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鍛錬の日々




 「アル!!足が遅れてる!!もっと体全体で扱うんだ!」

 「はいっ!」

 __________



 あれから数日後の昼下がり、俺は父さんと一緒に木刀を振って剣士の鍛錬をしていた。

 正直に言って強すぎる……父さんは化け物か……?

 

 まあ、それもそのはずでこの国、ルーミン・アーク王国には二種類の兵科がある。「王国騎士団」「王国魔法士団」この二つの兵科がある。

 王国騎士団とは主に騎士と呼ばれる人達なのだがこれまた変わっていて剣騎士と呼ばれる人達や槍騎士と呼ばれる人達がいるのだとか。まあ、それについてはあまり細かくなく、その年その年で槍騎士が飛び抜けていたり、剣騎士が強かったりと違うそうだ。

 だがこの国の戦力はそれだけじゃない、もう一つ、王国魔法士団とはその名の通り魔法を専門とした団体だそうで。

 そしてその魔法士団で名を上げた者はその実力を認められ王宮に使える魔術師になれるんだとか。

 心底どうでも良さそうなのだが、まあ、それも1種の憧れというものだろう。

 で、まだあるのだが魔術師で飛び抜けて強いひとは魔導師と呼ばれるのだとか。

 

 そしてだだそういった団体に所属したければその力や知識を学ぶための場所があるらしく「王国騎士育成所」「王国魔法士育成所」

 というものが有るらしい。

 まあ、ほぼ学校と変わりないな、まだここでいろいろな知識を調べられている間はいいがそれ以上のことを調べられなくなればそこにいくのも一つの手か?

 あ〜いやでも、俺、前の世界でも友達出来なかったしな〜。

 ていうか、虐められてたし…………。

 そこだけが問題だな、だがそんなことはどうでもいいな。

 別に馴れ合う必要なんてないしなぁ〜…………。

 

 あっ、ホントに友達が出来ないとかじゃないよ?まじまじ。

 

 とまあ、こんな感じに王国の戦力は完璧な訳で、ただホントに行ってみたいとは思ったのだ。

 

 そして父さんはその王国騎士団の中でも副騎士長を務めている人だそうで……マジかこの人?

 俺も少しは昔に剣道を習っていたことがあり、まあ、いけるだろ?ぐらいの気持ちがあったのだが……完全に甘く見ていた。

 

 普通に実力の差を見せつけられているわけだ。

 確かに俺もここ一週間ぐらいで剣道の頃も思い出して父さんの指導にもよって打ち合いぐらいはできるようになったのだが、この人まったく本気を出してねぇ………。

 まったく隙がないのだ、どこをどうやってせめて良いのか分からん。

 父さんに習った足裁きをしっかりと踏み相手の懐へ木刀を振るう。だがしかし、それを父さんは全く動かず読んでいたかのように紙一重で交わしていく。

 だがここで終ではない更に足、頭、手、頭、足と相手の読みを惑わす為に法則性のない動きの攻撃を叩き込んでいく。

 だがまたしてもそのすべての攻撃を今度は最低限度の木刀裁きで防がれていく。

 この人はホントに人間かな?まったくどうやったら一撃を与えられるのか………。

 そう考えている間に今度は父さんが攻めてきた。

 はっ?!マジかよ!早すぎる!なんだこれ?!防ぐので一杯一杯だ。

 

 防ぐことに意識を向けたせいで体のバランスが崩れていく。

 このままでは押されてしまうだろう。

 

 「グッ!___ うぅ!クソっ!」

 「体の運び方が雑になってきているぞ!隙だらけだ!」

 「あだっ!!!___ んなっ?!ちょっ!まっ____ 」

 

 ガツン!!!

 

 あ〜〜とってもいい音だねぇ〜。

 ________ドサッ。

 

 そうして隙を見せた俺はおもいッきり脳天への木刀の直撃をくらってしまい、その場で気絶してしまった。

 

 父さんは化け物、コレ確定……………。

 

 こうして今日も1勝も上げれずに俺はベット送りに、父さんは母さんの説教に____ 。

 

 そんなこんなで、俺の日々の訓練は終わっていくのだった。

 

 

 

 

 父さんから脳天直撃をくらってから数日後、今日も剣術の練習をしようと思ったのだが父さんが隣村まで行っているということで打ち合いができないため、今は村の外れにある森の中で木刀での素振りをしていた。

