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取り戻した記憶

途中に他者視点を置いたので良ければ

そのままでいこうかなと思います。





 体のだるさは、ほとんど感じられなかった。あれだけの息苦しさや、気持ち悪さもあったと言うのに………あれは何だったんだろうな。

 

 いや、それは別にどうでもいい事だ。やっと……今やっと俺はここに来れたのだ。

 

 この、俺が望んだ異世界に…………。

 

 

 そしてゆっくりと目を開けていく。あぁ、これがホントの意味で最初の目覚めのようだ。

 最初はまったくわけが分からなかったが今ならわかる。俺は異世界転生を体験したのだ。1回目とは違う何とも言えない高揚感が湧き出て来る。

 体を起こして、辺りを見渡すとそこには誰かが看病してくれていたあとだろうか。

 ベットの隣に色々な医療セット?が置いてあった、まあ、父さんは最近はちょくちょく王都の方へ忙しく出ているため、まあ、母さんかミーナさんだろうな。

 

 それにしても危なかった、あのまま記憶を取り戻せずに生きていたらこうやってやって来た意味が無かった。

 まあ、だがどっちにしろ、成長が進んで、ある程度期間が経ったら記憶が蘇る設定だったのか。

 それでも、少し無駄な時間を過ごしすぎたな。これから挽回せねばな。

 と、そう考え込んでいると扉を誰かが開ける気配があった。そして入ってきたのはアレクシアだった。

 そうして母さんと一瞬目があったと同時に勢いよく俺に抱きついてきたのだった。

 

 うおうおうぉぉおお……だ、だから……む、胸がヤバいって……ぐ、ぐおぉぉ、お、落ちる。コレ完全に殺る気の時の力だって。

 

 「アルレット〜!良がったよ〜〜目が覚めたのねぇ〜私アルレットが倒れてからどうしたらいいか分からなくてっ…本当に良かったわアルレット……うっ…グスッ……」

 

 あ〜あ〜大の大人が泣いちゃってぇ〜。

 まあ、自分の息子が急に倒れて熱出したらそりゃあこうなるなわな。

 でも、たったすぐの事だろ?

 

 「アナタ、何日寝込んでたの思うの?二日よ!二日!」

 

 うっそ、マジで?そんなに経っていたのか……。普通にちょっと倒れていただけだと思ったわ。

 まあ、それぐらいの負担がかかるものだったということなんだろうな。

 

 「うん……ごめん、母さん……俺はもう、大丈夫だよ」

 「……ホントに?…我慢してない……?」

 「まさか……ホントに何もないから大丈夫だよ」

 

 そしてホントに大丈夫ということを笑顔で示した。まあ、これで何とかなるだろ。

 

 「そぅ……それなら良かったわ、でも、まだ今日は休んでなさい!」

 「え、えぇ〜……」

 「文句を言わない!ミーナにも言っときますからね!しっかりと休みなさいね!分かった?」

 「はい………」

 

 こうして記憶を取り戻してからの俺の前世からの更生が始まったのだった。



 

 

◆◇◆◇



 

 

 目の前で急に私の愛するアルレットが苦しそうに倒れた時は今までに無いぐらいに危機感を感じたわ。

 まるで全てが終わったかのような、絶望感が心を埋め尽くしていた。

 

 それぐらい私にとってアルレットは大事な息子なの!架け替えのない息子で家族なの。

 倒れた時から私はパニックでそのあとの事はあまり良く覚えていない。

 すぐにミーナが来てくれてとても助かったわ。すぐにアルレットの部屋までアルレットを運んでくれていろいろと看病などをしてくれていた。

 

 ミーナには感謝してもし切れないわ。必ずこの恩は返さなくちゃね!

 それでもアルレットの状態は悪くなる一方だった。私はただただ祈ることしか出来なかった。倒れてから一日立つというのにアルレットは目を覚まさないままだった。

 

 アルレットの事を信じているはいるもののそれでも不安だった。

 このまま、アルレットが目を覚ましてくれなかったら………考えただけでも恐ろしかった。

 早く目を覚ましてアルレット………。

 

 そしてその時はやってきたのだった、二日目の夕方頃にアルレットの部屋に変えのタオルを持っていこうとして部屋に入るとアルレットが目を覚まして起きていた。

 そしてアルレットと目が会った瞬間に私はアルレットに飛びついていた。

 

 ちゃんと息子が無事でいてくれてとても安心してしまって私はアルレットの前で泣いてしまった。

 恥ずかしくもあったが、それぐらい心配していたと私は伝えたかった。

 

 「アナタ、何日寝込んでたの思うの?二日よ!二日!」

 

 アルレットにしてみればそんなに寝込んでいたとは思っていなかったのだろう、とても驚いてると言った顔だった。

 

 「うん……ごめん、母さん……俺はもう、大丈夫だよ」

 

 この時私は少しだけ、ほんの少しだけ違和感を感じた。なんと言うか雰囲気が違ったのだ。とても大人らしいというかアルレットならばもう少し幼い感じだったのだが、どうしたのだろうか?

