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家族帯同に憧れて!  作者: uyruo-lD
前世&ステータス把握編
4/31

人間非失格①



△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△


……これで景色を拝めるのもこれで最後か。僕は今、海崖の頂上にいる。ここは家から1キロ程離れたところにあるアスファルトの坂道を上りきった突き当たりにある畑の奥のフェンスを超えた先の崖のてっぺんである。そのため周りに人は誰もいない。潮のにおいと髪と髪の隙間を通り抜ける冷たい海風が脳味噌をスッキリさせ、夕焼けが反射したことによってできる赤い一筋の道が映った海が僕の心を洗ってくれる気がする。周りに家屋がなく、視界に海しか映らないためこの光景が僕は好きだった。

……まあ、最後まで中高6年間嫌なことばっかりだったけど、この景色に出会えてよかったよ。学校に行くと見せかけて一時間目サボってここに来ていたことを思い出すよ。誰も知らない自分だけの景色って感じがして好きだったな。

「まあ、あっちにもこれくらいいい景色ってあるか探してみるよ」

そう、誰もいない景色に向かって僕はいった。明日から楽しみだな。僕は明日から国立大学に通うために実家を出て一人暮らしをするのだ。だからこの景色を拝めるのは多分これで最後なのだ。家にはしばらく帰らないと思う。最後に僕はこの景色を強く脳裏に刻み、家に帰るために僕は右足を起点にして踵を返した。そのとき、―――――――――――――――――――――――――――――――――


                  ゴリッ


地面から鈍い音がした。刹那、全身に浮遊感を感じた。


…………は?


脳味噌が状況の理解を拒み、頭が真っ白になる。


股間がヒュンってなる。


.................................................................................え?



これって


                   落ちている?


体表に強風がブチ当たっている。


周りがスローモーションに見える。


全身の汗腺という汗腺から汗が噴き出る。


      本能が生命の危機を感じ、脳味噌が限界を超えて思考を回転させる。




は?落ちてるの?え、これって..................................................................................................................................................................………………………………………………………………………….................................................................................…………死ぬ?


は?死ぬ?え?しぬってなんだ?死ぬ=いのち失くなる。俺、このおれが……………?え?????????????????????????????俺まだ18歳………え?死ぬ?死ぬ=しんじゃう=消える。きえる?キエルって……は?キエル…………

=死ぬ=生物としての活動がとまる。

     ↓

俺死ぬ= 俺 としての活動が止まる。..................................................................................................................................................................………………………………………………………………………….................................................................................…………..................................................................................................................................................................………………………………………………………………………….................................................................................………….................................................................................................................................................................…………………………………………!!!!!!!!!!


ふざけるな!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!せっかく、折角、明日からこの地獄から解放されるというのに!今までずっと自分を押し殺して我慢して明日という日に向けて努力し続けていたのに!これから俺の第二の人生が始まるのに!こんな終わりかたはないだろ!おい!ぶっ殺すぞ!ゴミが!は?俺これで人生終わるの?この6年間ずっと辛くても酷いことされても我慢していたのに!は?もうやだ。後悔しかねーよ。俺って何で生まれたの?俺って生きていた意味ある?いいこと全然なかったんだけど?死ね!!Fuck!!!なんで俺が死ぬの?なん、なななななななななななななななななななななななななななななななななななななななななななななななななななななななななななななななななななななななななななななななななななななななななななななななななななななななななななななななななななななな……落ち着け。まだ死ぬって確定しているわけじゃあないんだぜ。海は水だから落下死なんてことにはならないはずだ。ちゃーんと周りを見ないとな。うんうん、下は海だね。大丈夫めっちゃ痛いかもしれないけれど死にはしないはずだ。落ち着いて落ちた後のことを考えるんだ。着水したら先ずはクロールで近くの砂浜にクロールでクロールしてクロールからクロールでクr……………………………………………………………………………………………………................................................................................!
































            なんで俺の落下地点に尖った岩があるんだ????



?????????これどう考えても腹にぶっ刺さるよな?え?




…………………………………………………やっぱ俺死ぬの?



死ぬ……落ち着け。死ぬ……シヌ…=死ぬ=しぬ=俺死ぬ=俺死ぬ=俺死ぬ=………………落ち着け。………俺=俺としての活動が止まる。








………………………………………………ッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!ざけんじゃねーよ!!!意味ねーじゃん!なんで俺こんな運悪いの?こんなんで終わるならウザイ奴、俺のことバカにしたやつ見下していたやつ全員ぶっ殺せば良かった。おいおいおいおい運命よお俺なんか悪いことしたか?してねえよなあ!俺はただ幸せに生きたかったのに…ーーーーッッ!!殺す絶対殺すマジ殺すタダでは殺さん嬲り殺しだ。…………あ、Ahhhhhhhhhhhhhhh――――――なんでだよぉぉぉぉぉおお!!…………………俺運悪すぎだろ。あー俺死ぬのか………



                    ?



                  なんだあれ?




尖った岩の隣には何故か異様に古びた壊れかけの神棚が放棄されていた。多分捨てられていたんだろう。ふ、ふふ、はははははは、hahahahahaha当然だよな。どうせ神などという奴は存在しないのだから。もし神がいるのなら明日から輝かしい人生を歩むことになる俺のような少年をようなことをこんな目にあわすことはしないだろう。あー神棚を見ているとストレスが溜まってきた。


             俺が死んだとき隣にあの神棚があるの?



……………?????それって俺が神論者ってことにならないか?…………は?ふざけんな!!舐めとんのか?ムカつくぜ。ムカつくって言えば、ギリギリ神棚としての形を成している”壊れかけ”っていう中途半端さがムカつく。中途半端っていうのになぜか無性にムカつく。俺が死に場所に中途半端があるなんてムカつく。いや待て、落ち着け……………。ストレスが溜まったまま死ぬなんてなんか勿体なくないか。冷静になるんだ。このストレスをどうすればいいのか考えを巡らすのだ。.................................................................................そうだ閃いた!!!ぶち壊せばいいんだ。ぶち壊せば中途半端じゃなくなる。落ち着いたら答えが出てきたぜ!!どうせ死ぬならてめえも道連れにしてやる。くらえ!!神(棚)殺しの鉄槌!!


俺は頭の上から強く握った拳を神棚を目掛けて思い切り打ち下ろそうとした。しかしその瞬間、妖しい紋様が刻まれ、先端が超常的な白い光を放って尖っている長さ15㎝ほどの()()()()()()()が神棚から飛び出してきて、俺の四肢全ての先端と胸の中心に突き刺さった。瞬間、針の突き刺さった部分から人間の感じることが出来る痛覚の許容量を超えた先にある奇妙な感覚が体全身を駆け巡り、漠然とした不安に襲われる。周りと自分の境目がわからなくなり、目が回る。そして


             目の前が白い光で満たされた。




一体どうなる?!鈴木凱人?!次回乞うご期待!!次回も22時00分に投稿します。多分明日かも?自信はない。

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