 あ〜まだちょっと頭がヒリヒリするぞ。たくっもう〜ちょっと手加減してくれたって良かったのにな〜。

 まあ、手加減してたら練習にもならんしな。そこはしっかりと受け止めなければな。

 

 で、まあそんなこんなで最近は剣術もできるようになってきたのだが、魔法はどうなのかと言われれば、言われるまでもないなと。

 見る方が早いと思うので今の俺のステータスはこんな感じだ。

 

 

 <<ステータス>>

 

【アルレット=エジェロワール】

 

種族 : 人間

 性別 : 男

 レベル : Lv.1

 

【能力値】

 魔力 : 1000

 攻撃力 : 168

 防御力 : 241

 俊敏力 : 300


【スキル】

「闇の探究心」

 

【魔法】

 闇属性魔法(上級):適正値 467,891%

 火属性魔法(初級):適正値 50%

 

【称号スキル】

・強さを求めし者

 

 

 これが今の俺のステータスなのだが……ちょくちょくおかしいとこが今のステータスにあるのだが、それはとてもいい事だろうと思うね、うんうん。

 まあ、【能力値】は魔力が以外に高いだけで後は平均して、まあ、良いかなって言う感じかな。

 ここはチートじゃなかったかと残念に思ったが、地道に上げなければそのままだし仕方ないね。

 そして闇属性の魔法適正値なのだが、俺でも「なんか変じゃね?」と思う程のイカレぐわいだった。

 おかしいだろ?適正値 467,891% って、100以上があったんかい〜って感じだな。

 確かに俺は闇属性魔法を上級まで使えるようになってるけど、どうなんだろうな?結構成長が早い的な?

 ん〜よく分からん。

 

 と、まあこんな感じで結構ステータスの上がりは早いのかなと思うのだが、これでチートなんてことは無い。断じてない。

 チートっていうのはもっとこう、何でもかんでもぶっ飛ばしていけるような圧倒的破壊力って言葉が似合うのがチートなのだ。

 

 はぁ……俺もチートが欲しかったなぁ〜

 と、思ってると近くの草むらがガサガサと、音を立てて揺れたあとから人が飛びたしてきた。

 

 「あれ!アル、もういたのー!なんだ〜」

 「チッ………あぁ、エリーか」

 

 あ〜あ、来ちゃったよ、めんどくさ。

 今、草むらから出てきたポケ……おっと失礼。

 女の子が エリーナ=ヴァオラルシア

 俺とは幼馴染という関係だったかな?

 

 「ねぇ!今、ちぃぃさく舌打ちしたよね?!ねぇ!したよね?!それって酷くない?!たった一人の幼馴染に対してそれはなぃんじゃない?!せめて、心の中でするとかさぁ!なんかあるんじゃないの?!」

 

 チッ…………………。

 

 「逆にそんな顔でわざと心の中で言われても傷つくんですけど?!私の邪魔者扱い感が凄すぎて泣けてくるんですけど?!」

 「なんだ?今まで気付かなかったのか?」

 「ファ○ック!!!」

 

 コイツ一人いれば人口密度が高くなったなと錯覚してしまうほどのうるささなのだが、さっきは何故、疑問形で幼馴染だと言ったかというとこれは記憶が戻る前なのだ。

 俺はその時からこの場所を見つけていて魔法の練習などをしていたのだが、ある日ひょっこりとエリーは現れて俺に向かって一言叫んだのだ。

 

 『お友達、第1号発見!!!』

 

 これで俺はエリーの友達認定されたのだ。

 

 その時はただエリーのテンションについていけずただひたすらに「お友達!お友達!」を連呼するエリーに振り回されていたんだ。

 まあ、今ではそのテンションに慣れ、軽く流すなんてことは朝飯前になってきたのだ。

 と、まあ二人とも初めての友人でその時からはちょくちょくここへ来る度にエリーとは会っていて普通に一緒にいる仲となったことから、幼馴染でもある言えばあるのかな?そんな感じだと思う。

 

 「あれ?ねぇ、何で今日は木刀持ってるの?魔法は練習しないの?」

 「父さんが出掛けてるんだ、だから今日は一人で素振りしてるんだ」

 「ふぅん」

 

 ここに来ると言っても俺の練習の姿をただ見つめているだけなのだがな。

 

 「いつもいつもただ見てるだけでよく飽きないな」

 「見てるだけでも楽しいの、ていうかアルはよくその年で魔法を使いこなしているよね〜私なんかまだ中級にいくかいかないかってとこなのにさ〜」

 「そんなことないさ…………まぁ、これでも遅いと思うけど」

 「ん?なんか言った?」

 「いや、何でもない」

 