 それにアルレットは俺などとはまだ言わないはずなのだが、

 まあ、なんにせよ!アルレットが無事だったてことで私は満足よ!

 私はどんな事があってもアルレットを信じてるだけだからね!


 アルレット!

 

 

◆◇◆◇





 

 それから次の日になった今、俺は家の中庭にたっていた。

 まずは異世界に来てからの俺の成果を再確認してみますかね。

 まず、最初に練習をしていた、火の魔法だが普通に無詠唱で俺の手から火は出た。

 

 うむ、確かに確認した。だが、

 

 ________弱すぎる。

 これぐらいで俺は満足していたのか……はぁ。

 確かに他のやつから比べれば多少無詠唱で魔法が使用でき、少し火が強く見えるが、逆に言えばそれだけである。

 

 こんなのはただの「雑魚」である。

 まあ、これから先火属性の魔法は使うことは無いと思うがな。

 その理由が俺がこの世界に来ていろいろと調べまくった事に繋がるのだが、この世界には魔法以外にも「スキル」があり、その他の情報も「ステータス」で見れるようなのである。

 

 そしてその「ステータス」で見た俺のがこれである。

 

 <<ステータス>>

 

 【アルレット=エジェロワール】

 

種族 : 人間

 性別 : 男

 レベル : Lv.1

 

【能力値】

 魔力 : 400

 攻撃力 : 64

 防御力 : 50

 俊敏力 : 37


【スキル】

「闇の探究心」

 

【魔法】

 闇属性魔法(上級):適正値 100%

 火属性魔法(初級):適正値 50%

 

【称号スキル】

・強さを求めし者



 

 

 と、まあこんな感じなのであるのだがこれでも分かる通り流石の俺でもチートの匂いがプンプンすんなと思ったほどてある。

 あぁ、それとこのステータスはどうやって見たかというと……

「ステータスオープン」という言葉を発すると自分の眼の前に透明なウィンドウが現れて見れるようなのである。

 ちなみにだがこれは他人には効果がないということが分かっている。

 何故かって?それは勿論、家の中にいる人達に使ってみたからである。これは記憶がもどる前に検証済みだったので問題ない。

 

 だが人のステータスを見る方法はあるらしくその名も

 「冒険者組合」 またの名をギルドと言うとこらしくそこで作った自分のステータスが書かれているステータスプレートと言うらしい物があり、それは「魔晶石」という魔物から獲れるもので造られておりそれがあれば見れるらしいのだが、それは俺には関係ないことだと分かった。

 

 なぜなら人のステータスを普通に見れるからである。

 それもステータス内に理由があるのだがそれが_______

 

 【スキル】

 「闇の探究心」

 

 これである。まあ、これの大まかな説明は相手のステータスを観覧でき、そして相手のスキルの詳細を細かく見れるという優れスキルなのである、正に相手を探り究めるということである。

 

 と、まあこれが相手のステータスを見れる理由というわけである。

 そして最初の火属性魔法の事だがこれはステータスを見たら分かる通り全ての魔法には適正値というものがありそれの高さによって自分はどの魔法をより使いこなせるか分かるのだが、これは他の人にもあったのだが、皆自分の一番高い適正の魔法をあまり使ってなかったのである。

 何故だろう?よく分からん。

 

 と、話がズレたがステータスを見てわかる通り俺の闇属性魔法の魔法適正値は絶対の100%である。

 これはもう、闇属性魔法を極めるしかないだろう。

 

 後はいろいろと称号に気になるやつがあったがそれはまた今度としよう。

 今はなるべく早く魔法を極めていこうと思う。それと後は異世界って言ったらやっぱり剣士だよな〜。

 

 そうだ、父さんに教えてもらうのもありだな。そのへんもしっかりと考えていこう。

 

 フフ……やっとだな、こっから俺が前の世界では出来なかったことを一気にやって駆け上がってやる………。

 

 誰も……何も……前の世界では助けてくれなかった。

 だがそんなことは今はどうでもいい……誰にも頼らずとも自分一人で生きていけるだけの力を手に入れるんだ。

 

 必ずなってみせるさ………最強にな………。

 

 こうして、アルレット=エジェロワールは前の世界の記憶を取り戻し、自分の決意を改めて思い出し、これからの生活に思いを膨らませるのだった。

 

 

 ___ だが、アルレットは見くびっていた。

 

 自分の力はまあ、こんなものだろうと、ここからもっと上げていけばいいと、だがしかしアルレットの能力はそんな程度ではない。

 それも後々分かってくることである。

 

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