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無職は正義  作者: 半半人
アクティブ無職×→憤怒の無職○
62/69

最終決戦1

コンコン。


太陽が真上にある頃突然の訪問者。


扉を開けなくても分かる。奴らだ。



身支度を整えたユユとユキと共に外へ出た。


向かいには六人、ギリアム、ウィーズ、ガイゼン、ラヴェール、ラーグン、もう一人は知らない。


「シナリオはこうです。貴殿方は国を陥れた反乱分子。誤って処罰してしまったら、実は勇者だった。構いませんよね、ユウトさん?」


ギリアムが仲間を見回した後、こちらを指指した。


もし、俺たちが負けたら歴史にはそう記されることになるだろう。だが、“もし”の話だ。


「だったら、初めて勇者に立ち向かった人でそこの全員歴史に残りますよ」


というかむしろそのつもりだ。


「「行くぞ!!」」


互いの号令で戦いが始まった。



まず、注意するのはウィーズだ。あいつがいることで作戦の全てが思うように進まない。ユユも俺も相性が悪い。

そこで、ユキに任せることにする。


「ユウト。ウィーズはどいつだ?」

「あの茶髪のチャラっとしてるの」

「了解」


攻撃は方法は一つ。


結界の匣の投擲。


ウィーズは当然回避に徹する。だが、俊足(ランナー)で対応できない速さのため瞬間移動での回避しか行えない。瞬間移動にも限りがあるため遠すぎる位置に移動することはないだろう。


それを先読みし、キリアールを配置させた。

これも結界の匣同様、俺の隠蔽効果の高い結界を纏わせ、あらかじめ用意しておいた地下道を使わせることでほぼ発見されることはない。更に、家の周りの森はすでにキリアールの召喚したものによって構成されている。敵がどこにいようとすぐに察知することができる。後は通信機でやり取りをすれば、


ウィーズは戦闘に参加できない。


逃げ回るしかないのだ。仲間を盾にするという方法もあるがその場合、あちらの作戦を大きく崩すことに繋がる。


ただ、唯一のデメリットがウィーズ一人に二人の人員を費やしてしまうことだ。

残りの五人を俺とユユで相手をするのは少し危険かもしれない。


武器を持っているのはガイゼンとラヴェール。残りの三人は素手だ。ラーグンはまだしも、不明な点から迂闊には攻撃出来ない。


一度様子を…


「アズエル。ゲート2(ツー)


ギリアムがもう一人にそう言うと、その背後から巨大な魔物の右腕が現れた。目を凝らすととてつもない量の魔力が収束されている。


「ユキ!ユユ!一度敷地内へ!」


家の結界だけで耐えられるか…。


「ユウト!結界の形状を三角に!そして、その頂点を攻撃方向にしてください!」


ユキの言いたいことはすぐに分かった。三角形の尖り部分に力を集め守りを強化しつつ、攻撃を左右に受け流す!!


だが、攻撃対象が少し違っていた。


地下があるということは家の真下に空洞があるということ。それを狙われ、地盤が崩壊し家ごと地下に叩き落とされた。




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