 だがこれだけ鍛錬しても一向に【能力値】が上がらないのだがこれはどうなのだろうかな。

 

 あぁ、そう言えばエリーのステータスはこんな感じだ。

 

 <<ステータス>>

 

【エリーナ=ヴァオラルシア】

 

種族 : 人間

 性別 : 女

 レベル : Lv.1

 

【能力値】

 魔力 : 463

 攻撃力 : 66

 防御力 : 100

 俊敏力 : 600


【スキル】

「風の精霊の加護」

 

【魔法】

風属性魔法(初級): 適正値 300%

 火属性魔法(初級): 適正値 37%

 水属性魔法(初級): 適正値 78%

 

【称号スキル】

・風の子

 

 

 と、こんな感じなのだが………以外にコイツやばくね?

 【能力値】は、まあまあ俊敏力が高いねって言うぐらいのだがそれよりもスキルがやばいね。

 

 【スキル】

 「風の精霊の加護」

 

 これは馬鹿に出来ない、こんなスキルここら辺じゃ滅多に見れないぞ。

 まあ、能力的には走る時に体力的な事を考えなくていいとか音を立てずに走れるとかそんなものだった。普通にチートだよ、それ。

 なにやったら風の精霊の加護を獲得出来るんだよ。あ?いや違うか、これは生まれつき備わってるものなのか?

 うわ、だとしたら何て恵まれてるやつた何だ!憎たらしいったらありゃしないよ!

 それと【称号スキル】の風の子はと言うと風が少しでも吹いていたら風属性魔法の威力が上がるんだとか……。

 ヤベぇわ。マジでパネェな。

 しかも、そのせいなのか風属性魔法の適正値がやばい事になってるし。

 何なんだよコイツ……はぁ〜。

 

 「何?何? 何で一人で落ち込んでんの??」

 「何でもないです」

 「あからさまに落ち込んでんじゃない」

 「何でもないです」

 「もう!どうしたの!」

 「何でもないです〜」

 「きぃぃぃ!!」

 

 さて、そろそろ昼か母さんに貰ったご飯でも食うか。

 おぉ、なんかいつも豪華だなぁ〜母さんが作るのは………。

 

 「え?!何それ!アルレットのお母さんの力作?!」

 「いや、これぐらい普通だと思うぞ?母さんは」

 「えっ?!____ 」

 

 

 

 

 

 

 

 ふぅ〜満足、満足……。

 さてとそろそろ魔法の練習に移るか………。

 と言っても今までやってきたことと言えば闇属性の魔力を手に溜めてそこから形状変化ということだけだ。

 例えば手に溜めた闇魔力を釜の形になるように念じれば徐々に闇の形をした釜になっていくのだ。

 こういうふうに地味な練習をしているだけだ。ただこれがなかなかに難しい、しっかりと魔力の維持をしつつ形状を変えていくのだ。

 相当の集中力と精密さを有するものでこれはいい練習になるのだ。

 

 「アルって変なこといっつもしてるよね、それってなにしてんの?」

 「闇属性の魔力を手に溜めて形を作る練習」

 「そんなこと出来るの?!」

 「以外に難しいがな……ムッ……」

 「へぇ〜」

 

 すると、今までに見ていたエリーが自分もやってみようと思ったのか手に風属性の魔力を集め始めた、一定以上の魔力を集め終えたエリーは形を変えようとするとすぐに魔力は散ってしまった。

 

 「むっず!!」

 「かなりの集中力と精密さが必要だからな」

 「うげぇ〜〜………」

 

 まあ、あんまり集中力の続かないアイツには無理だがな。

 

 そしてそのまま俺は魔力練習を続けてしっかりと魔力を高めていった。

 

 エリーは……………蝶々を追い掛けていた…………。

 

 

 

 

 

 

 <<ステータス>>

 

【アルレット=エジェロワール】

 

種族 : 人間

 性別 : 男

 レベル : Lv.1

 

【能力値】

 魔力 : 1000→1843

 攻撃力 : 168→200

 防御力 : 241

 俊敏力 : 300


【スキル】

「闇の探究心」「真剣術」

 

【魔法】

 闇属性魔法(上級):適正値 467,891%→754,862%

 火属性魔法(初級):適正値 50%

 

【称号スキル】

・強さを求めし者

 

 

まだまだ文字数が少なく

すみません。m(_ _)m

これからも頑張っていきますので気長にお願いします!

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