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無職は正義  作者: 半半人
アクティブ無職×→憤怒の無職○
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最終決戦5

家を担ぎ地上に戻ると、ギリアム、ユキ、謎の人物しかいなかった。キリアールからは連絡があったので変わらず隠れながら待機しているようだ。


「ユユはどこだ?」


ラヴェールもガイゼンも見当たらない。ウィーズの能力で避難しているのか?


「ユキ?」


纏っている結界の形が歪だ。何かがおかしい。


色々と考察しているとユキが攻撃を仕掛けてきた。


どういうことだ?相手の罠?それとも能力?


「ユウトさん。彼女は貴方に不満があるそうです」

「それで寝返った。ってことか?」

「そういうことです」


なるほど。仲間割れを装い、身体的・精神的に疲れさせるつもりか。


ユキと攻防を来る返すが訓練の時と動きが少し違う。なんと言うか無駄が多いというか。

本当にユキか??


「ギリアム!ユキを操っているならバレバレだぞ」

「流石。気付くのが早いですね」

「一つ質問いいか?今、ユキに意識はあるのか?」

「ありません。眠っている彼女を人形のように操っていると言えば伝わりますか?」

「なるほど、ねっ!!」


ユキの攻撃を潜り抜け、腹のど真ん中に強烈な一撃を繰り出した。


結界をぶち破り、生身に大きな衝撃を与えた。


さすがに壊れた人形は操れないだろう。


「ラーグンさん。ユキを頼んだ」

「……仲間ではないのですか?」

「一応そうだけど、事情があってな」


冷徹な態度でいることでギリアムに隙を見せない。


本当は殴るつもりは全く無い。


というのは建前で、ユユの件の制裁がまだだったのでこの際にと思った。本人の意識は無いようだし、貸し借りなしということでどうだろう?


というか、俺とユユの邪魔をするなら容赦しないだけだ。


「ユユは、どこだ?」

「分かりかねます」


ギリアムの足を払い、地面に倒した。


「無事なのか、そうじゃないのか?」

「……」

「答えろ」


ギリアムの首を掴み無理矢理立ち上がらせた。殺す気は全く無いが、返答次第ではただでは済まない。


「ゲート…」

「…ゲート?」


最初に光線を放った魔物みたいなものか?


「ゲート2!」


!?


光線が命中し、辺りに爆煙が広がった。


「はははっ!どうですか!?伝説の竜の放つ火球と勝るとも劣らぬ光線の威力は!」


伝説の竜?


あの雨の日に現れたドラゴンのことか?



「…それなら、爆発四散したが」

「!?」


ドラゴンは魔力を使っていなかったが、魔力に換算するとこの程度なのか。

前は結界に穴が空いたが、それは前の話。


戦い方を学んだ今、簡単にこの結界が破られることはない。


「アズエル!!ゲート1!2!」

「お前が冷静じゃなくてどうする?」


ギリアムに近付き殴り飛ばした。

あの人物に指示を与えなければ何もしないんだから、先にギリアムを倒してしまえば大丈夫だ。


「何故だ!?水球で攻撃を防いでいるはずなのに!他にも風の魔法も使っているのに!!」



そんなの簡単だ。


家を担いでいる時点で



自宅守衛者に敗北は無い。








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