは決まってるでしょ
この世界に呼んだのならちゃんと面倒見ろ!
とゆうことだ
「ここにとどまっていてもしょうがない
不本意だがとりあえず動くか」
不幸なことに周りは木しかなく
町や集落といった場所は見えなかった
明るくなってきた事だけが幸運である。
しばらく歩いて気づいたが
この辺りに人が通った形跡がない
動物が通った道、いわゆる獣道はあったが
人に会わなきゃ意味がない、
そこからどれだけ歩いたことか
ようやく道らしい場所に出てきた
更に幸運なことに真新しい跡ができていた
「この跡は、馬車かな?
やっぱり定番どうり文明レベルは低いのかな?」
ここで、右と左どちらに行こうか迷った
近くから木の枝を取ってきて
地面に立てた、古典的だがこれが
一番簡単な方法だと思った
手を離し、木が倒れた方向は······左
「よし左の道を行くか」
そこからまた長い道のりだったが
不快感はなかった
逆に楽しい思うほどだった。
「あっちの世界より、
こっちの世界の方が新鮮で楽しいな」
長らく忘れていた、この気持ちは何だろう?
「キャーー」
そんなことを考えながら歩いていると
突然先の方から悲鳴が聞こえてきた
「多分、盗賊の類いだと思うけど」
とっさに2つの考えが浮かんだ
一つは、今すぐ助けに行く
一つは、危険を避けるため無視をする
すぐに答えは出た
俺は、全速力でむかった
少し走っていると馬車と
その馬車を取り囲む盗賊も見えてきた。
盗賊の1人がこちらに気づいた
「なんだ?お前も死にたくなきゃ
持ち物全て置いていけ」
そう言うと他の盗賊たちも
馬鹿にするかのように笑いながら
三人の盗賊が俺の周りを囲んだ
盗賊は全部で6人か、その事を確認したら
俺はこう言った
「あいにく、君達みたいに
IQが低いやつらに渡す物はないよ」
「そうか、なら死ねー」
と言いながら3人は一斉に襲ってきた
ここで、ふと思った
なぜ俺は、顔も名も知らない奴のために
命を賭けなきゃいけないのか?
更にここで驚くことに
三人の動きがなんとなくわかるのだ
相手がどこを攻撃してくるかが
相手の剣をさらりとかわし
腰の剣を抜き相手に向けた
再び来る盗賊どもの攻撃を剣で受け流し
逆に突き刺した。
ここでまた驚いた事があった
それは、人の命を奪ったのに
何の感情もわかないことだ
俺は、ここまで残酷だったか?
「あと、5人」
馬車を囲んでいた3人も来て
計5人が相手か、
「なかなか、めんどくさいね」
そう呟きつつ俺は敵にむかった。
「グハッ」
最後の1人を倒したところで
我に戻り、馬車の存在に気づく
「あの~大丈夫ですか?」
と、問いかける
すると、燕尾服を着た老人が降りてきた
「助かりました、私はパストラル王国
国王カサブランカ.コバルトに使える
ポールと申します」
「国王に使えているのですか?とりあえず、
無事でなによりです犠牲者は?」
「あなたのお陰で全員無事です
王女様に何かあったらと思うと
感謝してもしきれません」
「王女様!?」
この時、俺は驚いた
なんとこの馬車にはパストラル王国の
王女様が乗っていたのだ
すると、王女様らしき女の子が
降りてきた
「あ···あの、ありがとうございます」
「いえ···その···無事でなによりです」
少しの沈黙のあと
ポールさんがしゃべり始めた
「その実力を買ってお願いがあります
王都まで、王女様を護衛してをいただけませんか?」
「報酬は、今回のお礼も含めてお支払いしますので」
(悪い話しじゃないし特に目的もないし別にいいか)
「わかりました王都まで護衛しましょう」
それが、俺の全てのの始まりだった。
初めまして、田上武人と申します
さあ、私にとっても鑑君にとっても
何かが、始まりました。
今後どうなっていくか楽しみです。
よろしくお願いいたします