勇者(48)
連載の続き書きやがれって思った人に謝る。済まぬ
俺は勇者だ。
魔王を討伐しろと王様に言われてから早30年
魔王の城への道はまだまだ長い……
正直言って面倒くさくなってきた。
もう俺たちに命令した王は寿命で亡くなっているし、
戦士(53)、魔法使い(47)といった仲間たちもかなりだれてきている。
「なぁ……俺もう勇者やめようと思うんだけど」
俺は決心していた。
どこまで行っても魔王どころか城すら無い。
「な、何言ってるんですか!」
魔法使いが反抗してきた、めんどくさい。
「だってどう考えてもおかしいじゃん30年経っても辿り着けないって」
「それは……魔王の城が遠いからです。」
「俺ら30年間世界回り続けたよな?天界も深海も行ったよな?」
「……えぇ、行きましたね」
「どこにも魔王の城なんて無かったじゃん」
「必ずどこかにありますよ!」
俺たちが口論していると戦士が話に入ってきた。
「やめろ魔法使い、お前もわかってるんだろ?」
「……そうですね、人生棒に振ったこと認めたくないだけです。」
「いい旅が出来たじゃねぇか、俺は満足だ。」
「でも!魔王を倒さないと世界が平和に……」
「魔王がどこにもいないんだから平和なんじゃね?」
「……もういいです。私も疲れました。」
「それじゃ最初の王国に帰るか。」
転移魔法を使って最初の王国に帰ってきた。
城に入って今の王様と面会する。10年ぶりだな。
「おお勇者よ、どのような用だ?」
「俺勇者やめていいっすか?」
「魔王は討伐出来たのか?」
「あぁそっすね、出来ました。」
もちろん嘘をついている。
戦士も魔法使いももう何も言わない。
「うむ、それでは最後に一つ頼みがある」
めんどくせぇ…
「何ですか?」
「この町の近くに魔物の群れが来ているので討伐して欲しい」
「はいはい、わかりました。それ終わったらもう家でゆっくりします。」
「あぁ、頼むぞ」
戦士と魔法使いを連れて城を後にする。
「それじゃあ最後の仕事とやらに行くぞ」
「「おー」」
やる気の無い返事だがそれも仕方ない。
町をでて少し行ったところに小さな洞窟がある。
俺たちが旅の初めに行ったダンジョンだ。なつかしい。
魔物の群れはここに住み着いているようだ。
「魔法使い、頼む。」
「えーなんで私だけなんですか?」
「洞窟に向かって魔法使いの魔法撃ったら多分それだけで終わるからな」
30年も旅して魔物倒してたらステータスもカンストするだろ?
「俺も戦士ももう剣を振るの疲れたし」
「はぁ……最強氷雪呪文」
洞窟の中に魔法使いの放った魔法が打ち込まれ、
中から魔物の叫び声が聞こえる。
「グギャアアアアアアアアアアア!!」
「よし、これで終わったな。家に帰って寝るか。」
「俺も残りの人生をゆっくり過ごす。」
「勇者様、私を貰ってください。」
「断る。」
俺たちが町に戻ろうとすると洞窟から魔物が一体転がり出てきた。
「貴様ら……なぜこの魔王がここにいるとわかった……」
え?魔王さん?こんなとこいたの?
「せっかく逃げ延びることができたと思っていたら……」
「「「「死ね魔王ぉおおおおおおおおおおお!!!」」」
「え!?」
全員それぞれの思いを込めて、
長年の恨みを込めて、
ボコボコにしてやんよ!
「てめぇなんでこんなとこいるんだよ!」
「最初のダンジョンに隠れてんじゃねぇ!!」
「私なんか行き遅れになっちゃたじゃないの!!!」
「げふ…ちょ…がは…おま…ひでぶ…」
その後数時間は魔王を屠り続けた。
死にそうになったら魔法使いが傷を癒していた。
だいぶスッキリしてきたので本格的に滅殺して終わり。
「あー時間食っちゃったなー」
「魔王も倒せたからいいんじゃない?」
「そうだな」
俺たちは町に戻りそれぞれの生活を始めた。
戦士は旅の途中で手に入れたものなどで武器屋をしている。
魔王がいなくなった今では必要なのかわからないがな……
俺は魔法使いと仕方ないので責任をとって結婚した。
家事は旅の途中もやっていたので出来るから問題ない。
なんていうかアイデアって突然来るよね。他にも思いついてる人いるかもしれないけどさ。




