俺は……誰だ?
体がだるい最初に思ったのがそれだった。
こ、ここはどこなのだろうか?まったく分からないがとにかく知らない場所だというのは分かるのだが……それにしても豪華な家具や壁などの部屋でとても場違い感が半端なかった。
そして何より__________
俺は誰なのだろうか?自分の記憶がないと言えばいいのだろうか?________________
つまり……俺は記憶喪失ってやつなったのか?
体の異変というか変なところというのはだるさだけではなかった。頭がちょっと重いというかそんな感じだ。
そして、何より体が〜小さいというかァ〜ん〜なんだろうこれは?あと目があまり遠いとぼやけるので近くのものしか見れなくて何が何だか分からんぞよ。
体の変な所は分かった次はそうだな俺の周りとか見てみようと思ったのだが、あることに気づいたのだ。
体が……寝返りが………出来ない…だと?
どうゆう事だ?頭はまあ、動かせるからまあ見えるのだが、これは不便という問題では無いな。
何なんだこれは?わけがわからなさ過ぎるぞ。
とりあえず状況の確認をしたいのだが…とっとっどうすればいいのか。
と、その時扉を開ける音が聞こえたのだった。
「アルレット〜体の調子はどう…………えっ!う、嘘?!あ、あなたー!ちょっと来て〜アルレットが立ってるわ〜!!」
え?、え?!な、何!俺は普通に状況を確認しようと思ったんだが何故か立っただけで知らない人に叫ばれてしまった。
というか俺の名前はアルレットというのか?そうなのか?
よく分からんな……
「どうしたんだいアレクシア?そんなに慌てて……?」
「アルレットが立ってるのよ!ほら!」
そう言って俺の方に近ずいてきて俺は抱き寄せられた。
って…うおぉ……む、胸が、胸が近ぇぇ……
というか抱かれた?俺はそんなに軽いのか?…………
い、いや、違うなこれは…………ま、まさか……
「ほ、ホントか?!おお!もう、歩けるようになったのか〜いい子だぞ、アルレット〜」
と、言って男の方が俺の頭を撫でて来たのだった。
やはりこれは………ま、マジかよ……
俺って…俺の今の状況って赤ん坊やんけ……
◆◇◆◇
はぁ〜そうだったのか〜俺は赤ちゃんか〜なるほど確かに俺が赤子だったと言えばこの変な体って言うのには納得がいったな。
だがどうして俺はこんな姿に?そして何故俺は今自我があるんだ?
俺は………ホントにただの赤子なのか?
よく分からない事が多いがまずは慣れていくしかないだろ。
だって赤ちゃんだもん……何も出来ないもん……。
頼るしかないよねぇ〜。
まあ、なんにせよこの俺の前にいる二人が親なのはわかる。
それにしても裕福そうな家庭で……これはあれかな?お偉いさんか何かかな?
でも、気になるのが二人の容姿である。とても俺の知っている黒髪、黒目とは違うのだが?
あれ……?何で日本は分かるんだ?
ていうかここ日本じゃないよね?
まあ、それは後々って感じでこの二人は母親の方は金に少し銀が混じっている髪で目は透き通るような青色の瞳だった。
めちゃくちゃ綺麗じゃね?
よく見たらマジかよってぐらいの顔立ちで一瞬で落ちそうな綺麗な女性だった。
男性の方はというと、あらまぁ……こちらも金髪の髪でぇ……
スラットした顔立ちでそれでいてとても筋肉があるように見えるそして、目はこちらはとても綺麗な緑色の瞳であった。
ということはここは日本ではなく外国?
イヤでもそれは考えてにくいな。
まあ、この事は後々という事だからな、後はまた俺自身のことなのだが……俺はこの二人の息子ということになるのか?
そして名前はアルレットという事か。
今はまだこんな感じだな。
まだまだ分からないことだらけなのでこれからもいろいろと調べえいく事にするか。
______________
自分は幼い赤子だと分かってから何ヶ月か経った。その間にも少しではあるが分かったことがある。
それは、家系の事でやはり俺の家はそこそこのお偉いさんでここでは貴族というらしい。
何故か貴族という名前だったのかは謎である。
二人とも貴族の家の出身という事だそうだ。それから外のことなのだが、その際家の中を少し見たのだが流石貴族ということなのだろうか?広かった…………。
まあ、それはいいとして外に出たことで思ったのだが此処は以外と田舎の方だということが分かりとてものどかだということが分かった。
だがやはり、分かってはいたがやっぱり日本じゃないということが分かった。
そして更にだが、俺の親と同じで皆が外国人のような顔立ちだったのだ。
ホントに此処は外国か?俺は外国の国の貴族の家に生まれたのか?
これに関してはもう、何が何だかでよくは分からず謎が謎を読んだのだった。
さて、最近は言葉なども覚えることがてきてきて字もそれなりに読めるようになった。まあ、今は赤子の記憶力なのだがこれが甘く見ない方がいいと改めて分かった。
相当な記憶力だな関心してしまうほどだ。
それで調べて分かったのが、どうやらこの国はルーミン・アーク王国と言うらしいことが分かった。
というかそんな国、あったっけが?よく分からないな。
結構な大国らしいことは本で分かった。
そして、これが1番重要なことなのだが、この国の人達は皆魔法のようなものを使っているのがわかった。
はっきり言ってこれが最も謎である。何なんだこれは?
