あとがき:お散歩の途中で
ええと、こんにちは。ハルです。
僕の長いお散歩に最後まで付き合ってくれて、本当にありがとうございました。
最初はただ、「初期装備の鉄の感じがすごくいいな」と思って磨き始めただけだったんですけど……気づいたら、お喋りな双剣や、影のナハト、リンゴ猫のシャリ、それにちょっと騒がしいカイトさんたちと、世界の裏側まで掃除しに行ってしまいました。
運営さんには「やりすぎだ」って怒られちゃいましたけど、でも、やっぱり汚れているよりは、ピカピカな方が気持ちいいですよね。
最近は、ガラムさんに教わった技術で、現実の世界でも色んなものを研いでいます。
お父さんが残してくれたデータのおかげで、今は朝の光の眩しさとか、お味噌汁の湯気の匂いとか、そういう「当たり前の質感」がすごく愛おしく感じられるようになりました。
あ、そうだ。
僕の冒険はこれで終わりじゃありません。
昨日、ババさんの店で「磨けば磨くほど透明になる不思議な泥」を見つけたんです。
ナハトも「早く磨こう」ってソワソワしているし、カイトさんからは「また変なもの見つけたのか!」ってメッセージが届いています。
世界は広いから、まだまだ磨きがいのある場所がたくさんありそうです。
皆さんの周りにも、よく見ると「磨けば光りそうなもの」が転がっているかもしれません。
もし見つけたら、ぜひ大切にしてあげてくださいね。
それじゃあ、僕はそろそろ次の寄り道に行ってきます。
またどこかの路地裏か、世界の端っこでお会いしましょう!
―― 境界の庭師、ハルより。




