家外戦争(サラヴィス視点1)
区切りが悪いのでここから一気に投稿します
ここはサラヴィス城内。来るべき決戦に備え、それぞれの隊を行きいる長と異世界から召喚したユークリッドの計五名で円卓を囲みこれからについ話し合っていた。
「ハンクよ。騎士たちの様子はどうだ?」
「はい、サラヴィス様。我が部隊の傾向なかなかよろしいかと。物資の方も充実し、指揮も上々と思われます」
騎士団長ハンク。彼は若い時から前線に立ち、多くの戦闘を学んだ強者だ。カリスマ性と実力から多くの部下が彼のため、国のためにと惜しみなく助力してくれている。
「シュフトよ。お主はどうだ?」
「はい。騎士団の様に大きな進展はありませんが、確実な戦力は整っています。隊の編成も偏りはなく、どんな状況にも対応し、最大の戦果を得ることを断言できます」
魔団長シュフト。彼は以前の魔団長の息子であり、その才は他の者より頭二つ分ほど抜き出ていた。遊撃的役割を難なくこなし、戦況を見極めた臨機応変な対応は戦を有利に運ぶには必要不可欠である。
「ラヴェール。お主はどうだ?」
「はい。特に問題はありません。なんなら、今ここで試してみても構いませんけど」
軍師ラヴェール。彼女は今回の戦の全てを立案した国の頭脳だ。相手の先を読み、思い通りにことを進める天才。彼女を組み込んだ戦に勝利以外はあり得ない。無くてはならない存在だ。
そして、この国の最終兵器。ユークリッドがいる。この戦にサラヴィスの敗北はない。
絶対に負けぬ。
「肝心の進軍の時に関する話をしよう。魔法、策略には影響はないたハンクの意見を聞きたい」
「雨の時がよろしいかと。相手の大砲を封じることでこちらの兵の数を減らさずに済むと考えております」
「それなら、我々の魔法で可能ですよ」
「承知した。だが、シュフトよ。お主は魔力を温存することを考えよ。進軍はハンクの言う雨天に決行する。いいな?」
「「「はっ!」」」
会議が終わり、一段落したところで騒ぎが起きた。
「サラヴィス様!!上空結界が突き破られ、城に飛来物が!!」
「詳しく言わんか」
「申し訳ありません!その飛来物は以前にもあった“結界の匣”です!!」
…結界の匣………
場の空気が真剣なものになり、五人の目付きが鋭くなった。
「本当か?」
シュフトの声には押し殺した敵意が籠っていた。
それもそのはず。上空結界はシュフトが考案し、選りすぐりの魔法使いが長い期間を掛けて作り出した最高傑作であったのだ。
しかし、以前にあった結界の匣の件により最高の名は見事に崩れ去った。更に、今回の結界の匣により前回は偶然ではないことが証明された。
「射出元は何処だ?」
「南南東です」
「すぐに……」
「待ちなよ。前回みたいに単発かもしれないよん?」
シュフトを制したのはラヴェールだった。
だが、ラヴェールには国を守るという意志はない。興味があるかないかで行動する自分勝手な一面を持つが、実力は確かであった。
「前は人が入っていたけど今回は何が届いたの?」
「…それが」
兵士は膨らんだ封筒を持ってきた。
「爆弾、では?」
「僕に任せてください」
シュフトが魔法を発動し、封筒の中身を確認した。
「爆弾ではないですね。手紙らしきものと石ころのような物が二つ……」
封筒を開けるとそこには手紙と水晶が二つ入っていた。




