ダブル 温泉於2
なし
日にちを
変えてさらに引っ張ることも
できましょうが
(鬼)
人でなし
と言われそうなので(笑)
続けます。
まあ
ふっきさらしの
露天風呂で。
渓谷が、谷底になっていますが
その斜面に
かろうじて、その温泉が
踏みとどまっている様子。
そして、まあ
なんと混浴で。
予想をはずさず
まあ、
脱衣所は
すのこなわけで、
そして、それらは
雪がついて
凍っており
湯気の向こうには
何人かの方の気配を感じました。
「おお、おお、
この寒い中。つららをたらして
ござらっしゃる」
「ささ、どうぞ
こちらにきてあたたまって
くだされ」
まあ、昔話なら
こんな展開でしょうが
誰も何も言わず
湯気でみえず。
まあ、
凍り付いた
すのこ。
そこに、今着ている
あたたかいジャンバーやら
マフラーやらを
脱ぐ勇気。
よく見ると
あまりの寒さに
雪が花のように咲いている。
はじめてみました。
雪乃華
まあ、考えました。
本当に入るのか。
・・・
えいやっと
脱ぐ。
気温は、マイナス。
お風呂までで
身体が
凍るか。
行こうとして思えば
まあ
露天への道がつるつるで。
こけそうになって
四つん這いになる。
四つん這いになりながら
ああ、そうだ
こんなのを正月にテレビで
見てわらってたっけ
と回想する。
すぐに、冷たさに
正気にもどり
本当に洒落にならない
足のつめたさ。
「いたっ。いたいっ。」
という感じ。
まさか、風呂に
入るのがこんなに
過酷だったとは・・
そして、この
転びよう。
後先考えずで
「きいてないよおおお」
ダチョウ倶楽部の気持ちが
よくわかりました(笑)
そして、
身体をはった
芸のすごさ。
奥深さを
感じました(笑)
そして
ころがるように
すべって
露天に落ちる始末。
「おいしいねえ」
竜さまなら
きっと
ほめてくださったはず。
まあ、うまい具合に
簿妙な段差がお湯を
かけたのが凍り
スロープになっており
さらに落ちた露天風呂が
風呂の前座で
足首くらいの深さが
幸いしたのでしょう。
竜さまなら
「もっと、派手にいかなきゃ(笑)」
といったところでしょうが。
いかんせん。
他の入浴客のかたに
迷惑をかけないでよかったです。
おしりなんか出して
転ぶようものなら
そこは
竜さまで
偶然にせよ。
もうそれはプロの域でしょう。
「竜さまなら、したな」
確信のように
今さらながらに想像できます。
私は静かに落ちましたが・・・(笑)
一つの風呂に
男性客が何人か。
そして
一番奥まったところに
なんと女性がいるではありませんか。
カップルで。
男性が
かばうようにしておりましたが。
に
もちろん女性は
タオルをしていましたが
それに気づいたのは
だいぶ後で・・
はじめは
そんなことより
寒くてがちがちで
つかっていても
しばらくは寒かったです。
まあ、上半身は寒いわけですから。
やっとしばらくして
生きててよかったという感じに。
この雪の中、
こんな山奥に
よくまあ、
何人もの人が
さらには女性もおり、
誰もいないだろう。
貸し切りだろう。と思っていたので
驚きました。
やっと身体が温まったころ
カップルは
あがるようで
女性はタオルを巻いていましたが
ふきっさらしの
すのこの上で
着替えるのか・・
まあ、やぼでないので
森の方をみていましたが
しばらくして
着替えられて
あがっていかれました。
「おさきに失礼します」
そう言葉を残して
雪の中に消えていかれました・・
日が段々暮れてきて
そういえばと
あたりを見回すも
街灯はなく。
これは
真っ暗になるのかと
考え
真っ暗であの雪の道を
帰るのか。
周りは黒い針葉樹林で
ありがたいことに
樹氷までついており
鬼婆の次は
今度は雪女か
という展開。
本当に
まん画 にほんなんとやら・・
というわけで
また、ほうほうの体で
すのこに
もどり
その、足元の
冷たいのなんの。
そして、露天で
調子にのって
ばさん。ばさんと。
髪にお湯をかけたもんだから。
タオルでふいているのに
髪がばりばりに
凍り。
こっちが、鬼婆かいっ。(笑)
足も凍え
急いで
湯で使っていたタオルを足元に
それでも
あまり持たなかったけど・・
ほうほうのていで
着替えをしました。
やっと着替えて
玄人さんは
まだはいってられましたので
私も
「お先に失礼します」
そう言って
雪道を登りかけたところで
なんじゃこりゃあ
降りるときには
気が付かなかった
岩の段
ちょっとした
岩のくぼみ
たぶん
ここで着替えて
はいられたと思うのですが
来るときには気が付かなかった
女性の下着やら
ペットボトルやら
旅行用のボディソープやらが
凍って散乱しており
もちろん
玄人さんの目が
きらりとありましたから
つかんだり
さわったりは
しませんでしたが。
日がどんどん暮れていく中
車で登ってきたのより
斜度のある雪道を
すべりながら
登りながら
女性も果敢にせめている
露天風呂なんだなあと思い
そうだわあ
知り合いの人が
官能小説を書いていることを
まったく唐突に
思い出してしまいました。
なし