ある言葉を喋ったと思った途端に手から火のようなものが出てきて火をつけるなど、そのように使われている時を外を見てきたことで明らかになった。
まさか、そんな非科学的現象を起こせるなんてホントに何なんだろうか。だがここはそういうとこなのか?
だったら凄いな、世間にも知られてないないんなんて。これについては俺も学びたいと思うから後で調べよう。
おっとそうだった家のことについて話そうじゃないか。
親の名前は母がアレクシア=エジェロワール。
父がロマン=エジェロワールということが分かった。
という事で俺の正確な名前はアルレット=エジェロワール、ということになる。
そして家には使用人?が何人かいることも分かった。やっぱり貴族の家だからなのかな。
だがその中でもミーナという人が此処の使用人を仕切っている人らしくとても俺の母と仲がいい。
とまあ、今までで調べれるだけ調べてみたのだが…………謎、謎、だった。
そもそも赤ん坊の時からとてもハッキリとした記憶があるということがよく分からんのだが。
そしてこの国の事や科学的ではない「魔法」というものまで。
ただ今はある程度の知識があるぐらいでいいだろう。
まだ自由に出歩くことも出来ないのだ。……………そうだな今は体をあまり外で動かせないのだ。
俺も魔法……使ってみようかな。
__________
そして、緇川 影樹 改めアルレット=エジェロワールは魔法に関しての知識も蓄えていく。
今はまだ記憶が戻ってくる兆しは何もありはしない。だがそれも些細なこと……これから起きるであろう事に比べれば………。
だがその出来事をきっかけにアルレットの物語はやっと動き出すのだ。
刻一刻とその時は迫ってきている……………。
「ふぅぅ……なかなかに難しいな」
この体になって、俺が自我をしっかりと保っていることに気が付き、いろいろと調べまくってから1年ぐらいは経っただろうか?周りのことについてはあまり大して分かったことはない。
だが、魔法というものについてはなんとなくだが分かってきた感じはある。
つまりこれは身体の中にある、魔力というのを一部に集中してためつつ、魔法を思い浮かべながら、魔力を放出するイメージでやれば簡単に出来ることが分かった。
つまり火の魔法であれば火を思い浮かべながら魔力を放出するイメージをすれば火が手から出てくるのだ。
だがしかし、そこで魔法が出来たのは良かったのだが、数日前にコレを母に見てもらったのだがその時の反応が印象的だったのだ。
「あら?凄いわねぇ、もう、魔法を使おうとしてるの?でも魔法はまだアルレットには無理だと…おも……う…な、何で使えているの?それに詠唱もしないで?!凄いわ!!アルレット!貴方は天才だったのね!!」
そう________ 何故か他の人達は魔法を使う時、詠唱という決められた言葉というのだろうか?というのを言ってから魔法を放つのだ。
しかもちょっと長そうだった………。
詠唱をしないと出来ないなんて知らなかったのだが……しかも詠唱しなくても出来たし。
まあ、なんにせよあの詠唱は時間を掛けすぎたろうと思った。
「でも、アルレット、そろそろお昼ご飯よ」
「あっ、うん分かった」
もう、そんな時間か。最近、時間の流れが早く感じるなぁ〜
あ…………俺まだ子供だったわ……。
それにしても最近は結構魔法を使えるようになってきたな。
順調と言うべきか………?
「アルレット〜?何してるの〜?早くいらっしゃ〜い」
「あぁ、待って、今行く〜」
まあ、まだここが限界ではないのだから、まだまだ鍛錬は怠らいないな。
そうして、歩きだそうとした時、不意にとても綺麗で無機質な響く声が聞こえた___________
『「記憶」の転送に必要な成長期間を確認、これより「記憶」の転送を開始します。それに伴い、前世より引き継いだ記憶の中から一定値以上の感情の高さを確認、それにより新しい【称号スキル】を獲得__________ 確認しました。』
と、どこからか喋りかけてきたのだった。
なんだ?今のはアレクシアか?話しかけてきたのは?
いや、今のは母さんの声じゃないな、今のは………?
と思ったその時、急に体の脱力感が出てきたのだった。そして続くように体が熱くなってきて、息苦しく、気持ち悪くなってきたのだ。
な、なんだこれは………だ、駄目だ体が……動かない………いや、辛すぎて動かす気にも慣れない。
や、やべぇ……ここで倒れたら皆に迷惑が……………。
「アルレット〜?何してるの〜?もう〜?……ん?アルレット?…………アルレット!!どうしたの?!大丈夫っ!アルレット!」
こうして俺は変な声を聞いたあとすぐにその場に倒れて気を失ってしまったのだった。
こんな感じで宜しいんでしょうか?
ホントに気長に見ていってください…………。